Minato's memo

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ソチ五輪 アイスダンス

アイスダンスに関しては突出しているアメリカ、カナダの金メダル争いと実力拮抗の数組による銅メダル争いという図式でしたが、ドラマ性は少なかったなというのが正直な感想です。本来ならアメリカとカナダの点はもう少しくっついていたんですが、五輪に関してはSDで3点差と、ダンスにしては点差がありすぎになってしまいました。最近は転倒が増えたとはいえ、ダンスでミスによる逆転は皆無なのでメリル&チャーリーの独断場となってしまいました。幸い(?)滑走順がSD、FDとも最終滑走だったので途中演技経過を伝える点数が高騰するという形になり実況としては常にベストを更新しました!という荒っぽい実況となってしまいました。今回解説がダンス経験者ではなかったのもあり五輪中継としては消化不良です。とはいえ、前回五輪はODの中継がなかったので憂さはワールドで晴らせということなんでしょうかね。

とはいえ、デイビス&ホワイト組はアメリカ初のダンスの金メダルをかけて相当なプレッシャーの中ミスなく滑り切りました。ダンスは生で見るとその違いが歴然なのですが、この組はとにかく滑っているスピードが早いし、ターンの切れが抜群。技術先行だったのがインド舞踊を滑ったあたりから審判に好かれるようになりましたね。平気でFDだけ1位とか取るようになってきましたから。CDが苦手だった訳ではありませんが、SDとFDと競技が改訂されたのはこの組には有利だったかもですね。マイフェアレディにシェヘラザードという鉄板プログラムを用意し、個性と技術を磨き続けての金メダルです。おめでとう!
ヴァーチュ&モイヤー組はGPFまでは「GPFで僅差だったから五輪ではかなり迫る」かなと思ったら離されてしまいました。この組はアメリカと逆でCDがあった方が勝てたかもですね。ベーシックな技術と表現が素晴らしいのですが、見栄えの構成となると少しアメリカより弱い印象に映ったかもしれません。しかも団体戦でミスがでてしまうなど女性のテッサの調子がギリギリだったのかもです。それでも2位、銀メダル。コーチも同じですし、二組が切磋琢磨してのこの四年間、休まず走り続けたメリル&デイビスへのご褒美ともとれる金なのかなと思います。
銅メダル争いはロシアのホームっぷりが炸裂しました。前回五輪でペアがメダルなしに終わり、アイスダンスが連続メダル記録の砦でした。ですが過去4年でロシアのメダルは銅止まりで、ユーロの様子だと厳しいかなと思ったのですが、イリカツが死守。「白鳥の湖」そのものはいいプロなんですけど、GPSやユーロでは伸び悩んでいたので銅メダルを取る点数まで伸ばしてきたのがちょっとびっくり。ホフロワ&ソロビエフ組が昨季の銅ですけど、この順位も逆転するとは思いませんでした。そのためにペシャラ&フルザ、カッペリーニ&ラノッテ、ウィーバー&ポジェがそれぞれ押し出される形に。この5組は実力が拮抗しすぎているので開催地の影響を受けやすいですね。
アイスダンスは毎回言うのですが私も解説出来るほど詳しくないので結局美しい、綺麗、可愛い、素敵、衣装・・・しか言わなくなるのですが、今回もどこをとっても素敵でした。アイスダンスこそ生で見て堪能したいです。
リード姉弟組は21位でフリーに進めず。いきさつはご本人のブログにありました。1番滑走で団体戦より点が出なかったのが痛かったですね。怪我の状況もあって滑り込めないんでしょうけど、悔しさをワールドで晴らして欲しいです。