Minato's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

世界フィギュア2019inさいたまスーパーアリーナ

いい大会でした。残念ながら3月22日の女子フリーのみの観戦となりましたが、TVで見ても会場で見ても雰囲気の良い大会だったと思います。一部エキセントリックな意見も散見されましたけど、少なくても私の目にはこの大会を純粋に楽しむファンが多かったと思いました。問題視されていることって、自称「草場の陰ファン」から見たらその都度その都度いましたから。羽生くんはファンの数が違うのでその少数派も目立つというだけです。統計的には似たり寄ったりだなと思います。

会場で見た女子フリーの感想ですが、氷は堅そうでした。羽生くんの言葉を借りると表面だけ柔らかいのでエッジ系が苦戦。とはいえ、女子とペア、ダンスは神演技続出で、パワーで飛ぶ男子との差なのかな。B席、4階なので上から見下ろす感じなので表情等はわからないのですが、滑りの動き全体が見えるのでその点で選手の差異が出るなと思いました。4階席で見て滑りと動きが綺麗だなと思ったのが宮原さんとメドベージェワ。メドちゃんはカーニバルオンアイスで見たときはピンと来なかったのですがコンペディションでのオーラは素晴らしいなと思いました。カナダ、クリケットの仕込みがだいぶいいのか、それとも年齢を重ねた自然な深みなのかもです。日本女子は残念でしたが、三人とも力は尽くしたのかなと思います。坂本さんは全日本の再現が出来れば良かったですね。ちょっとジャンプに堪えるところが多かったので最後にパンクがでてしまいました。ツルシンバエワの4Sはシニア女子の可能性を見せてくれたと思います。エテリ組強し。ザキトワは本当に強いなと思いました。女子選手は五輪でたまたまピークが合って勝ってしまうということが多いので今期は難しい試合続きだったと思うのですが、SP1位、FS1位の完全優勝。「女王」の称号に名実とも辿り着いたと思います。

紀平さんはSPはどうかなと思っていましたので想定内でした。フリーはノーミス行くかと思ったけど氷の難しさと、四大陸での怪我もちょっとあったのかな?神経質なところが演技にでてしまうところがあるのでいい意味で鈍感だといいなと思いました。

他競技はSNSやライストで追ってましたがおうちアリーナなので普段よりかなり静かに見ていました。たまにはそーっと見ようかなと思いましてwペアは会場で見たかなったなと思うくらい、スイハンの演技の凄みに感動。ダンスは逆にすごいんだけど、凄みがさほどでもないなと。ペアとダンスは優勝者予想通りでした。ダンスは鉄板過ぎですけどね。

男子も五輪に比べたら穏やかに見ていました。ネイサン・チェンの平常運転ぶりが逆にすごい。ネイサンはビックタイトルの試合にやらかすところがあったのですが、ひょっとしたら昨季の世界選手権がいい作用をしたのかな?強い緊張感のない、でも演技の緻密さのある素晴らしい内容でした。キャラバン格好良すぎ。

そして、羽生くん。彼の強さをまざまざと見せつけられた2日間でした。 SPはサルコウのミスが残念ですが、トータルパッケージの完成度の高さが際立つ内容でしたし、フリーは4Lo、かなり成功率が低かったと思うんですよ。それを研ぎ澄ました集中力で成功させてしまう強さ。そしてほぼノーミス。「ここで決めてくれれば」が本当に決めてくれる強さ。五輪チャンピオンは奇跡の一致なのかもですがそれを手繰り寄せるのはこういう強さからだよなと改めて思いました。

宇野くん、優勝して欲しかったんですよね。エッジ系の合わないリンクにトゥサルコウと呼ばれるフリップの家出でした。大会前に出回ったSPの構成表では当初フリップを抜くようだったので調子があまり上がってなかったのかなとは思いました。あと、言うてはなんですが、滑りすぎかな?羽生くんにしてもネイサンにしても滑走スピードはさほどでもないので山田組としては不本意かもですがジャンプのタイミング優先のスピードでもいいのではと思いました。滑りの迫力は一番でした。

ヴィンセント・ジョウが総合3位、ジェイソン・ブラウンがSP2位とアメリカ勢男子が大活躍でした。アメリカでのフィギュアスケート人気が復権するといいですね。女子がもう少し、かな。ジェイソンのSPの点数にはちょっと思うところがありましたが、フリーはそうだよなと言う点になったので来季の課題が明確に。ヴィンセントは難度を落としてもあの後生ですからね。末恐ろしい。

刑事くんはSPは結構大丈夫かと思ったのですが。四大陸にピークが合うことが多いのでそれが今後の課題ですね。コンスタントに160点が出せるようになれるといいなと思います。

今後の生観戦、国内は(羽生くんとひょっとして髙橋くん??)の出る大会はチケットが難しいのでお茶の間アリーナになりそうですが、国際大会、やっぱりいいな〜と思った大会でした。