Minato's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

2014年全日本フィギュア(1)

町田くんの引退発表にあっけにとられてしまい、何から書いていいのやら(汗)

男子はおおかた予想通り羽生くん、宇野くん、小塚くんの表彰台。いい予想でした。小塚君というか佐藤組は全日本での戦い方に慣れているというかとにかく強い。あと難しい長野の氷にも強い選手です。自身の初優勝も長野、ビッグハットでした。しかも当初の構成予定より大幅にジャンプ構成を上げてのノーミスに近い演技でした。スルーしたマスコミ、少し反省して欲しいものです。ワールド銀の地力はあなどれないです。佐藤組って長野開催時の全日本前はビッグハットで合宿するのかな?ジャンプさえ良ければ、今のジャッジングシステムに一番合った選手と言われており、トランジッションの工夫も多い演技をします。クワドの精度が今後の課題ですが、小塚くんは本来30歳まではいけるような技術力ですし、もう少し長く見ていたいです。2011年のワールド銀の直後の祖父でありスケート連盟の重鎮である方を亡くしてから低迷しているような気がしていました。スケートの申し子から普通の男性になりたいという雰囲気が漂い始めたあたりから怪我が出てきたりといろいろありました。ワールドでの活躍を期待します。

宇野くん、容赦ない(笑)SPは課題の3Lzを抜いてシニア構成の4T、3Aとチャレンジ。相対的に演技の躍動感が無くなってしまいましたし、FSの疲労もそのためだったと思いますが、昨季までは3Aが入らなかったのだからその伸びたるや・・・(汗)ワールド派遣もあるのでは?と思ったし、打診もあったのでは。ジュニアカテゴリーでの点数がシニアに通用するしないの論議がありますが、彼はスケーティングもスピンもいいのでシニアの方が点が出てくると思います。フリーレッグの処理なんて個性でしょ(笑)

羽生くん、SPのスピンがオールレベル3に、FSもひとつスピンがほどけたりして、スピンの難度を落とすことでジャンプの精度を維持した演技構成でした。さすがの羽生くんも長野の氷で4Sは無理でした。エッジ系がとにかく難しくなるようです。羽生くんにとっては全日本は選考通過のための出場でオーサーは出場させたくない大会になるのかな?大きな試合後体調不良が発覚するのがデフォルトになりつつあるので、そろそろ出る試合が絞られる時期にきているのかもですね。

町田くん、引退発表の後なのでちょっと難しい記事になりますが、やっぱり昨季より練習時間はとってなかったのかなと思いました。演技内容の割に点が伸び悩んだのは滑りのストロークがすごく短く感じたのがそのまま点数に反映されたような気がします。また、小塚くんの後だからそれが余計目立ちました。フリーも同様で、本人の言葉通り、いろいろな事を全てやり遂げた結果であり、ベストではないけどちゃんとワールド代表になるまでのスキルはキープ出来たと思えばいいのかもしれません。昨季の終わりは次のシーズンに向けての強い意志を感じたのですが、いざ学業、セカンドキャリアと考えた時に思慮深い彼が出した結論が「引退」に至ったのかと思います。誰にも相談しなかったのは意思がぶれてゆくのを恐れたのかも知れません。

無良くんは町田君のひとつ上、彼は逆に今後もスケートを職業とする意思を持ちながらの現役続行です。GPFがなければピーキングは問題なかったと思うので今後はそこが課題です。村上くんは完全にフリーではコントロールを失っていました。二人とも四大陸派遣です。来季に向けての礎にして欲しいです。

他印象に残った選手

佐藤洸彬くん

きれいな3Aを飛んでいました。新人賞。全日本はシニアカテゴリーですが、国際大会はジュニアで出ており、世界ジュニア代表に。演技がとても個性的です。東日本ブロックはほか、木村くん、鈴木潤くんと頑張り東日本の来季の枠拡大に多大な貢献をしました。

宮田大地くん

全日本ジュニア5位通過がシニア全日本ではジュニア内4位!スピンがとても上手ですし、ジュニア大会時よりも上手くなっていると思いました。このまま順調に上位ジャンプの実装をして欲しいです。中庭先生が地上波登場で色めきたっていましたが、一応川原星君を連れてきていますので、初の教え子全日本ではないです・・・。

本草太くん

難しい長野の氷をものともしない、素晴らしい演技でした。ものすごい潜在能力を感じます。今回邦和勢は良かったですね。

本当なら田中くんや日野くんがもう少し頑張って欲しいところでしたが・・・。そのあたりが課題でもありますね。