Minato's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

女子シングル:フリー

この日はこれだけだったのでのんびりしていたら競技開始時刻を間違えてしまいまして(汗)1人目が終わったとこでの入場でした。そうしたら生中継だったJ-SPORTSも1人目が入らず。途中休憩だか製氷でやってたみたいですがそんなとこシンクロしなくても・・・と思いました。前日より今日の当日券はないというアナウンス、会場周辺はチケットを求める看板持ち。一大イベントらしい様相になっていました。

 【グループ1】
Tamar KATZ(ISR)
オズの魔法使い

VTRでの確認です。身体のラインはきれいなのですがうごきが少ない。ゆるーい感じの演技でした。ズミエフスカヤにニーナ・ペトレンコがついてます。
TES40.74 PCS36.11 76.85

 Elena GLEBOVA(EST)
「クイーンメドレー」

クイーンというロックティストな曲をオーケストラアレンジで曲調が優雅になっているとはいえ、もう少しシャープな演技をして欲しいなと思います。コンビジャンプが後半に入れられていてスタミナはある印象。
TES47.53 PCS38.55 85.08 PB

 Mira LEUNG(CAN)
Terracotta Warriors」

会場であんまり人気のなかったリャン。カナダディアンってその辺分けているのか??技術的にはそこそこやっていたのですがスケートのスピードがなくて後半にミスが多くなり最下位となりました。おじぎが早い(笑)
TES36.88 PCS38.81 73.96 PB

 Joanne CARTER(AUS)
「Cubeman」

3Lzがとてもきれいに決まってました。ジャンプの着氷がややツーフット気味。膝が固いような印象。太鼓のリズムだけの部分があったりとエスニックな音楽。でも衣装は水色の西洋的。
TES39.96 PCS38.75 78.71

 Idora HEGEL(CRO)
「マラゲーニャ」

中盤の3Lz+2Tは頑張ってました。全体的に滑っているだけという感じ。彼女も足首・膝が固くてスケートのワンストロークの伸びがないのが結構スタミナ的に辛い原因になっている気がします。
TES43.24 PCS38.51 80.75

 Yan LIU(CHN)
「Soong Sisters」

衣装が友加里ちゃんの「SAYURI」の色違いという感じ。アジアンビューティのエレガントな演技が出来る選手ですが、今季の不調を象徴するように滑りが少し重い。この日はジャンプはそこそこ決めてました。
TES38.22 PCS39.41 76.63

 【グループ2】
カナダチームがどやどやと登場。このグループの一番滑走、ロシェットの応援に来たのですがロシェットが終わるとさっさと退場していました(苦笑)J-SPORTSアナウンス曰く、「きれいどころ揃いのグループ」

 Joannie ROCHETTE(CAN)
「N'as-tu pas Honte from Don Juan」他

本来はこのグループにいる選手ではないのでどこまで追い上げられるかにかかっていました。演技としてはとても良かったというか期待通りの出来でしたが、少しプログラムが難しい気がしました。プログラムは好きなもののひとつ。フリーだけなら5位。
TES58.74 PCS50.39 109.13

 Valentina MARCHEI(ITA)
「Adios Nonino」

タイムオーバーギリギリのフィニッシュ(笑)元気の良さ、コケティッシュな可愛らしさ、身体能力の高さと洗練されればスター選手の仲間入りしそうな雰囲気があります。良い出来でした。
TES53.92 PCS47.80 101.72 PB

 Elene GEDEVANISHVILI(GEO)
「Flamenco Fantasia」

衣装が可愛いな〜。前半に力を使い果たした感じになってしまいましたが潜在能力の片鱗は充分に感じた演技でした。来季を楽しみに。
TES44.62 PCS46.81 90.43

 Alissa CZISNY(USA)
「Excerpts from Sabrina」

スピンとスパイラルはきれいな選手ですがジャンプがとても低く、それ故ミスしやすいみたいです。ちゃんと降りてもダウンとられやすいし。足が長すぎるのかな??でも本当可愛い。
TES47.66 PCS51.65 98.31

 Kiira KORPI(FIN)
「Phantasia」

女優さんのような美貌ですよね。スピンの回転速度がもう少し出てくると印象が良かったような気がします。ややスタミナ切れな出来でした。ループジャンプはお手本。逆にサルコウがダメでした。
TES50.66 PCS50.18 99.84

 Anastasia GIMAZETDINOVA(UZB)
「Soundtrack Medley」

26才なんだ。一度引退したもののトリノに出るために現役復帰という経歴らしいです。ジャンプは3種しか飛べないのかしら?フリーではスタミナ不足なとこも出てましたが足元の安定感がいいなと思いました。SPの勢いがなかったのが残念です。
TES39.34 PCS41.11 80.45

 【グループ3】このグループはベテラン揃い。

 Susanna PヨYKIヨ(FIN)
「Munich」

プログラムが良くない気がします。品質の良さは感じますけど、それでももう少しポイントがあっても良い気がします。そうはいってもポイキヨ、キス&クライで「ありがとう日本」のボードを用意してたり、本当演技の雰囲気をそのままのいい子だなと思いました(涙)
TES52.47 PCS51.49 102.96

 Arina MARTINOVA(RUS)
「ドン・キ・ホーテ」

元気のなかったロシアシングル勢ですがその中で一人気を吐いたそのままの出来でした。いろいろ粗いのでうまく洗練されてくるといいなと思います。身体が大きいのでジャンプの精度を保って欲しいな。
TES44.85 PCS46.74 90.59 PB

