
過去の冬季五輪、自分の記憶は1988年のカルガリー五輪からになります。1984年サラエボ五輪で小6ですが、放送が少なかったのかな?いろいろあって薄いのかも。
フィギュアスケートのみなのでそういう記憶の仕方になります。まとめて過去を振り返ります。
1988年カルガリー(カナダ)
女子シングルの「カルメン対決」カタリナ・ビットVSデビー・トーマス、男子シングルの「ブライアン対決」ブライアン・ボイタノVSブライアン・オーサーなど名勝負が多かったですが、エリザベス・マンリーの女子フリー1位、伊藤みどりさんの「She is the flying woman」という実況が象徴的な熱狂のフリーと、表現を超越する「熱」を体感した五輪でした。伊藤みどりさんは次の五輪の方が特集されがちですが、カルガリーでの「楽しいだけの五輪だった」という、ノンプレッシャーでの躍動は今でも見てほしいです。あの演技、今でもメダル取れるんでは??フリーもですが、SPのカウンター2A、2Lo+3Loの飛び方もえぐいです。
1992年アルベールビル(フランス)
ユーロ開催の氷はイマイチだという感想で、カルガリーに比べて記憶に残る名演が実は乏しかったです。みどりさんは繰り返し初日の失敗とフリーの3Aが取り上げられますけど簡単にいうとルッツが鬼門の試合でした。それでも朝の放送でSPのできにその後皿洗いの手が震えて震えて。強烈な思い出です。それでもフリーは本来の輝きで、日本勢初のメダリストに。
クリスティ・ヤマグチも3Sでミスが出ての金。フリーの曲「ラ・マラゲーニャ」はこの後すごーく流行しました。
日本女子のもう一人は佐藤有香さん。SPは一番滑走wで素晴らしいでき、FSもループの抜けのみ。今みてもすごいスケーティングです。
鍵山優真選手父、鍵山正和さんもこの大会です。非常に良かったですよ〜。
1994年リメハンメル(ノルウェー)
冬季と夏季で2年ごとに別れた初めての大会です。
ハーディング・ケリガン事件が勃発しました。北米VSユーロという図式でもあり、女子金はオクサナ・バイウル。なんだったんだろう、これはという感想その1です。日本は佐藤有香さん、井上怜奈さん鍵山正和さん、及川史弘さん。プロが大量に復帰して割を食ったアマチュアという大会でもあります。シシコワ&ナウモフもこの大会。カタリナ・ビットの名演、そしてフィギュアスケートの真髄のようなゴルデーワ&グリンコフの演技は思わず絵にしたくらいです。男子はロシア無双の先駆け、アレクセイ・ウルマノフが金。
1998年長野(日本)
日本ね、強化に失敗して成績はいまひとつでした。今となっては錚々たるメンバーですよ。本田武史さん、田村岳斗さん、荒川静香さんの長久保チーム。長野のタイミングでは年齢が若すぎでした。男子金がイリヤ・クーリック、女子は名勝負タラ・リピンスキーが金、ミシェル・クワンが銀。解説だった有香さん、リピンスキーに対し、「この滑りを見てほしい」と忖度なしのコメントが全てでした。チェン・ルーの前年ワールド予選落ちからの銅も感動的。グリシュク&プラトフのアイスダンス二連覇も鮮烈ですし、カザコワ&ドミトリエフのペア金は「ドミトリエフすごー」となるアルベールビル金、リメハンメル銀、長野金という三大会連続メダルでした。イリヤ・マリニン母、タチアナ・マリニナもこの大会に出場、8位入賞を果たしてます。
2002年ソルトレイクシティー(アメリカ)
リメハンメル五輪バブルがこの大会で弾けたという、ペアの誤審騒動。今でも腹立たしい事件のひとつですし、文句なく単独金はベレズナヤ&シハルリドゼでしょ、と思っています。なんだったんだ事件その2。この事件をきっかけに現行の採点方式になりました。本田武史さんがSP2位スタートでうわー★というのとエフゲニー・プルシェンコが4位スタートでびっくりでした。男子金はアレクセイ・ヤグディン、女子はサラ・ヒューズ。このあたりから彗星のように現れた女子選手が金をさらうという図式が。開会式のスターズオンアイスチームがいい味でした。現在のフィギュア強化部長、竹内洋輔さんもこの五輪経験者です。
