Minato's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

儚さと希望と

先週フィギュア男子のGPSのすさまじいエントリー変更から怪我の心配をして締めたのですが、その「怪我」のためにランビエールが競技から引退をしました。内転筋の負傷は過去にはウルマノフもそうですが、選手生命を脅かす怪我としては一番多い事例です。まだ23歳。選手としてはこれから・・・という気がするのですが、非常に残念です。バトルの場合は多少「達成感」があったと思うのでそんなに悲しい感じにはならないのですが、ランビエールは年齢を考えると本当残念。選手層の薄いスイスで早くからシニア競技大会に出ていて、選手歴としては長いですが、一流スケーターとしてはこれから伝説が・・・と期待していただけに。東京ワールドの熱狂の「ポエタ」、やトリノで流した涙が忘れられません。「五輪金」の最右翼の可能性のある選手のはずで、一年棒に振ってでも来季に賭けるという選択もあったと思うのですが、06-07年で一度燃え尽きた後からモチベーションの維持が難しかったのと、競技ルールで「スピン」がひとつ減ったのも大きいのかなと思います。3Aの苦手なランビエールが競技における武器としていたスピン。高速スピンの方が本来「らしい」のですがレベルを上げる為にエッジを変えたりとかどんどんらしさが無くなった上に今回の「減る」という改正は武器を封印される訳ですから辛いですよね。だからこそプロの道への早い転向になったのだと思います。こうなるとCOI、行っておけば良かったとまた後悔する訳です。

思えば五輪から無事に選手生命を終えられる事例がソルトレイクシティーから少なくなりました。本田君も次の五輪のメダル候補だったのに同じ時期に怪我をして選手生命を縮めましたし、ゲーブルもそう。プルシェンコも順風とはいえませんでした。つくづく、儚く厳しい競技だと思いました。こうなると大ちゃんが途端に優勝候補までに上り詰める訳ですから是非自分に負けないよう、競技を全うして欲しいです。本人も自覚していますね。「今季のワールドが最後のワールド」つまり、五輪後のワールドは結果がどうあれ、今のとこ出る気がないというか、そこが引き際と考えているんだなと。

カッティングエッジ」を読みながらふといろいろな事がよぎっていました。今回のムックはネタ系が面白かったです。それと有香ちゃんのコメントが載っていたのが嬉しい。小塚君が有香ちゃんの「花のワルツ」を好きと言ったのはとーっても嬉しいです。あれは私も大好き。ネット購入なので他のムック本が届いていないので本屋立ち読みで、小塚君が今季のEXの依頼のきっかけを知り驚愕しています。サンドラ・ベジックに褒められるなんてね。佐藤組はつくづく「スケート好き」に愛されるスケーターなんですね。