 Sarah MEIER(SUI)
菊次郎の夏」他

今季コンスタントに成績を残してきただけに一番大きな大会で力が出せなかった事が残念でした。フリップが調子悪かった事が全体的な追い上げが出来ない原因かな。結果を出せば背負う期待の大きさ故に調子を崩すという悩みが今後も出てくるかと思いますが、是非乗り越えて欲しいものです。
TES50.30 PCS52.98 102.28

 Elena SOKOLOVA(RUS)
彼女の場合は今季ずーっと調子が悪かったので良く戻したなと思います。本人比ではもの足りないですが今季としてはこんなもんかと。まとめ方が上手いなと思いました。TES43.58 PCS50.36 93.94

 Julia SEBESTYEN(HUN)
「秋によせて」

そうか、エッジ系が苦手なんだな・・・。今までの事を考えるといい出来の部類ですが苦手なジャンプがあるというのはやっぱり選手を続ける上で大きな障壁なのかなと思いました。スタミナが無くなるとジャンプの軸がおかしくなるのも欠点。
TES44.59 PCS49.93 93.52

 Yukari NAKANO(JPN)
「シンデレラ」

3Aは軸が少し外にはずれた惜しいジャンプでした。回転は足りてたとように見えます。スピンでめずらしくミス。スピンが得意なのにこういうミスはもったいないです。とはいえ、ほぼMAXの出来にもってきた精神力は素晴らしいなと思います。この演技はブロックから見てて、最初はどうなってしまうのかなと思った不安の覚えるプログラムでしたが完成をみていいプログラムだなと思いました。
TES54.56 PCS54.74 108.30

 【グループ4】文字通り「超満員」関係者も集まってきました。

 Carolina KOSTNER(ITA)
SAYURI

プレッシャーの一言で片づけてしまうにはあまりにも残念な出来でした。シーズンを戦ってないのでペース配分が難しかっただろうし、スタミナにも不安があったろうし。スピードはものすごかったです。「SAYURI」という曲を選んだのは日本向けアピールというのもあるし、気合いは入れてくれたと思います。
TES45.50 PCS57.27 101.77

 Emily HUGHES(USA)
「シルヴィア」

滑りが全体的に重かったような印象。アメリカ娘らしい天真爛漫なインタビューに象徴されるように、そんな緊張は強くなかったと思いますが、最終グループにいるというなオーラは正直なかった。女子選手として洗練された個性が少し乏しいので今後の方向性を見極める必要がありそうです。曲の使い方、アピール度はさすがでした。
TES46.79 PCS52.39 98.18

 Yu-Na KIM(KOR)
「あげひばり」

出だしはSP同様正確な演技でしたが中盤からガタガタと崩れてしまい、しかもジャンプの飛びすぎまで(コンビジャンプの回数オーバー)やってしまうという、かなり残念な出来でした。この辺が怪我からくる練習不足というかスタミナ不足か、優勝のかかるプレッシャーなのか。後半にスケートそのものの伸びも無くなったようにみえます。
TES54.55 PCS61.64 114.19 でもPB

 Mao ASADA(JPN)
チャルダッシュ

全日本では「はやり天才」と感じましたが、このワールドでは「やはり人の子」とも感じました。3Aは両足気味、2A+3Tも後ろ両足。でも表情を一生懸命つくって、このすさまじいプレッシャーの中の精一杯の演技だったとは思います。真央ちゃんは昔からびっくり少女でしたけどどっかしれっとしたしたとこがあったのがシニアに本格参戦して、本当に辛い中に放り込まれて、でもそれでも頑張った結果があの涙かなと思います。TES69.64 PCS63.49 133.13 PB

 Kimmie MEISSNER(USA)
「Galicia Flamenco」

いい表情してます。だいぶジャンプに苦労がみえますがそれでもこの大舞台での力を発揮の仕方を知っている強い選手だなと思います。滑りを含めて技術的な精度がもう少し上がってくればアジアンパワーに迫れるのかなと思いました。北米勢はプログラムがいいですしね。
TES55.79 PCS59.77 115.56

 Miki ANDO(JPN)
「Concerto for Violin and Orchestra in E minor op. 64」

モロゾブの戦略がばっちり成功しました。ちょっと全日本初優勝した時を彷彿させる出来でした。スピードがなかったせいか、真央ちゃん程のインパクトはなかったものの、ノーミスだった事、そして肩の痛みを承知でビールマンポジションにしようとして出来なくて、ギリギリのとこで精一杯回った演技。SP2位、フリー2位、でもトータルでまとめたのは美姫ちゃんだけなので優勝は文句なしだと思いました。彼女の悲鳴、会場中に響きましたよ(笑)泣き顔、子供です。
TES67.66 PCS59.45 127.11 PB

 終わってみれば日本ワンツーフィニッシュ、アジア勢独占というフィギュアの歴史としてもまたも初めての事となりました。女子シングルはカタルシスを感じる出来での優勝って本当少ないのでそういう意味では今回も物足りなかったのですが、他の種目と違って「女王」という称号のつく競技なのでなかなかそこまで求めるのは酷なのかなと思います。選手寿命が長くない女子シングル、願わくば皆このまま次の五輪まで繋げて欲しいなと願います。