Minato's memo

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見どころ&有力選手紹介 女子シングル

競技日程
3月23日(金)SP
24日(土)フリー

 女子は一気に世代交代した感があります。技術スキルの進化ぶりも目を見張ります。ノーミスで演技した場合はもちろん浅田真央選手に敵はいない、初出場にして優勝候補となるのですが勝負はもちろんやってみなくてはわかりません。個人的にはお姉さん選手達に頑張って貰いたいです。尚ワールドランキング1位はスルツカヤ、2位は村主選手。ランキング2位が代表漏れになるなんて、日本って、何という選手層なんだろう・・・。エントリー45、フリー進出24名。

Mao ASADA(JPN)
2005年GPF1位 
2006年GFP2位

SP:Nocturne by Frederic Chopin
FP:Czardas by Monti
PB:199.52(2006年NHK杯
RK:3位

完璧な演技が出来たら次元が違うスケーターなので点の出方が異次元になるかと思います。そうはいっても、「ガラスの十代」の脆い部分もあります。優勝候補とはいえ、チャレンジャーでいられる最初で最後の瞬間かもしれませんのでまずは初出場の楽しさを存分に味わって欲しいなと思います。

Kimmie MEISSNER(USA)
2006年世界選手権1位
2007年四大陸選手権1位

SP:Snow Storm by G. Sviridov
FP:Galicie Flamenco
PB:189.87(2006年世界選手権)
RK:4位

今季は少し練習時間を取れないでいるみたいですね。世界の女王の宿命とはいえ、まだ若い選手なのにね。豊富な練習量から調子をあげて五輪、ワールドと上り詰めた昨季に比べると今季は精彩を欠いていると思います。3+3をやれたり、まだ認定はされていませんが3Aをもっていたり、完璧だった場合のベースバリューはかなりのものがあります。

Sarah MEIER(SUI)
2006年GFP3位
2007年欧州選手権2位

SP:アランフェス協奏曲
FP:Pride and Prejudice (soundtrack)by Dario Marianell Kikujiro 他
PB:171.28(2007年欧州選手権
RK:5位

元気のなかったユーロ勢で一人、コンスタントに成績を残し、気付けば一流選手の仲間入りを果たしました。女性特有の柔らかさという点では物足りないものの、だんだん味も出てきて、いい選手になったなと思います。3+3がないので他の選手にジャンプを飛ばれてしまうと自力での上位進出=台確保は難しいですが、ミスをしない人が勝つという事を大事にすれば面白い事が起こるかも。

Elena SOKOLOVA(RUS)
2006年世界選手権4位

SP:Turandot by Giacomo Puccini
FP:Notre-Dame de Paris (soundtrack)他
PB:177.85(2006年世界選手権)
RK:5位

サラ・マイヤーと同点5位とは思えない、今季は本当に精彩を欠いています。ウエイトコントロールがどうもいまいちでいい時と悪い時の差があります。ユーロではループジャンプまで戻していたので残りのジャンプが戻るかどうか、スケーティングのスピードが戻るかどうか・・・。皆忘れているかと思いますが3+3を持っている選手です。

 Yu-Na KIM(KOR)
2006年世界Jr.選手権1位
2006年GPF1位

SP:Tango de Roxane from Moulin Rouge (soundtrack)
FP:The Lark Ascending by Ralph Vaughan Williams
PB:184.54(2006年エリック杯
RK:7位

基礎技術に癖がない、お手本のような滑りをする選手です。スタミナ不足がやや気になりますが、ミスが少ない選手なのでトータルバランスを考えるとかなり上位の成績を伺えるかと思います。浅田真央選手とのライバル対決の第3章というところです。お化粧はムーラン・ルージュくらいしてくれると美人。普段はまだティーンだなと感じます。

Joannie ROCHETTE(CAN)
2006年トリノ五輪5位
2007年四大陸選手権3位

SP:Little Wing by Jimmy Hendrix
FP:N'as-tu pas Honte from Don Juan by Felix Gray他
PB:173.86(2006年スケートカナダ
RK:8位

生で見て好きになった選手です。偶然音を消して見た彼女の滑りそのものの表現が素晴らしく、すごい選手だなと思いました。成績が伴うといいですけどね。きちんと締めてくれば五輪並みの成績は期待出来ますが今のところ3+3がないので台確保は他力本願になるかなと思います。

Yukari NAKANO(JPN)
2006年世界選手権5位
SP:Memories of a Geisha (soundtrack) by John Williams
FP:Cinderella by Sergei Prokofiev
PB:167.86(2006年世界選手権)
RK:9位

