Minato Sugisawa's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

2019年〜2020年冬 プノンペンの旅(4)負の遺産編

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この日はプノンペン近郊にある「クメール・ルージュ」関連の展示物を見学。子供の頃国際ニュースで「ポル・ポト」の名前をよく見聞きしていましたが、何をしたのかは大人になってから知ることになります。

カンボジア内戦から国民の大虐殺に発展したという史実。戦争が起こす市民への悲劇というもの、以前は本当苦手だったんですけど、今はちゃんと知ろうと思うことが多くなりました。「かわいそう」とか「悲惨」「悲劇」以前にそこに至る過程、これ書いている日は2020年5月4日なのですがさまざまな事柄も一次情報を知り、理解し、行動することが無用な殺生に結びつかない、必要で大事なことなんだなと思い知らされています。新コロナウイルス禍の政府対応がよく太平洋戦争の大本営のようと揶揄されますがそうなってしまったのは他でもない、今の官僚体制を黙認してきた自分たちにあります。

カンボジア大虐殺は原始共産主義が起こした悲劇で当時の人口の1/3が亡くなったとされてますが、逆に「2/3」は生き延びているわけです、この「生き延びた理由」の方を知りたいなと思うことが多くなりました。機械化を否定し手作業で農業を行うことを「拒否」したのか、インテリ層が積極的に処罰されてますが、自身の身分について嘘をついてでも処罰対象から逃れたのか、いずれにしても情報を持っていて自分で何かしらの判断をした人なんだろうな。

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公共交通のバスが未発達のため、事前交渉制のトゥクトゥクに乗ることになります。オートバイに幌があるだけで当然シートベルトもドアもありません。日本の乗り物からみたらありえない仕様ですww海外に行く理由の一つに「日本の常識は世界の非常識」を忘れないようにするためでもあります。とはいえ、一回乗ってしまうと爽快感もありますし、ちょっと楽しいです。

トゥール・スレン虐殺犯罪博物館

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プノンペンの博物館はいずれもオーディオガイドの出来が素晴らしいです。展示物の内容理解にとっても役立ちます。元々は高校だったこの建物が強制収容所になり、拷問から処刑に至り、最終的には専門性のあるもの数名が生き残っただけとなります。その中に「機械エンジニア」と「画家」(ここの展示物を絵を描いています)がいるのがわかりやすい。

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あまりすごい展示物は撮影してこなかったのかな。オープン時に比べて展示物はマイルドになっているようです。
写真の女性、きれいなひとだなと思ったら、やはりそういう人だったようで、恋人に私信を送っていたのがバレたことで捕まり、その調書内容が500頁にもなったということです。ボパナさんといい、市内に彼女の名前を冠したボパナ視聴覚リソースセンターがあります。行きたかったのですが時間の都合で断念。

キリング・フィールド

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カンボジア国内で300はあるといわれている「処刑場」になります。アンコール・ワット近くにもあるそうです。ここチェンエクは元は中国人の墓場付近とのことです。

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トゥール・スレンからだと客引きの強引なトゥクトゥクが多く、ちょっと嫌で少し歩いて&お昼を食べた後にたまたま通りかかったトゥクトゥクの運転手と交渉。英語が通じない&「キリング・フィールド」が通じない(英語名は「チュンエク」だからかも)ので不安を覚えましたがGoogleマップで検索して表示を見せて、行きたいと場所を理解してくれました。
相場の運賃が往復15ドルということだったのでそこをコストターゲットに「いくらで行く?」と聞いたら

「5ドル」
予想を大幅に裏切る値段が出てきて「それじゃ無理ですよ、ディスタンス!(距離があるという意味で)」と逆に諭す展開にww往復で10ドルとなりました。+チップ2ドル。この運転手さん、ここに行ったことないらしく道中、周辺の商店の人に場所を聞きながらの移動となりました。見学時間中の1〜2時間の待機依頼もちょっと嫌そうでw手持ちのホールズをあげました。スレた感じが全くなく、帰りにとうきびジュースを買ってくれたり、運転手さんとしてはかなりあたりでした。でも、異国で知らない人にモノをもらうという危なさ。
その危うさを後で違う意味で思い知ることになります。尚、この人とは翌日も街中で会いました。結構会ってしまうもんですね。

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納骨堂(右)

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収容者の悲鳴をかき消すために革命歌を流すスピーカーを吊るした木(左)処刑に使われた葉(右)

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赤ん坊を木に打ち付けて殺害したとされる樹木(左)雨季になると今でも骨が出てくる(右)

場が発する重さをあまり感じなかったのは目が悪くなってきているからかな。行けるところは行けるうちに早く行くべきだなと改めて思いました。

「キリング・フィールド」というタイトルで映画化されています。興味がある方は視聴してください。