Minato's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

2015年東日本選手権

書くといいながら今日まで引っ張りました。業務量が休職前に戻りつつあり、体力がきついw今年は東西若干日程がずれていたのですね。11/3が西日本の競技会があったと気づき、行こうと一瞬よぎりましたが上記のように自殺行為かと思い自重。この後全日本ジュニアに行きますしね。

というわけで土日、ジュニア、シニア男子&シニア女子FS。ジュニア女子も当初見ようと思ったんですが終了時間が夜10:30ということで全日本ジュニアに賭けることにしました。宿から会場まで遠いんで・・・。遠いといえば、私前回同じ会場に来た時も新前橋を拠点にしたんですが、今回はHPのバスの時刻表が全く合ってなくて、前橋拠点の方が良かったです。ちょっと失敗したなぁ。。。何にもできませんでした。「花燃ゆ」も全く盛り上がっていなかったですし。前橋、頑張れ!!

シニア男子、ここ数年全日本といえばシニア男子の盛り上がりがすごいなと思います。以前は全日本の最終Gに入る人くらいには今のような追っかけもついたりがありましたが、それ以外はむしろお荷物感があったのに最近は全カテゴリで一番人気があるように思います。競技人口はまだ寂しい感じですが、少なくても大学まで続けている「覚悟」がみえるように思います。

その中でも一番人気は服部瑛貴くん。とうとうラストシーズンです。彼は学生スケーターの中でも群を抜いてパフォーマーで、過剰な表現ではないですが音の捉え方に素晴らしいセンスのある振り付けを踊ります。東京ブロックでSPを見られなかったので楽しみにしていた今季SP、ジャズで洒落っ気たっぷりで自分イケメンって自覚しているでしょ??(笑)という演技。調子も良かったようで、最初がら空きのジャッジ反対側に行こうと思ったのを思い直してジャッジ側に座って、すごいいいものを見た!と思いました。フリーは「トゥーランドット」東京ブロックでノーミスの演技を見せたので今日はチャレンジの演技、初めてジャンプ5種類を入れてきました。そうなると演技の精度が・・・となりやや残念ですがノーミス演技はブロックで見られたのでこれを全日本でノーミスで見られたらいいなぁと期待をしたいと思います。本当、ポジションの取り方が上手な選手なので映像に向いている選手です。SP1位、フリー2位で総合1位、全日本で上位グループにて滑ります。SP、残したいよ・・・。

佐上遼くん、多分今季からシニアのはずですが、大学在籍時のパフォーマンスに期待が持てる、非常に良い質のジャンプを跳びます。SP、フリーとも安定してまして素直な滑りをしていたと思います。

逆に少し残念だったのが野添くん。彼のポテンシャルであればもう少しできるんでは?と思うんですが・・・。他の九州勢が本当に頑張っているので、ちょっと気持ちが引いてみえます。

順番を入れ替えましたが、今季はシニア男女とも北海道・東北ブロックが面白いです。男子は鈴木潤くん、佐藤洸彬くん、木村真人くん、鈴木くんはブロック1位通過で、楽しみにしていたらSPは失敗。でも滑りは非常に清潔感あるというか、端正で自分の好みの滑りをするなぁと思ってみていました。そしたらFSは3A2度トライ一度成功の他2A+1Lo+3Sを成功のほぼノーミス。SPどーしちゃったという会心の出来でフリーも東日本1位、総合2位。彼も後半グループ、超楽しみです。佐藤くんはねwちょっとまだ完成に遠いというか、すごい運動量で動いているし、非常に面白いプログラムですが、要所が荒いんですよね。完成系を楽しみにしておきます。やはり本人も好きとのことで佐々木彰生くんの片鱗がみえます。木村くんは演技構成は低めですが、ルッツは跳びますし、演技に迫力があり、見ていて男子フィギュアの良い感じなところが見えます。もう少し腕が肩から動くようだといいのになぁと思います。

