
次の金土日が全日本フィギュアスケート選手権。ミラノ・コルティナ五輪の代表が決定します。泣いても笑っても、4年に一度の大会への派遣選考を控えて、ロシア・ウクライナ戦争やコロナ禍などで時が止まってしまったような、時計の針が早く進んだような不思議な感覚です。
日本勢のこの4年、女子は坂本花織選手が絶対女王として君臨しながら、相変わらずの選手層の厚さを誇っています。男子は羽生結弦選手、宇野昌磨選手が相次いで引退。そうです、羽生くんは前の五輪時はまだ現役選手でした。男子は若干選手層が薄くなりましたが結果はキープし続けています。男女シングルは3名ずつ、ペア2組、ダンスは団体に1組の五輪出場枠があります。今回の五輪ではペアで金の可能性、団体でかなり確実に銀、長くみてきてこんな時が来たのが本当感慨深いです。
ペアについては三浦・木原組が盤石として五輪最終予選で勝ち取ったもう1枠を争う戦いとなりますが、ミニマムのある長岡&森口組でほぼ確定です。
長岡&森口組も非常にレベルの高く、二組枠があることで団体の負荷がかなり軽減されるのでは?と期待しています。
アイスダンスはジュニア枠とシニア枠の同時開催です。


ミニマムがあるのが現時点、吉田&森田組のみになります。代表はともかく、紀平&西山組と櫛田&島田組がどこまでスコアで迫るか。紀平さん、西日本の段階でまだアイスダンス用のスケートシューズではなかったらしく、やっていることがリアル「白のファルーカ」です。
男子シングル

優勝争いは鍵山優真選手と佐藤駿選手に絞られると思います。スコアは鍵山選手優位ですが、先のGPFでの印象が強烈だった佐藤駿選手がひっくり返す可能性もあります。追う立場の方が楽ですしね。昨季の全日本のリベンジを兼ねての戴冠を期待します。3位争いはジュニアの中田璃士選手VSシニア五輪選考ボーダー選手という図式です。こういう場でのジュニア勢の空気の読まなさ。ノンプレッシャーの強さが勝つのか、代表選考の空気を打ち破る力をシニア勢が発揮するのか?
五輪代表は鍵山・佐藤選手はほぼ決まり、三浦・友野選手が一騎打ちという形ですが、1位2位が鍵山・佐藤選手で順当なら言葉は悪いですが順位的な押さえはいる状態。SPの出来と総合獲得スコア次第ですが注目度が桁違いな全日本の上位3番目までに入ればその選手が推薦されると予想しています。ターゲットスコアはSP95点/FSは185点。個人的に壷井選手がSP・FSともに昨季の技術構成に戻すかどうかも注視しています。
女子シングル

女子は全く読めません。坂本花織選手の五輪代表への選出は間違いないとは思いますが一番手かどうかは他の選手の結果次第です。全日本優勝者が現時点の選考レース上位者でない可能性が大いにあるのが日本女子の層の厚さを物語っています。そして今回の全日本優勝者はジュニアの島田麻央選手の可能性もあります。島田選手は五輪選考対象外なので一旦置いといて、リードしている坂本選手、千葉選手、中井選手のシーズンベストを上回るスコアで上位にくる可能性のある選手は実績を加味すると8名、今季の調子だけみても3名はいます。女子はまず国際大会に強いことが代表選出の重要な要素なので、前年ワールド+今季のGPS、GPFの実績優先になると思います。まずは表彰台確保、かつ上位3名のシーズンベストスコアを上回ることが代表選出の土俵に乗る条件になります。
今一度今季の選考基準に照らし合わせると・・・

2025年12月15日追記
公式で選考内容が公開されましたのでこちらも追記しました。
https://www.skatingjapan.or.jp/common/img/info/fs_senkoutaishou2025_1215.pdf
男子シングル
①→全日本の結果待ち
②
A)全日本の結果待ち
B)GPF上位2名→鍵山、佐藤
C)シーズンベストスコア→鍵山、佐藤、三浦、友野、山本、壷井
http://www.isuresults.com/isujsstat/sb2025-26/sbtsmto.htm
③
A)全日本の結果待ち
B)ワールドスタンディング→鍵山、佐藤、三浦、友野、山本、壷井
http://www.isuresults.com/ws/ws/wsmen.htm
C)国際競技会ポイント→鍵山、佐藤、友野、壷井、三浦
D)今季総合得点平均→鍵山、佐藤、友野、三浦、山本
女子シングル
①→全日本の結果待ち
②
A)全日本の結果待ち
B)GPF上位2名→中井、坂本
C)シーズンベストスコア→坂本、中井、千葉、住吉、渡辺
http://www.isuresults.com/isujsstat/sb2025-26/sbtswto.htm
③
A)全日本の結果待ち
B)ワールドスタンディング→千葉、坂本、吉田、渡辺、中井、住吉
https://www.isuresults.com/ws/ws/wswomen.htm
C)国際競技会ポイント→中井、坂本、千葉、渡辺、住吉
D)今季総合得点平均→坂本、中井、千葉、住吉、渡辺
女子選手は今季最後なのでは?という有力選手が多くて涙涙の大会になりそうです。坂本選手が五輪3大会連続出場の可能性が脅威で女子は2回でも多い方、対象選考会に2回出ることも難しいです。また、国際大会がCS木下杯のみという三宅咲綺選手がどこまで追い上げるかも見どころです。
個人的に。私は、MF箱推しです。そのあたりの想いは全日本後に改めて。
中庭先生の言葉を拝借します。
「フィギュアスケートは失敗を前提とした競技、本番の失敗は仕方のないものとして後の演技をどうしていくかが大事。完璧より今日のベストを尽くすこと。」
選手の皆様が持てる力、今のベストを尽くせますように。
●本日の写真はAIでなく、かなり前の代々木第一体育館です。本物はいいね〜。