「豊の部屋」が検索ワード8件ヒットしている(笑)
男子シングルフリーです。他の競技に比べてミスの少ないフリーで見ている分にはとても楽しかったです。が、私はひねくれているので「ミス」が少ないのは「ステップ」がひとつ減った事が大きいのかなと思いました。単純に新ルール適応で体力的に楽になったのでは?そうなるとみんなミスが減る、という事になりますから、別の対策が必要になるかも知れませんね。他の競技会を見てみないとですが。名古屋のリンクは温水プールが併設でかなり「暑い」リンクで、ウォーミングアップも楽だと思います。
全選手レビューしたいなぁ(笑)軽く、ジェレミー・チン「クイーン・シンフォニー」前日の不調が嘘のようでした。ジャニャー・ウー「クエスタ・アバホ」元々スタミナに不安があるだけでジャンプの質は素晴らしいので浮上のきっかけに。ロス・マイナー「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」アメリカジュニアあがりらしい癖のない演技でした。ケビン・バン・デル・ペレン「ハムナプトラ」まだワールドじゃないぞー(笑)ごちそうさまでした。4Tに3+3+3。デニス・テン「死の舞踏」グループ唯一の不調でしたが、音の捉えるセンスは非凡。アードリアン・シュルタイス「ロミオとジュリエット」彼にしては正統派プログラム。怒られた?ショーン・ソーヤー「アリス・イン・ワンダーランド」演技にムラのあったタイプですが、貫禄が出てきました。トリノSP、プルシェンコの後ですっかり霞んでいた頃が嘘みたいです。
3位フローラン・アモディオ「ブロークン/アポロジャイズ」正直、高橋選手とジュベールを足して2で割ったような印象でした。演技の出来は良かったですが、好き嫌いでいうと「嫌い」なプログラムかな。アモディオというよりモロゾフの振付けが嫌いなのかもですが、他の選手に比べて「休憩」が多いような気がします。若いのだからもう少しアグレッシブな演技の方がいいなと思います。
2位ジェイミー・アボット「ライフ・イズ・ビューティフル」SPはナハーロ、フリーはウイルソンという現振付け師では最強と呼べる布陣でその期待に違わぬ内容でした。少々バトルっぽいかなとは思いますが、バトルよりは「哀愁」が出せると思うので、演技の完成を期待します。有香ちゃんが冷静すぎて笑う。お父さんに似てきたなぁ。
1位高橋大輔「ブエノスアイレスの冬」・・・「本番で決めればいいんです」(By本田君)の4回転を始め、完全なる王者の演技でした。日本人とは思えないです(笑)ラストの+2Loはループジャンプのつもりで飛んだというより音楽に合わせたらループになってしまった印象です。これで6〜7割というんだからすごい選手です。
さて、本田君が狂喜乱舞しそうな結果となった日本男子。無良崇人選手「二人でスロー・ダンスを」音源はまるまる兄弟子、重松直樹君のものでした。こういう繊細な映画音楽をやるのが意外だったのですが、とても良い演技だなと思いました。他の3回転の安定が先ですが、今年の全日本を面白くしてくれる1人だと思います。
羽生結弦選手「ツィゴイネルワイゼン」・・・は、「愛のアランフェス」(槙村さとる)を思い出すんですよね。それは置いといて、普通、練習始めて、1年で四回転飛べるようになったりはしません。しかもたいてい、3Aや他のジャンプに影響が出ます。羽生君て驚く事の方が多い選手ですが、どんな構造になっているのか知りたいですよ、本当に。スケーティングスキルでまだシニア選手に差がつけられてしまうかなと思いますが、有力な次代のエースの力は充分見せてくれたかなと思います。
次はカナダ大会。プレビューは明日以降で。