2006年トリノ(イタリア)
荒川静香さんの世紀の名演に尽きます。日本女子初の金メダル。以降、未だに日本女子の金メダリストは誕生していません。この頃の雑記に国内大会観戦記に「ループ抜く作戦?」と書いていて、実際五輪でも抜いてます。本人もそう言ってます。「長野から8年」これも名実況です。忘れ物を取り戻したプルシェンコが男子金。ユーロの氷はちょっとで男子とダンスが結構荒れた試合でした。フーサル・ポリ&マルガリオのODでのミス後の睨み合いが怖かった。ランビエールがかの有名な「シマウマ」「四季」で銀です。涙涙でした。髙橋大輔さんがSP1番滑走、フリー最終滑走という冗談のような滑走順でした。ペアの井上&ボールドゥインがスロー3Aを決めています。トリプルアクセルの系譜がここでも。
2010年バンクーバー(カナダ)
キム・ヨナvs浅田真央。キム・ヨナ陣営のクレバーさが光る。真央さんは実直すぎましたね。銅メダルのジョアニー・ロシェットは直前に母親を亡くすという痛ましさでした。日本男子は髙橋大輔、織田信成、小塚崇彦という最強男子の布陣。全員入賞&髙橋大輔さんが日本男子初のメダリスト。ぺア金がシェン&ツァオが悲願の金、ペアでメダルに近づいた川口悠子&スミルノフ組の熱演もありました。日本女子ってファイターだよな。川口さんも都築コーチのお弟子さんのひとりでした。
2014年ソチ(ロシア)
羽生結弦さんの日本男子初の金メダルは浅田真央さんの陰に隠れるという今となっては・・・という扱いでした。本当まじで。羽生さんは翌年のGPSでね・・・。その浅田真央さん、今になって練習リンクが荒れ荒れだったと出てきてもやもやしています。当時の記事に出ていたものもあったのですが。他責にしないは美しいけど怒っていい案件です。男子銅がデニス・テン。後年非業の死を遂げることになります・・・。女子金がアデリナ・ソトニコワでエテリチームの躍進が始まった最初の五輪でもあります。銅が悲願ともいえるカロリーナ・コストナー。大器晩成です。ダンスがメリル・デービス&チャーリー・ホワイト。もう10年前なのですね。
2018年平昌(韓国)
羽生結弦さんの五輪連覇というかそこまでの過程が漫画を超えてました。逆にネイサン・チェンが本来の力を出せず。盟友ハビエル・フェルナンデスの銅も涙涙でした。宇野昌磨さんがさらっと銀。女子はザギトワVSメドベージェワの同門対決は新進気鋭のザギトワが金。後半にジャンプを固めて得点を稼ぐ戦法はこれを契機にザギトワルールとして改正されました。新ジャッジングシステムの解釈度が問われるようになった気がします。ペアでついにアリョーナ・サフチェンコが金の戴冠。6位→3位→3位→1位実に15年以上の競技生活パートナーを幾度となく変えた果てでの金でした。ダンスもヴァーチュ&モイヤー組の金→銀→金という流れ。強い選手は常に強いです。日本女子は坂本さんが初出場、その後は2回、宮原知子さんの工芸品のような演技は後のワールドでのメダルに繋がりました。
2022年北京(中国)
コロナ過、ロシアウクライナ戦争、そしてワリエワドーピングショック。フィギュアスケートを、スポーツを見続ける、好きでい続ける難しさを痛感した大会になりました。日本選手たちの清々しさが救い。坂本花織さんの銅メダルは地道な努力が結果を引き寄せたことだけでなくここから絶対女王としてその地位を築くことになります。鍵山優真さんがお父さんが出場した1992年アルベールビル五輪から30年後にあたる大会に出場し、鮮烈な印象を残してくれました。前年の五輪で忘れ物をした選手が各カテゴリで金。男子、ネイサン・チェン。ペア、スイ&ハン、ダンス、パパダキス&シゼロン。ペアとダンスは次の五輪でもその姿をみせてくれますが、やや場外戦が。
近くでみると悲劇、引きでみると喜劇。フィギュアスケートの場合は引きでみてもドラマに満ちています。
ミラノ・コルティナ冬季五輪が開幕します。どんなドラマが待っているでしょうか。