今季はペア、ダンスの解散＆再編成が多いシーズンでしたが、その流行に乗るように、日本のペア、ダンスの解散が相次ぎました。全日本レベルでもありましたし、ワールド後に高橋＆木原組、そして本日キャシー＆クリス組が解散発表となりました。
高橋＆木原組は女性の方にキャリアがあるという、かなり難しいスタートだったのでよく短期間で五輪に出られるまで仕上げたなとは思いますが、今季は正直２年目という伸び代を感じなかったです。高橋選手の柔軟性はリフトが上手なパートナーで生きるし、ジャンプが鉄板の木原くんはジャンプが上手なパートナーでないと、という両方の良いところが打ち消されてしまった印象がありました。高橋選手がワールドでばっさり髪を切って出てきて、「何かあった？」という感じが雰囲気に出てしまって、なので解散の報を聞いても「そうか・・・」という感じがしました。正直トランとの解消の方がショックが大きかったです。何かを得るために何かを諦める、その決断がお互い良い方に作用するといいなと思います。今の所トライアウトの噂は出ていないので続報を待っております。
リード姉弟、ノービス全米チャンピオンという、日本にとってダンス競技で国際的に本気で戦えるカップルであったと思いますし、実際バンクーバー五輪までは順調に育っていたと思うんですが、その後怪我が続き低迷することとなりました。際立つ美貌の姉キャシーにサムライ魂を持つ弟クリス、もう少し練習環境と怪我のケアが良いところであったなら違っていたのかなと思うんですが、とはいえ、きちんと自分たちからメディア、観客に挨拶できる形での引退となったキャシーは幸せだと思います。クリスの方が競技続行とのことですので良いパートナーに出会えるといいなと思います。妹はどうなんだろ？？
とはいえ、これも何度か書いてますが日本ではペア・カップル競技は本当に難しい。過去何度もスプリットしていますし、良い選手は（女子の場合）海外国籍を取る形を選ぶことになるし。難しさのひとつにリンク環境もありますが、一番は欧米人と比べて身体能力、特に上半身の筋力が劣ることが大きいです。リフトをやるような筋力、基幹そのものが圧倒的に違うらしいんですね。だからハーフだったリーズは理想的だったんですけどね。ペア大国となった中国が同じアジアなので日本でも出来そうなんですが、雑技団の素養がある中国とは比べられないです。カップル競技はまだまだ険しいです。古賀組も男性の国籍が今後問題になりそうですよね・・・。
