フィギュアスケート 2025-2026(9)全日本フィギュア_女子シングル・アイスダンス

坂本花織選手を中心にとした全日本女子の10年前、2015年度のジュニア全日本も神大会でこの世代の選手はすごいな強いなという感想を持った大会でした。当時のリザルトがこちら↓

そして10年後のシニア全日本で同じように「日本女子は強いな、すごいな」という感想が一番にきました。この10年はいろいろあったと思うのですが、変わらず切磋琢磨してきたんだなと。

五輪選考会の全日本は極限までの緊張を強いられます。それでも皆んなが力を出し切った、素晴らしい試合となりました。

まずは坂本花織選手。全日本にきっちりピークを合わせて、圧巻の試合運びでした。高難度ジャンパー達に真っ向から挑んで磨き上げたスケートは強くて美しいものでした。全日本5連覇6度の優勝というのはレジェンド伊藤みどりさんに匹敵する実績です。おめでとうございます。3度目の五輪は日本女子では初。歴史に残る選手になったのかな。「スケーター・オブ・スケーター」どの写真をみても隙のない美しさとオフアイスでの爛漫さは全選手の理想でしょう。最後の五輪は楽しんで欲しいなと思います。

2位は千葉百音選手。GPFはよもやのミスで自分で相当のプレッシャーをかけた状況でしたが、SP・FSときっちり揃えての危なげない試合運びでした。少し突出した強さが足りない印象で我慢を強いられる試合が続くと思いますが自分を信じて。FSの衣装は青衣装。こういう験担ぎも大事です。

3位はジュニアの島田麻央選手。SP・FSともきっちり。4T飛ばなかったら坂本選手に勝てたかどうかはわかりませんが、自分の戦いとして。彼女は長い長いジュニアカテゴリの卒業になります。こちらも伝説を残してください。バーンアウトしないといいな。

4位、中井亜美選手。SPはびっくりの出来でした。これで五輪は決まったなと。FSはまあ・・・ですが、実は失敗した3Aはこの大会男女問わずミスの多かった「魔の北Aブロックコーナー」での踏切で6分練習から「え、ここで3A飛ぶの 汗」と思ってました。他の女子選手はここでジャンプほとんど飛んでないのです。男子はこのあたりで飛ぶ選手が多くて、上に飛べずコンビジャンプにできなかった選手が多発。

ここの製氷どうなっていたんだろうと。それ以外はきっちりと滑り夢の切符を掴みました。おめでとう&中庭先生を五輪に連れて行ってくれてありがとう。

MFアカデミーの無双っぷりが際立った大会でもありました。
5位青木祐奈選手。SPは3Lz+2Tと本来の構成ではなかったのですが、それで69点まで出てきたのにびっくりしました。そしてあのフリーでしょ?技術と演技のバランスでは一番良かったと思います。逆にSPがノーミスだったら??(ゴクリ)坂本選手がアスリートとしての強い筋肉を持った滑り、青木選手は女性的なしなやかさ、線の美しさを持った選手です。本当いい選手になったな。MFに移籍してくれて良かったです。
7位渡辺倫果選手。いろいろ言い分はあると思いますがMFアカデミー箱推しとしては「点出せやコラ」ですw今回の五輪、3A持ちは一人の選出となりましたけどみどりさんファンの言い分として、3Aって特別なジャンプです。そのジャンプを3本飛んで、ノーミスでまとめてということに対し少々リスペクト足りなくないですか?と。
13位江川マリア選手。SPの「アヴェ・マリア」ずるいでしょ。良過ぎて澄んだ空気が流れていました。FSも良くて、この選手が国際大会に出られなかったのが本当に残念です。クルーズのショースケーター、活躍を祈っています。

また、ベテラン勢に泣かされた大会でもありました。
三原舞依選手。昨年の疲労骨折からここまで復活してFSは圧巻のノーミス。グループ2の最終滑走で彼女のために惜しみない拍手とスタオベができました。三原選手の演技は美しいだけでない、常に「祈り」のようで他の選手にはない神聖さがあります。身体が弱いことで同門の坂本選手とは道を別れることになりましたけど唯一無二の選手です。お疲れさまでした。
樋口新葉選手。三大会で五輪候補である強さ、今季は調子が上がらない中できることをまとめた決断力と発揮力は素晴らしいものでした。スケートが清々しい。まだ試合が続きますがひとまずお疲れさまでした。

神宮と木下MF選手で明暗。岡万佑子選手と吉田選手、樋口選手と住吉選手。こういうのはどこからくるののかな。住吉選手は全日本が苦手ですね。重さに負けてしまう印象なところにご家族の不幸もあり。「何のための試合なのか」と考えた時、選手は選手自分自身のために力を尽くして欲しいなと改めて思いました。今日のベストを尽くす、難しいことですが。岡選手は木下特有の突然強い選手が現れる感じ、対して吉田選手はいろいろ難しいシーズンでした。木下勢は少しピークが強く出てしまうのが気になります。どうにかならないのかな。

他、印象に残った選手として福岡の鴨井選手。バレエ表現がきちんと入った「いい演技」をするなと。フィギュアスケートは全員の演技が楽しめる競技です。それを実感した内容でしたし、自分の箱推しぶりがw

アイスダンスは現在のチャンピオン吉田&森田組に対し、櫛田&島田組がどこまで迫るのかが見どころでしたが、圧倒的な華で櫛田&島田組すごいなと。アイスダンスも世界大会二組派遣の機会がくるかな。吉田選手が少し体調が悪いのが気がかりです。

3位の佐々木&池田組のリフトがえぐいとかあります。アイスダンスも楽しいね。紀平さんも怪我が多くてジュニア時代に無理したツケがきているのかな。骨や関節が弱くなっているのかのですね。アイスダンスもシングル上位者が転向するカテゴリになりつつあります。技術的にも大変になってきていますので体調は気をつけて。

男子シングル&ペア編に続きます。