私はフリーよりSPの方が好きなので競技的なチェックはSPで見てフリーは流して見ている傾向があります。なのでぐっと感想が短くなります。
お気に入りの織田選手は今日も元気に滑っていました。フリーはスピードが落ちる選手が多いのですがもう溌剌という感じ。関選手は去年の感動再びという訳にはちょっといかなかったですね。スピンがちょっと流れ気味でした。足の故障があるのかな?
中庭健介選手はやっぱりこんな早いグループで滑る選手ではないですね。ラストに疲労からミスが出て来た印象ですが、4Tも決めたし、かなり良い演技だったと思います。4位まで上がりました。演技が安定すると相当いい選手になりそうだなと楽しみにしています。
この辺のグループの選手は北米勢の過去使った演技で滑っていましてこの辺の選手も今季で引退するんだよなぁとちょっと感慨にふけっていました。中田誠人選手は足首の柔らかさを生かしてあぶないジャンプも全部支えていました。高橋大輔選手は最終グループ外れてしまったんですね。でも3Lz+3Loをやったり、プログラムも緻密だし、スピンなんかも上手だし、将来性は十分です。
最終グループに入ってまず、竹内洋輔選手「ターザン」初めて見た時は別の意味ですごいプログラムだなと思ったのですが真剣に滑れば相当内容の濃いプログラムです。さすタラソワって感じ。4回転がやや両足だったり、3Aが抜けたりはありましたが、ジャンプは上手くカバーしていたなぁと思います。そして審判席の前でやるサーキュラーステップ。上半身はかなりふざけていますが、下半身のステップワークは見事です。本当ノーミスで出来たらかなりの内容だと思います。というか見たいんですが。
田中総司選手、迫力ある内容だっただけに後半にきてばてたのか足に故障が起きたのかわかりませんがいきなり失速したのが残念でした。津留豊選手は全日本歴が長いですが初めての最終グループですかね?ちょっと身体の緩みが気にはなりますがなかなか纏めた演技でした。試合で初めて3Lo、降りたと、後でコーチらしき人が喜んでいました。
田村岳斗選手は4年前の主役でした。「シェルブールの雨傘」は全日本史上に残る名演技だったと思います。が、今回の「ハムナプトラ」はその頃の面影を何も感じない演技でした。何がそうなってしまったのかは荒川静香選手の事とまとめて後で語るとして、五輪の可能性はほぼ無くなったとだけ、言っておきます。
今回は女子もですがSPでトップに立った選手がフリーのラスト滑走でした。岡崎真選手、演技的な出来はおいといて、今回の男子の中では、思い入れというのもあるのかもですが、一番感情のこもった演技だったと思います。日本の選手って、大学卒業時に引退する選手が多い中、大学卒業後もアマチュアにとどまって自分の可能性を追求した。スケート競技は残酷で点が出る前にある程度点が読めるからいくらパーフェクトで滑ったとしても四回転飛ぶ選手よりは点が出し切れないとかあるんですよね。男子とはいえ、20才後半から技術の難度を上げて行くというのは並大抵ではない、それでもチャレンジしていくという情熱、すごいと思いました。引退後はどうするんでしょうか?出来ればプロの世界に行って欲しいなぁと思いました。という事で「辛くも」竹内洋輔選手が五輪出場となりました。無良隆志コーチが本当に嬉しそうでした。
女子に至ってはメモもとってないわ。見ている自分も相当緊張していたようです。という事で最終グループの記述だけになるのですが、鈴木明子選手は「ロミオ&ジュリエット」柔らかくも可憐なロミジュリでした。この大会、この曲やる人も多かったですね。そういう点では選曲は損したかもです。安藤美姫選手、ジャンプは相変わらずパーフェクト。彼女のジャンプはきちんと回転して降りてきているし、フリップもルッツもエッジの使い分けが出来ている方だし、本当楽しみです。きちんとしたプログラムが滑れるようになる頃、また壁が出てくるとは思いますが、順調に伸びて欲しいなと思いました。荒川静香選手、もちろん、本来の出来ではないです。が、ルッツで転倒して起きあがりの反応の遅さに今日はこれ以上の出来は望めないとも思いました。ラストに3T+3Tをやっていましたが、回転不足でしたのでジャンプとしてはあまりいい内容ではなかったです。
高橋香奈子選手、今季は大学4年生です。2シーズン前に怪我をしてしまい、それからはちょっと伸び悩んだ印象でしたが、好きなスケーターでした。今後の動向が気になっています。中野友加里選手、山田門下生らしい本番に強いところを見せてくれて、そういう点では良かったです。次期女王候補ですのでこちらも今後が楽しみです。
男女シングルのラストは村主章枝選手。見ている方も皆今季の彼女の様子を知っていますから、それまでは多少会場もざわついたところがあったのが一気に「しーん」と静まり返りまして、彼女の一挙一動を「見る」という感じになりました。その静けさの中での「月光」です。ゆっくりと演技が始まり、ひとつ技が終わってもまだ固唾をのんで見守るという感じ。演技はここ最近では最高の出来、ジャンプが全て終わり、ラストのラストのコンビネーションスピンに入った時、回転合わせるように歓声とどよめきと拍手がわき起こり、フィニッシュにはそのボルテージが最高になるという、こんなの今まで見たことがないという内容でした。東京選手権で見た時、「いいプログラムだな」とは思ったのですがこれほどとは思いませんで、また村主章枝選手は歴代の日本女子選手にはない、「情感」を滑れる、それを手に入れた瞬間に見えました。もちろんジャンプの精度は相当根詰めたような印象で、当初よりステップも緩めたと思うのですが勝ちを納得させてくれる良い内容でした。
今回程「思い入れ」というものを認識した大会もないです。先にいろんな選手に遭遇したという事書きましたが村主章枝選手は全く見かけませんでしたが、多分遭遇したところで近寄れない雰囲気だったのでは?と思うんですよ。荒川選手も田村選手も竹内選手もどこにもそんな雰囲気はない。岳斗くんに至っては仲間を待っていたのか、京橋の飲食街でぽけーと待っていたのを目撃しています。「スケートを楽しみたい」という台詞は今回結構聞きましたし、実際にこやかに後輩と仲良くしていた静香さんはスケートの先輩としては本当いい子なんだぁと思いました。どっちが正しいかは何ともいえませんが、少なくても私の目には今回の勝敗を分けたのはその辺にあったのかなと思いました。
最後に五輪への展望。村主章枝選手の「エビータ」五輪のEXで見たいな。五輪で日本選手が活躍する条件としては、マスコミと五輪チームの監督を黙らせる事だと思います(w わかる人にはわかる毒です。本当黙れよと思う時すごーーい多いので)
スケ連について。
スケート連盟も努力してはいるとは思うのですが、これだけの試合なのにガラガラで、門真市の町中では全日本のポスターを見かけなかったと地元の人が言ってましたし、仮に見たとこで一日4000円近い、通し券で6300円って興味のない人にとっては高すぎると思うんですよ。出来ない事はないですよね、1997年長野での全日本の時は500円です。それで会場いっぱいになりました。
また五輪選考方法もポイント制の大会であるグランプリシリーズが選考の対象になるのはいいとして、派遣先のハンデがかなり大きいんですよね。グランプリファイナルに出る選手は体力的に厳しいので全日本は出ないでいいとしたら、ロシアカップとNHK杯が連戦だった高橋香奈子選手はどうなんだ?とか、ジュニア勢は連戦で全日本だったとか。選手にとってベストの体調でという配慮も大事ですが、平等にというのも大事だと思います。