Minato's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

アルベールビルから30年 ソルトレイクシティーから20年

なんちゃって夏季休暇のタイミングで本腰を入れて過去のVTR(ビデオテープ)をディスクに移す作業を始めています。今は主要な選手はYouTubeで見られてしまう時代ですので私はそこにアップされないであろう、無名選手の演技をアーカイブするだけだな〜という感じですし、テープで残っているスケート関連はアルベールビル(一部)〜ソルトレイクシティー五輪までなのでそんなにないです。そして長野五輪は既にアーカイブ済みでしたので今日でほぼ終わると。希少な映像ばかりですけど、じゃ皆さん他の人は見るのかな??今は完全に世代も変わってしまってますし、ソルトレイクシティー五輪以降、新ジャッジシステムに変わって演技の密度が違いすぎるので今の演技に慣れている人には少々物足りない内容なのかなと思います。

で、アーカイブを作りながら、「あっ」と思い至ったのが今回のタイトルです。今年は北京五輪があったので誰か言い出せば・・・と思いましたが、見ている限り、Twitter上では誰も言い出さなかったな。みどりさん本人はインスタで少し触れてましたね。今のスケート人気を作った礎のような伊藤みどりさん。引退後のキャリアをどう築くのか、今の生活は平穏であれ、スケートが薄くなっているのが現実だなという気がします。みどりさんが現役の時の30年先輩は佐藤ご夫妻はコーチ業。プロとしては佐野さん、五十嵐さんは会社員、渡部絵美さんはタレント業。でも今は皆さんどう?継続しなければ過去にされてしまうんだなとつくづく感じます。

ソルトレイクシティー時の選手は本田武史選手、竹内洋輔選手、村主章枝選手、恩田美栄選手。プロで定期的に滑っているのは本田くん。竹内くんはスケ連強化部長ですね。ソルトレイクシティーは結果として北米のスケート人気を終わらせてしまった大会なので以降プロ大会が無くなってしまっているのがキャリアに幅が無くなっているのかな。アメリカでは人生のキャリアとしてスポーツをきっかけにしている印象で、プロで長く稼ぐというのは考えられない時代なのかなと思います。アリッサ・リュウが引退したのもその辺りが理由だと思います。当時のVTRでEXが真っ先にチケットが売れる、と言われていましたが今はそうでもないです。TV放送もちゃんとやらなくなっていますしね。日本も羽生くんが出るか出ないかだけで基本はアイスショーの集客は難しい印象です。ショー自体は増えているのですが、高いのでファンはそこまで広がっていない。私のようにカニバリでショーを選べなくなって結果行くのをやめているパターンもあります。

日本でのブームは次の2006年トリノ五輪、荒川さんの金メダル獲得かな。日本では定期的に男子選手ブームはあるのでこの流れがうまく継続すればいいんでしょうけど、基本、皆さん選手のファンであってスケートのファンでない、というのが過去何度何度も見てきて悲しくなっている現実です。スケートの生き様を描き出すようなスポーツって他にはなかなかありません。羽生くんがプロになった今こそ、改めて生涯スポーツとしてのフィギュアスケートの裾野を広げるような動きがあればいいなと思います。

ソルトレイクシティー五輪は今見るとものすごいお宝映像です。ダンスにシェイリーン=ボーン、男子シングルにはランビエールブライアン・ジュベールがまだペーペーという感じで出場しています。イリア・マリニンのご両親も揃って出場しています。アイスダンスの衣装がゴージャスでもう目の保養感満載ですし、紳士淑女な雰囲気がありました。今は衣装がどんどん軽い方に向かってますので、競技の特性変化といえ、ちょっと残念です。次の20年、30年、私も寿命に近づきますが、どう変わってゆくのか、見届けられたらと思います。

2024年のリメハンメル五輪、幕張世界選手権から30年は絶対忘れないようにアピールしようっと。幸い今鍵山優真選手が現役なのでかなりフューチャーされるかなと信じて。少なくてもキャンデローロファンはアピールして欲しいです。