私が一番好きなスケーター、佐藤有香ちゃんは、彼女は両親が全日本チャンピオン&五輪入賞者といういわゆる2世選手(正確には3世)なのですが、この家族には実は男の子もいるんですよ。で、スケートをやっていないんです。私なんか考えが浅はかなので「もし、スケートやっていたら更にすごいスケーターになっただろうに、どうしてやってないんだろう、もったいないなー」という事、ずーっと思っていたんですよ。そうしたら最近出た雑誌に佐藤ご夫妻のインタビューが載りまして、その疑問が解けました。息子さんの方は身体が弱かったそうです。というか有香ちゃんもそんなに丈夫な方ではなかったような気がするのですが、とにかく、娘をかまってあげられない状態ではあったんだそうです。だからスケーターとして特別英才教育した訳でもなく、リンクは単なる遊び場だったという事です。もちろん、基礎のスケートは絶対間違っては教わっていると思いますがあまり教えなかったという話は謙遜でもなく本当だったというのと選手として育てようと思ったのは客観的に見た時に「面白いものを持っている」と感じたからという。それは今や「世界一」と称されるスケーティングの事なのですが、本当こういう話聞くと不思議だなーと思います。有香ちゃんにとって、スケートは自分の存在価値を他でもない、親に認めさせる手段だったのと、スケーティング技術は天性によるもの(とは言っても佐藤門下生のスケーティングは皆上手いので完成させたのは親の力が大きいとは思いますが)だったのかと思うとね。でも弟さんのようにスケートやってないという人や同じ2世選手でも伸び悩んだまま現役を退いた人もいるし、伊藤みどりさんのように突然現れる天才もいるし、何が成功例になるのかは本当分からないですね。でも強い人は目標が明確かもなーとは思いました。この連休ちょっと長野五輪のVTR見返していたのですがTリピンスキーって当時の下馬評ではクワンに劣っている印象だったのですが改めて解説から見て、聞いて(ちなみに解説は有香ちゃんだったのですが)リピンスキーが金を取る要素の方が大きかったような気がしました。ちょっとクワンの方がナーバスだったようです。「もし」「たら」という事は選手には禁句で自分のした事にはそれは仕方ない事なのですが、選手皆自分が何をしたいのか、それを見いだせたらなと思いました。
という事で今週末からNHK杯が始まるのですがゲスト欄に「佐藤有香」の名が。うわーアメリカからわざわざゲストですかー(笑)去年はみどりさんだったから今年もそうかと思ったのに。有香ちゃんの解説はかなり評判が良くて(私なんかは当時はわかりにくくない?と思ったのですが)その確認で長野五輪のVTR見返していたのですが今見ると本当上手です。かなりスケート技術を含めた客観的な解説でした。前回はそれでもまだ自分の現役の頃のライバルなんかも滑ってましたので解説しにくい部分なんかもあったと思いますけど。しかも知ってか知らずかペアの解説の時、森中アナにすごい突っ込み入れられていたし。(笑 この時はTVの前で大爆笑&出刃亀気分でした。何かというと今の旦那さん、ダンジェンの組の時「何話していたんですか?」と聞かれたんですよね。今日の意気込みとかそんな返事でしたが、この頃は既に2人は付き合っているとスケートファン内では有名なカップルだったのでそりゃ何か話すだろとTVに向かって突っ込み。NHK杯なんか行くとリンクで喋っている2人は良く見かけまして、ましてベタベタした感じでなく非常にほんわかした印象でちょっと「いいな」と思って見てました)ゲストに来ると言うことは来年の五輪も解説してくれるのかなーとかなり期待しています。