SP 2/17(水)9:00(日本時間)
FS 2/19(金)10:00(日本時間)
「本命なき4年間」という感じでしたがフィギュアスケートという競技の多様性や新ジャッジシステムの奥深さは男子シングルで一番出ていたと思います。帝王、プルシェンコが復活して、「ジャンプ」と「スピン」と「ステップ」と「演技力」、トータルバランスで勝つのか、突出した運動能力で勝つのか、演技で勝つのか、一番分からない種目です。ロシア勢が五輪6連覇に挑みます。実力差があまりないので当日の出来次第で1位も10位もあり得ます。日本からは世界ジュニアチャンピオンを取った3人が出場します。過去五輪の中でも「最強」の布陣です。
Tomas VERNER CZE
世界ランキング1位
09年世界選手権4位
Personal Best 232.67(2008年欧州選手権)
Personal Best SP 81.45(2009年欧州選手権)
Personal Best FS 155.80(2007年世界選手権)
【SP】Zorba the Greek
【FS】The Godfather (soundtrack) by Nino Rota
あー、世界ランク1位なのか(どういう意味??)全部を兼ね備えているスケーターなんですが、ちょっとスタミナ不足なのと集中力が足りないのかな。未完の大器という感じですが、未完成のまま終わって欲しくないな。
Evan LYSACEK USA
世界ランキング2位
09年世界選手権1位 09年GPF1位
Personal Best 249.45(2009年GPF)
Personal Best SP 89.85(2009年GPF)
Personal Best FS 159.60(2009年GPF)
【SP】Firebird by Igor Stravinski
【FS】Sheherazade by Nikolai Rimski-Korsakov
結果として、一番順調に来てるような気もします。ジャンプの飛ぶ癖がちょっとばかり回転不足をとられやすいのですが(降りる時ぎゅっと回転を締めるようになってから少なくなりました)五輪の舞台では取られる事はないと思うので。後は彼の発揮力に期待。カナダ勢がこけた時に期待がかかるのはこの人になると思います。
Michal BREZINA CZE
世界ランキング3位
10年欧州選手権4位 09年世界ジュニア選手権2位
Personal Best 224.74(2010年欧州選手権)
Personal Best SP 79.60(2010年欧州選手権)
Personal Best FS 146.68(2009年NHK杯)
【SP】Puttin' On the Ritz by Irving Berlin
【FS】An American in Paris by George Gershwin
ミハル3位なのか(びっくり)チェコで1位と3位(またびっくり)昨季の世界ジュニア2位です。演技内容の密度はまだまだですが、トータルをまとめる力は素晴らしいです。衣装はジュニアっぽいですね(笑)やっぱりジャンプは大事です。今回の濃い男子の中では清涼剤的存在。
Jeremy ABBOTT USA
世界ランキング5位
08年GPF1位 10年全米選手権1位
Personal Best 237.72(2008年GPF)
Personal Best SP 83.0(2009年NHK杯)
Personal Best FS 159.46(2008年GPF)
【SP】A Day in the Life by The Beatles
【FS】Symphony No. 3 by Camille Saint-Saens
佐藤有香さんのファンなので彼女の喜ぶ姿を見たいがために応援しています(おいおい)日本勢には複雑でしょうけど・・・。トータルパッケージは本当に素晴らしいので調子に乗ってつぶやきすぎないようにすればひょっとして??
Brian JOUBERT FRA
世界ランキング6位
09年世界選手権3位 08年世界選手権2位 07年世界選手権1位
Personal Best 240.85(2007年世界選手権)
Personal Best SP 88.55(2010年欧州選手権)
Personal Best FS 160.13 (2006年ロシア杯)
【SP】Rise by Safri Duo
【FS】Ancient Land by Ronan Hardiman Discovery by Maxim Rodriguez
この4年、男子フィギュアをリードしてきた選手だと思います。ジャンパーである事を大事にしている、強い選手です。3つのうちのメダル、ひとつは彼にと、これは本気でそう願っています。だって4年台に上がり続けて五輪だけなしは切ないじゃないですか。
Kevin VAN DER PERREN BEL
世界ランキング7位
09年欧州選手権3位
Personal Best 219.36(2009年欧州選手権)
Personal Best SP 75.80(2009年欧州選手権)
Personal Best FS 145.78(2008年世界選手権)
【SP】Night on Bald Mountain by Modest Mussorgski
【FS】Robin Hood (soundtrack) by Michael Kamen
毎回衣装では楽しませて貰っています。大舞台での発揮力は素晴らしいです。通常のGPSとかのグダグダっぷりは何故でしょうか?女子シングルのマッコーケルとセットで語られる事が多いです。
Patrick CHAN CAN
世界ランキング9位
09年世界選手権2位 07年世界ジュニア選手権2位
Personal Best 249.19(2009年四大陸選手権)
Personal Best SP 88.90(2009年四大陸選手権)
Personal Best FS 160.29(2009年四大陸選手権)
【SP】Tango de los Exilados by Walter Taieb, performed by Vanessa Mae
【FS】Selection from musical Phantom of the Opera by Andrew Lloyd Webber
自国開催であることを味方に出来るか、敵としてしまうか、非常に難しいポジションだと思います。今季は怪我で出遅れた上にコーチ変更というマイナス要素が多すぎで心配。滑りの奇麗で優美な演技をします。もう19歳、まだ19歳。
世界ランキング10位
08年GPF2位
Personal Best 230.78(2008年GPSフランス大会)
Personal Best SP 83.90(2008年GPF)
Personal Best FS 153.78(2008年GPSフランス大会)
【SP】Bold As Love by Jimmy Hendrix
【FS】Guitar Concerto by Michael Kamen
全日本後、ランキング上げようと四大陸出ようとしてましたが実は日本勢最上位でした(笑)日本フィギュア界の息子。とにかく大事に育てられている印象ですし、期待通りに育ってくれてます。今季はちょっと力を発揮していませんが殿堂入り決定の佐藤信夫マジックが炸裂するのを期待してます。TESがハイスコア。ISUジャッジミーティングで新採点下で期待通りに成長した選手のうちの1人と名指しされています。
Samuel CONTESTI ITA
世界ランキング11位
09年世界選手権5位
Personal Best 226.97(2009年世界選手権)
Personal Best SP 78.50(2009年世界選手権)
Personal Best FS 148.47(2009年世界選手権)
【SP】Wish Me Well by Willi Dixon, Memphis Slim Whammer Jammer by Geils Band
【FS】Sikuriadas by Panpipes of the Andes Wara Bolivian Cacharapaya by Panpipes of the Andes
演技スタイルがキャンデロロを彷彿させるのは元々フランス人だから。国籍変更して世界の舞台に出てくることが出来ました。今回の五輪、どんな演技を見せてくれるでしょうか?
