シーズン前半戦の山場、グランプリシリーズファイナルが終了しました。日本勢が多数出場していましたこの大会、アメリカ勢が3カテで優勝と「世界的に」という点では幅が広がった大会になったのではと思います。それでも本来ならここにいてほしいカナダ勢、ユーロ勢。ユーロ勢は年明けから本気出す、というトーンなので前半戦は仕方ないですね。大会としてのあり方は課題なのかもです。
あと、国際情勢のこともあり、移動時間が長くなっているはずです。世界を転戦するというスタイルはなかなか厳しいものがあります。個人的に私も旅キャラですが、海外から帰国すると1週間はいろいろ危ないです。身体を鍛えているスポーツ選手とはいえ、その大変さは例外ではないのでこうシーズン前半の連戦時は「捨てる」試合も出てくるんだろうなと。日本勢は「全日本」が2週間後です。トップピークは皆ここになると思いますので、今回の結果は比較的「想定内」かなというう印象です。
シニア女子は五人が日本勢で優勝はアメリカ、アンバー・グレン。このカテゴリーが一番この大会の象徴してきた気がします。3A持ちが勝った。グレンがこのままの調子をキープできるのであれば、忖度も出てくるだろうなと。待望の白人女子ですしね。ただ、アメリカも日本も「これ」という選手に群がって結果潰してしまう傾向が否めないので、どうにかキープを。少し年齢がマイナス要因なのかもですが。アメリカはここにレピトにアリサ・リュウも復活してきて来年の全米がなかなか面白いことになりそうです。千葉選手は全日本を乗り切ればワールド代表当確でしょう。坂本選手は疲労がピークなような。全日本頑張れですが、会場で見るのを楽しみにしています。樋口選手、頑張りました。アクセル封印ならノーミスが必須ですが、彼女の運動能力の高さを感じる演技はまた楽しみでもあります。
男子はイリア・マリニン優勝、でもまだフルスロットルな感じがしません。4A飛んだので充分?2位鍵山選手はフリー1位。得意であろう4Sが家出という演技で会場のリンクの問題が大きいのかな?ユーロ開催の氷は必ずしも質は良いとはいえません。彼は五輪を見据えていると思いますし、対策を考えている、そのためのコストナーコーチのはずです。3位に佐藤駿選手。今季は安定していますがスコアはFSで184点、ほぼワールドは内定だろうとして、もうひとつ抜ける強さが欲しいところです。グラセルとエイモズはもう少し頑張れと言いたい。ほぼ地元でしょうに・・・。エイモズは普段はアメリカ拠点なのか、なら仕方ないかな。シャドロフは面白い選手になりそうですね。男子は技術が多彩だな。
ペアはハーゼ&ボロディン組が優勝。パートナー替えをして急に強くなった印象です。ボロディンはロシア出身なのが何とも・・・ですが。ドイツはサフチェンコやシュトイヤーの印象があって継続性があればいいのですが、この組は突然変異な気がします。三浦&木原組の気負いもあってやや調子が出ていない感じ。3位のジョージア、これまたロシア出身のメタルキナ&ベルワラ組がかなり追い上げてきています。何気にロシア包囲網か・・・。今季のりくりゅうのプロも好きなので、こちらも全日本での演技を楽しみにしておきます。
アイスダンスが一番、ベテラン、若手、エリアとバラけているな〜という気がします。フィアー&ギブソン、上がってきましたね。いつだかのワールドかユーロで解説陣お気に入り、というトーンがわかりやすく。若くてもこいうチームはあっという間に上位にきますね。モントリオールチームなので強くなるための環境も揃っています。ユーロが俄然楽しみになりました。
ジュニアは女子が日本勢独占、男子は中田選手が3位。今季のジュニアグランドスラムの夢潰えたのか、悔しいね。女子はまあ、特に心配をしていませんが、どちらかというとジュニアワールド代表がドキドキです。
全日本プレビューは来週記事を書こうと思います。来週は盛りだくさんだな〜。