
五輪前の大きな大会、全米、ユーロ、四大陸選手権まで終わりました。あとは五輪まで一直線です。四大陸選手権は北京開催で時差がほとんどないので追いやすかったです。五輪代表選手は調整試合、四大陸でシーズン集大成の選手、引退する選手、長考に入っている選手と一種独特の競技会だなと思うのが四大陸になります。
今回は青木祐奈選手に尽きるのかな。SP、FS揃えての優勝。彼女は都築コーチの最後のといえるお弟子さんでノービスAチャンプでそれはそれは将来を嘱望されていた選手でした。拠点であった横浜のリンクが一時閉鎖になったときも代替えのリンクで練習を頑張っていたのですが、横浜のリンクが再オープンして、さあこれからというあたりから調子を崩すようになりました。実は拠点を失って代替えのリンクで頑張っていたのに拠点が元通りになった途端、選手として頑張れなくなるという例は非常に多いです。それは心理学的にも何かあるのかな?吊り橋論理とか、逃げ場がなくなる状況とか。大学卒業してフルタイムアスリートになった方がきついという方も多いですね。
青木選手も選手続行を決意したものの、逆にメンタルに影響があったようでシーズン序盤は調子がいいとはいえなかった。NHK杯のTBAにアサインが決まっても今季調子の良かった三宅咲綺選手をNHK杯に、という心無い声に傷ついたなど少々メンタルが弱いなというところがあったのが、アートオンアイスからのオファーが彼女のモチベーションになったのかな。全日本も良くて、今回の四大陸も良くて、これで文句なく海外のショーからオファーがくると思います。彼女の能力に今回「四大陸チャンピオン」という肩書きが加わったのは非常に大きいです。かつて佐藤有香さんがプロを目指すにあたり、アマチュアでの戦績が大事だと周囲に諭され選手として頑張るようになったという経緯があります。名前が一人歩きした時についてくる肩書きはわかりやすい方がいいです。なのでどこかで結果を出し、肩書きを得ることは大事、そういう意味でも本当に良かったなと思いました。
私は中庭健介先生のファンでした。アジア大会銅メダルくらいで、目立った肩書きのない選手ではありました。でも今は日本一、ひょっとしたら世界一のコーチになったのかなというコメントは昨年末の全日本の感想で書きましたけど、SNSで「ISUアワードのベストコーチにノミネートされないと怒る」というコメントを見聞きして自他ともにそういう存在になったんだなと改めて。中井選手とのハグもあまりに尊すぎるしニコニコだし、ここのところ過去の雑記のメンテナンスをしていて当時の選手たちとは違う、明るさが本当素敵だなと思って眺めてました。
今回のサムネイル写真はAIがあまりに気持ち悪かったので2010年のGPF時に撮影した北京首都体育館を使いました。
本物、大事。