シニア男子は6分練習で接触があって少しひやっとしました。

ジュニア男子。こちらは東京優勢で間違いなく鎌田英嗣くんと宮田大地くんの一騎打ちでしたが、非常に上げてきてSP、FSとも素晴らしい完成度で滑った鎌田くんの軍配。今季ジュニア男子は山本草太くんが抜けていてあとは団子なのでこの後全日本ジュニア、全日本での演技次第という状態です。鎌田くんはジャンプとスピンの精度が全てでジャンプの難度はむしろ低い方なので、仕上げたところを見せました。宮田くんは逆に今季ずーっと3+3がよくないんですよね。その理由はフリーに出ていました。4Tをトライしたよ!6分練習で挑んで転倒していて、「見間違いかな?」と思ったら本番でも挑んできました。びっくりしました。前向きなミスと捉えて、次につなげてほしいと思います。

ここで、SP3位だった中野くん。ほとんどの人がその瞬間を見ていなかったと思うのですが6分練習時、フェンスの隅で「ゴン!」という音がしたと思ったら中野くんが倒れていて。。。音の大きさに最初頭をぶつけたのかと思ったのですが足を痛めて勢いを止められず身体がもっていかれた転び方だったのですね。全く本人が動けず、自力でリンクサイドに戻れない様子にレフリー判断が入り、6分練習を一旦止めて、スタッフが助けに入りました。競技自体は6分練習の中断でしたので影響はなかったですが中野くんは残念ながらここで棄権となりました。怪我の詳細はご本人がツイッターで報告していましたのでここでは割愛しますが、SP3位でしたからね・・・。無念としかいいようがないです。

繰り上げ3位は唐川常人くん。ジュニア離れしたスケーティング技術を誇る選手なのですが、SPが「イン・ザ・ムード」のせいか、ちょっと滑りがうまいなぁという印象が薄れていました。この日がたまたまだったのかな?FSの方が唐川くんらしいかなという内容でした。あれだけの滑りをするのでもう少しジャンプの精度が上がるといいなと思います。ジュニアといえば昨季のノービス上位者が少し元気がないかなと思いました。西山くんなんて完全に羽生くんに似ていますしね、面白いんですが上位を脅かすかな・・・?

シニア女子はFSのみ。東京勢はブロックで見ていたのでここでも楽しみは北海道勢でした。そして金曜に実施した女子SPの順位を確認してにんまり。去年一部の人を沸かせた高橋美葉ちゃんが今季も2位スタート。おお!上げてきたねーとフリーを楽しみにしていました。去年はただびっくりしたので今季の方が冷静に見られたと思います。滑りのスピード、ジャンプへのアグレッシブさは昨季の印象ままですが上位と比べると滑りのトレスが甘いように感じます。フィギュアスケートって氷面に図形を描きながら技を紡ぐのでその図形が不正確だと点が出ないんですよね。これ、振り付けする人が気をつけさせれば直ると思うので(ジャンプが飛べなくなるかもですが)飛躍の足がかりになればいいなと。3位土橋亜海さんは対照的に綺麗なジャンプを跳びます。そしてフリー最終滑走で堂々3位。くせがないので全日本ノーミスなら本人が思う以上に上位にきそうな気がします。明暗を分けたのが山本真由さん、去年もブロックは良くて東でダメ、今回もSPは良くて「お、昨季のリベンジ?」と思ったらフリーは崩れてしまいました。SPで上位くるのだから自力はあると思うんですけどね。

1位はもはや定位置西野さん。少し調子が落ちているのかな?3Fが入らなかったりフリーは3Lzも家出していたり。でも例年全日本だけダメということが続いていたのでむしろ吉兆とみて。4位かな、激戦の全日本の切符に届いた鈴木春奈さん。今の女子の中では本当、ザ・フィギュアスケーターでいいものたくさん持っているのになぁ。ジャンプの力が少し弱いのと怪我が多いのがね。どうにか今年も全日本に出場となりました。5位の松嶋さんの方がフリーは上だったんですね。ブロックの出来だったら危うかった。松嶋さんは東日本でちょっと崩れてしまいました。

彼らなりの「目標」に向かう姿がいいな、と思いながらの観戦でした。次も北関東の遠征が続きます、全日本ジュニアです。