Minato's memo

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ソチ五輪 女子シングル(2)日本女子

日本女子に関して。選手はギリギリまで頑張って今出来ることは精一杯やれたのではと思います。彼女達の努力と賞賛には惜しみない賛辞を送りたいとはもちろん思いますが戦略をたてたスケート連盟は無策すぎたのではと正直思います。今回の競技でワーストを記録したのは主要選手では日本女子だけです。自分とこのブログですので少しばかり苦言を。

日本でフィギュアの人気が出て、今やどこの国際大会に行っても選手達はホーム感満載で演技ができますが、五輪だけは雰囲気が違っていました。ロシアが国家プロジェクトとしてメダルを穫りにきている以上、他国がアウェイになるのは当然。その対策を全くやってなかったことと、最終合宿地での練習を2日早く切り上げてソチ入りをしたことが語るように合宿拠点がいまいちで何かしらトラブルがあり、モチベーションが上がらなかったのではという気がしました。以前全日本で長久保チームが全滅したことがあり、リンク環境の違いによる影響ってかなり出るんだなぁと思ったことがあるんですが、今回の五輪で同じようなことが起こった気がします。個人的には団体戦よりその後の合宿の方が負荷が大きいように思いました。合宿のなかった男子はそんなに影響は出てませんしね。
だから今回の五輪で、浅田選手が最後の最後にほぼノーミスの演技をみせ、世界中に感動を与えたと賞賛されていても今回だけは「たられば」を言いたい。もし、GPSで浅田選手が不調だったら、逆に五輪では集中できたのかな。もし、団体戦に出ず、ソチ入りが通常のワールドくらいのタイミングだったら、リンクコンディションに悩まされなかったのかな、もし、SPが早い滑走だったら・・・・。せめて製氷直後だったら・・・・・。
そう思うと悔しい、五輪でした。
浅田選手はSPに関しては出て行くときから不安そうでした。それでもSPはワンミスなら65点は出たはずです。全部ミスとなると苦しいなと思いました。ただ、私はさほどショックではなく、トップ選手のSPミスっていえばトマシュもジュベールコストナーもシズニーもみています。みどりさんの時もそうです。起こりうることだなと思いました。FSは私が語るまでもないです。史上最高というには正直語弊ですが、苦しみから解放された涙まじりの笑顔には静かに涙しました。
鈴木選手は練習中から不調が伝えられていて、本番であそこまで自力を発揮したことがすごいなと思います。メダルには届かなかったけど、2大会入賞。SPもさほど崩れず順位をキープしたのは自力の確かさだと思います。
村上選手は今回かなりジャンプが家出してしまいました。四大陸の出来を思うと残念。ワールドランキング上げたかったとありますが思い切って下位スタートにするというのも戦略としてありだと思いました。
ジャパニーズパワーハウスの終焉でありますが、次世代はいます。次世代に夢をつなぐような連盟の働きをみせて欲しいです。