Minato's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

世界フィギュア2018年

終わって見たら・・・面白かったな。全体的に温かさを感じる大会でした。五輪年はワールドがおまけになりやすいのでちょっと・・・なところもあるんでしょうけど、フィギュアスケーターのための大会だなと改めて認識しました。

ペアがサフチェンコ&マッソーの優勝で今季グランドスラム(GPF、五輪、ワールド)、男子がネイサン・チェン、アイスダンスがパパダキス&シゼロン組、女子がケイトリン・オズモンド。ダンスと男子はワールドとGPFで二冠、女子はGPFと五輪でザギトワの二冠、ワールドでカナダ勢45年ぶりの優勝となりました。

イタリア開催だったのでイタリア勢少し下駄履くのかしら・・・と思ったらそんなことはなく、メダルなし。採点的にも清々しい大会だったと思いました。

女子、樋口選手の銀メダルは今季のハイライトかなと思います。この3ヶ月で随分シニアらしい雰囲気が出てきているなと思います。女子の4年は重いですが、高さとスピードのある滑りの技術にあの難プロを滑りこなした努力、身を結ぶといいなと思います。宮原選手は表彰台返り咲き。3Sは足の影響があるんだと思います。激動のシーズンで最後ちょっとほろ苦い内容でしたけど、まずは身体を休めて、次の目標に向かって欲しいです。日本女子は難なくの3枠奪還ですが、昨季の結果で2枠になったのは前にも書きましたが連盟の杓子定規な判断のせいですので、選手は気にしなくていいと思います。実際、坂本選手も三原選手も素晴らしい成績を収めていますので。でも、だからといって代表争いが楽になるかと言えばそんなことはなく、来季はより熾烈になると思いますので、女子黄金期第二章は続きます。

男子、宇野選手の安定感に頼るあまりものすごい悲壮感のある表情が印象的でした。怪我の状態を隠さないのはいいことですし、「批判はあるかもですが、攻めの構成で」と言い切った宇野選手の勝負師の発言にうん、頑張れと思いました。たぶんSPで構成を落としてミスをしたのに後悔があったんだと思います。先に終わった友野選手が最終グループ残して2位でしたので予想できる出来なら7位は確保できると計算したのと、構成をいじることでジャンプのリカバリが危うくなる可能性があったんではと思います。本来的には冒頭の4Loを抜くのが正しい判断だったと思いますが、冒頭のジャンプはいずれも単独の四回転なので入れ替えのリスクより、身体が覚えている構成の方で質を重視した演技をした。実施も重厚さがとてもよく表現されていたと思います。足、五輪から痛めていたのでは?と思わなくもないですが、結果銀となりました。

男子は大荒れでしたがそこが新チャンピオン誕生を生む駆け引きなのかなとも思いました。宇野選手の調子が良かったらもう少し選手も自分の演技に集中できたんでしょうけど、ちょっとふわふわした感じ。なので五輪でその洗礼を体験し、克服したネイサン・チェンのFS歴代2位の点での圧勝劇となりました。まだこれからの選手ですので、強いアメリカの牽引して欲しいです。コリヤダが3位。ロシア3枠とのことで、ボロノブの代表復帰、あるといいですね。

さて、代打の切り札(?)友野選手、特に故障がなければ大崩れせず、SPはグループ2での順位となっても最終は8位くらいに入ってくるのでは?と実は思ってました。友野選手のすごいところは今季3A以下のジャンプでほとんど失敗していない、点数が出ていないのは国際大会の実績がほとんどなく、昨季ベースでの採点だったことでした。ただ、4Sに関しては7分くらいの成功率で(※転倒はほとんどないです)、SPでこれを失敗したら確かに予選落ちもあり得た(ないと思いましたけど)そこが綺麗に決まって、あとは昨季よりずーっと良くなった滑りとスピン(昨季ダメな例で使われていたしね・・・)、+3Tのコンビ、元々のポテンシャルであるパフォーマーとしての能力、まさに「見つかっちゃった」という会心の出来でした。昨季から難度も演技時間も大幅にアップしてそれに1年で対応した潜在能力の高さ、予想の斜め上にいくフリー3位、総合5位の出来でした。ノービス時代から天性の音感のよさがありましたけど、そこに質の良いジャンプが飛べるようになってきました。来季、好きなラーメンが食べられなくなりそうだなと思った次第です(ラーメン、そんなに身体にいい食べ物じゃないからね)

田中選手も靴の故障で、本来の力が出ず。田中選手こそ、SPはノーミスならグループ3に入ってくる力があります。もう少し発揮力が必要なのかもですね。男子選手に靴、永遠の課題ですね・・・。

終わってみたら楽勝の日本男子3枠、男子も激戦です。

ダンス、村元・リード組あと一歩で10位でした。ベーシックな滑りをあげて行けば楽に点が出てくるので。ペアの方が予選突破が目標になります。木原選手の手が心配ですけど、目標65点ですね。

いくつか

コストナーSP1位ターンには痺れました。フリー、行っちゃうんじゃない?と思いましたが、フリーは今季一番悪いできでした。3位ターンだったら表彰台だったかな?

ミハル・ブルジナの4S+3T復活!ついに帰ってきました。そして東京ワールドにくるとのことで、引退撤回。

ウィーバー&ポジェの表彰台!イタリア開催でカペラノがいて・・・という状況で実力には甲乙つけがたいカップルで、この順位。4年前の東京ワールドとは逆の結末でした。実況は追っていたのですが、放送はJスポーツを待ちます。

何度も書きますが、その1日のために全てを費やして、その1日が過ぎればたちまち過去になる、残酷な世界です。だから選手たちには最大限の敬意を持ちたいなと思います。

来年日本でワールドか・・・。見たいけど、チケット入手できるんだろうか??男子以外ならなんとかなるのかな。