Johnny WEIR USA
世界ランキング13位
08年世界選手権3位 09年GPF3位
Personal Best 237.35(2009年GPF)
Personal Best SP 84.60(2009年GPF)
Personal Best SP 152.75(2009年GPF)
【SP】I Love You, I Hate You by Raul di Blasio
【FS】City of Angels (soundtrack) by Gabriel Yared Nocturne from "The Lady Caliph" by Ennio Morricone
ストロークの伸びのないのがちょっと気にはなるのですが、ここ数年では充実した内容の演技を見せてくれています。SPはいいところに入るのではと思います。FSの発揮力次第です。個性は随一、というか開き直った??
Nobunari ODA JPN
世界ランキング14位
09年GPF2位
Personal Best Total 244.56(2006年NHK杯)
Personal Best SP 87.65(2009年GPF)
Personal Best FS 163.33 (2009年GPSフランス大会)
【SP】Totentanz by Franz Liszt (modern arrangement performed by Maksim Mrvica)
【FS】Charlie Chaplin Medley
織田君、トータルの発揮力は素晴らしいのに大舞台でのポカが目立ちますね。計算ドリル、今度こそ大丈夫でしょうか?モロゾフは織田君の性質が良く分かってるなぁと思いました。チャップリンは良プロだと思います。
世界ランキング15位
09年国内選手権1位 07年世界選手権2位 08年四大陸選手権1位 07年GPF2位
Personal Best 264.41(2008年四大陸選手権)
Personal Best SP 89.95(2009年GPF)
Personal Best FS 175.84(2008年四大陸選手権)
【SP】Eye by Coba
【FS】La Strada (soundtrack) by Nino Rota
現男子最高スコア保持者。1年のブランクが決して無駄ではなかったと、そう言える演技が見たいです。SPに関しては4T無しの構成では1番高いスコアが出る選手です。パトリック・チャンとの直接対決がないのでちょっと断言は危険ですけど。FSはスタミナ次第ですがジャッジに愛されてると言える選手の1人だと言えます。最終滑走経験豊富。トリノもド頭とラストでした。そういう面白さがある選手でもあります。
Stephane LAMBIEL SUI
世界ランキング17位
06年トリノ五輪銀 05・06年世界選手権1位 10年欧州選手権2位
Personal Best 239.10(2007年GPF)
Personal Best SP 83.80(2007年GPF)
Personal Best FS 160.60(2006年世界選手権)
【SP】Wilhelm Tell by Giacomo Rossini
【FS】La Traviata by Guiseppe Verdi
パフォーマーとしての力は高橋選手かこの人か、という位演技としてのアピール度が高い選手です。怪我で一度引退後やっぱり戻ってきた五輪、3Aをやらずにトータルをまとめるか、それでもジャンプの難度を上げて挑んでくるか、PCSがとにかく出るのでジャンプ次第どの位置にくるのかが未知数です。「椿姫」は、反則な位、正統派でハマりプロ。
Evgeni PLUSHENKO RUS
世界ランキング38位
Personal Best 258.33(2006年トリノ五輪)
Personal Best SP 91.30(2010年欧州選手権)
Personal Best Score FS 167.67(2006年トリノ五輪)
【SP】Concierto de Aranjuez by Joaquin Rodrigo arranged by Edvin Marton
【FS】Tango Amore by Edvin Marton
帝王様は自分の技術に合った演技構成と音楽アレンジをもって、圧倒的なTESで戦う方法を選びました。前回はそれで圧勝でしたが今回はどうでしょうか?でも、フィジカルの強さは他の男子選手を完全に圧倒はしています。
【おまけ】 是非見て欲しい選手です。
次世代のエースとの声が。
Adrian SCHULTHEISS SWE 10年欧州選手権12位
キワモノFSは必見。