Minato Sugisawa's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

2013年GPF(1)男子SP

会場の装飾、きれいだなーとか福岡の本気が随所に感じ、会場で見られない無念を味わっております。

会場の氷はちょっと高さが出にくい、柔らかそうな氷で、パワー型の男子選手には少々難しい氷かなと思いました。髙橋大輔選手の欠場があり、混乱がみえましたが、SPが終わってみればやはり今季の「強い」選手が揃ったなと感じました。
滑走順で織田選手から。4Tが転倒でしたが他の要素はきちんとこなした演技。ジャンプが低いなと感じたのが氷の質からかなと思いました。繰り上げ出場なので調整の条件が他の選手と比べて厳しかったと思いますが良く滑ったなと思います。
エン・カン選手は中国杯以降をみていないので、これが初見になるのですが、あの3Aはすごいですね。大きさというより飛距離。飛距離のあるアクセルといえば古くはロビン・カズンズ、女子はレティシア・ユベールといますがいずれもあの飛距離はインパクトが充分で恐怖心があるといわれるアクセルに対する印象を鮮やかに凌駕する内容です。滑りはパトリックリスペクトを感じます。間違いなく次世代のメダル候補です。
コフトン選手は古き良きロシアンらしい表現の滑りで懐かしいと思いました(笑)ロシア男子は完全に強化を失敗して長野五輪前の日本女子状態になってしまいましたが、1人間に合って良かったなと思います。今日の出来は完全アウェーなので仕方ないとして、男子の五輪メダル争いのひとつはユーロ勢とした時、フェルナンデス選手が筆頭と思われましたが、ひょっとしたら自国選手に点が乗る可能性を感じさせる内容、資質です。
羽生選手が羽生様っぷりを発揮しました(笑)TVで見てもわかるあのスピード感とTES鬼構成。佐野センセの好物、ジャンプ前の難しいステップからの3A。でも最後のスピンがあからさまな失敗で、それで歴代最高って、まだ伸びしろがあるところが怖いです。個人的には羽生選手が一番エントリー大会に恵まれていたと思います。時差影響のない拠点であるカナダと直行便でいけるフランスで3戦空き、このGPFも3戦空き、パトリック・チャンと同じエントリーでも順当と2位ですし、強さと運を兼ね備えているなと思います。
逆にエントリー先、そして今回の滑走順に恵まれなかった町田選手。1戦と6戦の5週間空きに、GPFに2週間空き、滑走順はGPSのポイント順としても羽生選手とパトリック・チャンというスピードと俺様感満載の2人に挟まれた中で、完全にGPSで醸し出していた自身の世界感がなくなってしまいました。以前から指摘していますが町田選手はスケーティングが弱点でフィギュアスケートという比較で点が出る競技の場合GPSでは目立たなかったものがこういう精鋭の集まりの大会では少々辛かったですね。
そして今回のかなり珍しいキックアウトの事例。男子シングルSPの競技規定として、
ジャンプは「2回転または3回転のアクセルジャンプ」「ステップから直ちに飛ぶ3回転または4回転のジャンプ」「4回転または3回転に組み合わせる3回転または2回転のジャンプ」で規定の実施がないと−3点となります。さらに「コンビジャンプとステップからのジャンプは種類を変える」という規定の違反で後半のコンビネーションはキックアウトになりました。元々の構成は4T+3Tのコンビジャンプで仮に4S+3Tの構成が崩れて2Sになった・・・でしたら、後半の3F+2Tはクリアでした。2Tになった時点で後半をコンビネーションにしないと、という意識は働いたのでしょうが、絶対3Tでないと規定クリアにならず、2回転にするならLoにするという機転が必要な難しすぎる内容。町田選手は去年の雪辱もありますし、もう一度集中して、周囲に影響受けない堂々とした滑りを披露して欲しいなと思います。
パトリック・チャンはまだ22歳なのか(笑)パトリックの場合、死角が全くなくていい時は手がつけられない印象ですが弱点は3Aが苦手なこと。一応試合では成功させていましたが時差もあるし、微妙なコントロールができなかったのかもしれません。コンビの失敗は普段ならしないミスなのでこのあたりがアウェーなのかなと思いました。ちょっと本人比でオーラが足りなかったので北米勢の場合は目標の試合が年明けですし、五輪はまず問題ないでしょうし、さほどこの大会に照準は合わせてないのかなというのと、実はプレッシャーにも弱いので少しフランス大会が良すぎたことが自身の負荷になっているのかもしれません。
男子は明日フリーですね。羽生選手はSPFSが基本揃わないのでもしここでノーミスという怖いことが起こったらどうしよう。どうなるか、明日です。