Minato's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

今井遥さん

私、SNSであまりフィギュアスケーターの動向を探らないので、特にインスタ界隈の方の動向はわからないことが多いので、気にはしていましたが、今井遥さんの引退の報は突然の情報となりました。どこかで全日本か国体で有終という気持ちもあったのですが昨シーズンからの怪我が競技を続けるにはあまりにも重症というのはわかりましたので、致し方ない決断なのかなと思いました。アサヒレックスアイスアリーナオープン4周年EXが最後の演技、ということで休みというのもあり、報を聞いて「私が行かずと誰が行く!?」と、翌日にはセブンイレブンでチケットを購入し、日帰りで新潟まで見届けに行ってきました。

真っ白な美しい衣装で、滑った演技は3Sこそ転倒になりましたけど、彼女特有のシャープな滑り、たおやかな雰囲気とは裏腹の間違いなく滑りのスピードでは全日本トップクラスの選手だったんだなと思いました。彼女は「姫」とか「ティカーベル」(昨日の佳菜子ちゃんのコメント)と日本的な雰囲気を併せ持った美しい選手で、衣装もどれを見ても本当素敵でした。今日本でトップデザイナーの伊藤さんの作品、出世作なんですね。

ゲストがほぼ同期の村上佳菜子さんで、彼女の演技も素晴らしく良かったです。佳菜子ちゃんは山田門下生であるから、滑りが早いのは当然なところがあるのですが、2人のスピードの遜色ないこと、佳菜子ちゃんは衣装が黒で、背丈も似ているので、2人のコントラストが強烈で、それだけでも見に行って良かったなと思いましたし、佳菜子ちゃんから遥ちゃんへの花束贈呈とはなむけの言葉には泣ける以外の何者でもないです。時代の終焉を見た気がしました。

フィギュアスケートファン歴としてはもうすぐ30年に届こうとしている中で、自分の出身地からまさか全日本クラスの選手が現れるとは思わなくて(全日本ジュニア優勝の時は在校生でしたし)この奇跡のような巡り合わせに他のスケーターとは違う、特別の感情を持っていた選手でした。ほぼ日の「mitazo」的に言えば超がつく「うちの子」で、もし五輪や世界選手権に出るようなら違う形での応援をしようとも考えてました。昨日書いたお手紙にも自分も同じ小中学校卒とお知らせしました。それがパワーワードwあの容姿もあってマネジメントもついての活動もできていたようなので、私から何かするということはなかったですが、ある時は有香さんのところに行って急激に表現や滑りが開花したと思えば、新潟へ拠点を移すという、これまた自分のルーツのエリアだったりとどこまでも目の離せない選手でした。

天真爛漫な言動とは裏腹に身体的には少し繊細なのか環境への順応が苦手だった印象があります。有香さんのところのままだったらもう少し選手寿命が伸びたのではと思ったり。でも、前後してデトロイトも怪我人が多かったので、タイミングが悪かったのかなと思ったり。ジャンプに入るスピードが速すぎるので、コントロールを覚える前に怪我が悪化したような気もします。

お気に入りは2011年の全日本、2013年の国体、2013年の全日本、2014年の四大陸と結構あります。GPSフランス大会のSPのドンキも。マイフェアレディとシャレードのなりきりヘップバーンとか。本人はプロになりたかったんですよね。足が癒えれば、EXが秀逸でしたのでまだまだ見ていたいのですが、後進の指導ということが流れているのでコーチになられるのでしょうか?

今後の彼女の人生がより良いものでありますように。お疲れ様でした。ありがとうございました。