日本で開催される世界選手権、彼女の「SAYURI」は是非見て欲しい演目です。かつて日本ものをやった選手は多くいますがこのプロほど完成度が高いものはないです。いい選曲でした。ジャンプが小さいので加点がつきにくいのですが、3Aを成功させる事が出来ればベースバリューが変わるので実は自力で優勝を伺えます。ループも頑張れ。

Miki ANDO(JPN)
2006年GPF5位

SP:Sheherazade by N. Rimski-Korsakov
FP:Concerto for Violin and Orchestra in E minor op. 64 by Felix Mendelssohn
PB:192.59(2006年スケートアメリカ
RK:10位

強いあんみきちゃんが帰ってきたといえるのはこの大会の結果をみないとですが、普通に演技した場合、女王っぽい雰囲気は彼女が一番あると思います。手の置き方や音の拾い方は若干雑ですが、滑りの質は綺麗。スピードも戻ってきました。4Sはなくても、充分優勝争いが出来る、潜在能力があります。

Emily HUGHES(USA)
2007年四大陸選手権2位
SP:Carmen by G. Bizet
FP:Sylvia by Leo Delibes
PB:166.60(2007年四大陸選手権
RK:12位

サラ・ヒューズに比べてジャンプスキルがやや劣るのでおねーさんほどスターダムにのし上がる感じが足りないのですが健康的で元気な雰囲気はおねーさんよりあるような気がします。演目がちょっと本人の個性に合っていないのかそれが表現なのか。同タイプのロシェットと比べてみると表現の差か。

Susanna PヨYKIヨ(FIN)
2007年欧州選手権4位

SP:One by Apocalyptica
FP:Munich (soundtrack) by John Williams
PB:163.98(2005年世界選手権)
RK:14位

今季のSPが好きです。滑りの綺麗な選手ですがどうしても発揮力が弱くて上位を伺えません。同国のコルピとのエース争いも見物かな。印象が少し日本人ぽいです。

Alissa CZISNY(USA)
2007年四大陸選手権5位

SP:Prelude & Quadukka by Jesse Cook
FP:Excerpts from Sabrina (soundtrack)by John Williams
PB:168.32(2005年スケートカナダ)RK:15位

GPで立て続けに上位に入った後、低迷している選手ですが自力はかなりのものがあります。スピンの回転が速くて綺麗。発揮力の低さに代表にならないだろうと思ったら全米で頑張りまして3位。この頑張りを是非東京でも見せて欲しいなと思います。キスクラでの表情が可愛いです。

 Julia SEBESTYEN(HUN)
2007年欧州選手権9位

SP:Serenade by Franz Schubert
FP:Otonal by Raul di Blasio
PB:165.22(2003年スケートカナダ
RK:16位

びっくりする位高いジャンプを持ちながら、とことんまで発揮力の弱い選手で、パーソナルベストがとにかく古すぎる!かつてはユーロチャンプをとった事がるのでもっと出来る子なんですけどね。さて今回はどうでしょうか?

Kiira KORPI(FIN)
2007年欧州選手権3位

SP:Eye Patch and Yo Te Quiero by Robert Rodriguez
FP:Phantasia by Andrew Lloyd Webber and Sarah Chang
PB:151.21(2006年世界選手権)
RK:17位

2006年のジャパン・オープンで来日し、無名選手ながらその美貌で注目を集めたと思ったら成績も伴うようになって、日本で有名になると結果が出始める典型のコースを辿っています。ユーロの台はラッキーな部分が大きいですが、ユーロメダリストとして、東京での演技です。

Carolina KOSTNER(ITA)
2007年欧州選手権1位

SP:Canon by Pachelbel
FP:Memories of a Geisha (soundtrack)by John Williams
PB:174.79(2007年欧州選手権
RK:18位

シーズン前半を怪我で棒に振り、ユーロより復帰。優勝争いをするにはSPの出来は不満ですが、役者は揃ったという印象を与えてくれた復活劇でした。フリーは「SAYURI」中野選手と被るのは痛いですが(笑)日本を意識しての選曲だと思いますし。かなかないい演技なので是非ノーミスで勝負も面白くして欲しいです。

 Elene GEDEVANISHVILI(GEO)
2007年欧州選手権8位

SP:Two Guitars by Paul Mauriat
FP:Flamenco Fantasia
PB:153.27(2006年欧州選手権
RK:25位

政治に巻き込まれてしまい、ユーロまで競技会参加が出来ませんでした。現在はアメリカで練習してSPはどうにか仕上げてきましたがフリーまでは持ちませんでした。そこから2ヶ月、来季以降の期待を抱かせる元気なところを見せて欲しいです。