Minato's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

2018年東日本選手権

青森での競技会は中庭くん引退の2011年国体以来で、八戸は初上陸。行って見たら観光客に超優しい街で普通に遊びに行きたくなりましたw。10月は超忙しくてかなり屍な状態での観戦でしたが、遥かなる全日本への戦いを思うと面白くもあり、切なくもありました。今回時間の都合で女子をほとんど見ていません。ジュニア女子はこの後全日本ジュニアで見られますが、シニア女子は全日本に3名しか行かれないのもあり、心を残す展開でした。

「有終の美を飾る」というのはごく限られた人に与えられた特権で、特に最近は競技レベルが上がっているのと大学生ともなると就活の洗礼もあるのか以前より学年が進むにつれ元気がなくなるなと、そういうところも切なく感じます。全日本で最後とならない人が随分増えたなと思ったのが今回の東日本でした。

エアレポートのシニア女子から言いますと、初日5位と出遅れた永井さんがよもや落ちるのではとおもったのですが、フリー1位で滑り込み3位という展開にドラマを感じずにはいられませんでした。女子は体型変化もありますので去年できたことができなくなるという、そうするとあっというまに順位を落とすので技術ではカバーできない苦しみがあるのですが、永井さんは調子自体に波があって、ポテンシャルに対してうーんと思うことが多いです。全日本どうにか復調してほしいです。今季は本田真凛さんが東日本にお引越しで、樋口さんもいるし、来季の枠はちょっぴり広がるとは思いますが競技人口に対してしばらくは狭き門となります。

ジュニア男子はイケイケな感じで楽しかったです。急激に東日本が強くなったなという印象。鍵山くんの優勝で決着となりましたが、当日の出来ではどうなるか未知数の楽しさがあります。三浦佳生くんと佐藤駿くんはもう少しスケートが滑るといいな。実力が拮抗のようですが、国際評価同様、島田くんと鍵山くんがトータルで抜きん出ています。島田くんの4Tは回転不足なのか。もう少し筋肉が強くならないとですね。

大島くんの分かりやすいグレイテストショーマンも良かったです。この勢いをシニアでも持ち越してほしいな。

逆にシニア男子は全体的に悲壮感が。8人全日本は多い方だと思うんですが、実力が皆近すぎるんですよね。当日の出来でどうとでもなってします。思い入れのある宮田くんが東日本でどうしても調子が合わなくて、せめてそのスケール感と美しさのある滑りを目に焼き付けようと思いながら見ていました。たらればですが、4回転を練習しなかったらもう少し選手としての輝きを残せたのかな。佐上くんも3回転までならほとんどジャンプを失敗しない選手だったのにプログラムの密度と3Aで全体のバランスが崩れてしまった。フィギュアスケートの難しさを感じました。

今回のメンバーなら今年も北海道・東北ブロックの国大コンビがワンツーかと思ったのですが、佐藤くんは調整中でジャンプの軸が決まらず、鈴木潤くんはルッツが長期の家出中。そんな中滑るポテンシャルが突出して高い、唐川くんが覚醒して、3Lz+3Tを実装しての上位となりました。唐川くんはジュニアの時からルッツを飛んでいたんですが、3-3は難しかったような。後、シニア男子によく感じる、「大学デビュー」をした印象があって、ジュニアの時に感じていた「良さ」が薄れてきたなと思ったら今回の会心の出来でした。佐藤組は大会への合わせ方が本当うまいですね。小林涼真くんも佐藤門下で(今までで一番佐藤門下に見えないですが 笑)二人全日本とは強いなと思いました。唐川くん後半グループかぁ、楽しみです。

来週、西日本。近畿と違って全日本への足切りがあります。最初に戻りますが全日本が有終というのは限られた人の特権で、髙橋大輔くんの復帰はその限られた枠を奪う行為でもあります。強い選手は乗り越えられます。でもそうじゃない選手もいて、その枠に対しあれだけのキャリアの人が今なぜということをきちんと語れる演技をしてほしいなと思います。そして、出るんじゃないかなと思っていた友野くんの追加エントリー。何かが起こりそうな競技会です。フィン杯と被るのもまたドラマです。