サグレス、長い間思い入れのある地にようやくたどり着きました。
沢木耕太郎さんの「深夜特急」が大好きで、好き過ぎて旅行の際には必ず帯同します。何度も買い直したり、果ては電子書籍を購入してたり、親戚の子の入学祝いにしたり(迷惑)その「深夜特急」で印象的に描かれているサグレスに行くことが今回の旅のハイライトでした。
ラゴスバスターミナルから出発。今日もいい天気です。
サグレスへはバスで50分ほど。3.85ユーロ。私はたまたまでしたが、10:30発サン・ヴィンセンテ岬直通でした。普段はセントラル止まりのはずです。
途中の車窓も充分楽しめます。
中央広場。行き先を確認せずに乗ったのでここで降りるべきか悩んでそのまま乗車。ここで降りる人も結構いました。
中央広場からさらにバスは進みます。途中の車窓もなんか可愛い。
途中の車窓はあまり海の見えない、緑の多い大地を走っている印象でした。
着いた・・・?
突然開けた大西洋、コバルトブルーの景色に呆然としました。サン・ヴィンセンテ岬に到達。
写真だとそのインパクトが出ないのがなぁ・・・。腕の良いカメラマンなら違いますか???
灯台。周囲になにもないようで灯台付近は一応カフェが入っているので長逗留は可能です。風がとにかく強いので崖そばに寄ると煽られます。怖い。天気はとても良かったですが、風のせいで寒かったです。ポンチョ売りも出てました。
バスで広場の方へ引き返しました。2ユーロ。行き先を何て告げたらいいのかわからずいました運転手さんは察してくれました。
砲台。
この付近に沢木氏が最後に泊まったとされるペンションがあるのですが確証はないのでお茶濁し。
広場からビーチに降りられます。
白い砂浜に今度はエメラルドグリーン。こんなに素晴らしいビーチが比較的アクセスが簡単なのに驚きました。
海水浴客も何人かいました。時は4月、泳ぐには寒いと思うんですが・・・。
少しだけ海水に触れてみました。太平洋に比べて塩味が強くない。ヨーロッパの方が塩がまろやかな理由でもあります。足だけでも入れば良かったな。
付近にはレンタルサイクルもあります。根性なしなので自転車でサグレスを巡るのは・・・次の機会?
要塞の方には行かず、ラーゴスへ引き返しました。「深夜特急」では沢木氏が夜にこの地に辿り着いたのでこの素晴らしい風景は翌朝見ることになります。
周囲を遮るものがないサグレス、サン・ヴィンセンテ岬。きっと朝日も素晴らしいし、夕焼けも素晴らしいだろうな。バスで到達したこの地で少しだけ「深夜特急」の世界に浸ることができました。また、いつか。来たい。そんな地でした。