Minato's memo

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遥かなる2014年全日本への道

土日と2014年東日本選手権をみてきました。金曜日も見たかったなぁ。

東西選手権といってもこれまではそこそこバランス良く枠があったのでいいなぁと思う選手は大抵全日本でも見れたものですが昨今の有力選手の西日本集中で東日本は枠が一桁の事が続いていて東日本はかなりシビアな戦いの場となっています。

世界選手権の出場枠同様、全日本も前年の成績によって翌年の東西の出場枠が決まります。

前年の1〜3位はシード(予選免除)で

前年(2013年全日本)

男子・・・

1位羽生結弦(東日本)

2位町田樹(西日本)

3位小塚崇彦(西日本)

4位織田信成(西日本)

5位髙橋大輔(西日本)

6位無良崇人(西日本)

7位宇野晶磨(西日本)Jr.推薦

8位田中刑事(西日本)Jr.推薦

9位坪井遥司(西日本)

10位村上大介(東日本)

11位中村健人(東日本)

12位日野龍樹(西日本)Jr.推薦

13位佐々木彰生(東日本)

ジュニア枠を除外しての実質の10位以内は13位の佐々木彰生くんまで該当します。

(E/10)×15+3]+[(W/10)×15+3]+推薦6+シード3=30

という数式に当てはめると・・・

東日本(4÷10)×15+3=9

西日本(6÷10)×15+3=12

ということに。

女子は東日本の選手がベストテンに2名のみだったので

6人という狭き門に、うち一人は海外遠征で予選免除の今井遥選手で決まっていますので最終グループに残っても一人が落ちてしまうという過酷な戦いとなりました。

西もそこそこ選手がいるので余りを東に・・・といえない状況です。

地区大会が正しく予選・・・という形になりました。

男子は15名出場で9名が全日本通過。ボーダーの選手はここに照準を合わせてきている意思をひしひしと感じる競技会となりました。小沼選手は東京ブロックのSPがとても良かったので今回の東日本は完全に出遅れ。でもフリーで取り返して無事全日本となりました。逆に予選エントリー久々の板井選手は残念ながらここで脱落。今出来ることは全てやった演技でした。来季、滑りを戻して是非全日本再挑戦をして欲しいなと思います。

松村成選手は滑りの綺麗さは目を引くんですけどどうしても発揮力が弱く、ジャンプの種類としてはもっと出来るだろうと思うんですけど、ノーミスでまとめ上げて9位滑り込みでした。

1位は村上大介くん。彼はこの中では別格なので今逆に調子の底かな。NHK杯での巻き返しを期待します。2位に服部瑛貴選手。全競技のハイライトでした。彼はループまでしか飛べないんですけど、プログラムの解釈が全日本の中でもずば抜けて素晴らしく今日のフリー、「ライオンキング」も迫るものがありました。2年前の洒落っ気のあるプログラムも素敵でしたけど今回は迫力もありまさか東日本で泣くことになるとはなぁ。

3位は鈴木潤選手。彼も技術的に正確で滑りがもう少しあるといいかなと思いますが技術の正確さで3位になりました。今回は9名、全日本ですがその結果次第ではまた来季6名枠になりそうです。このクラスの選手の頑張り次第だなと思っています。

女子は東京ブロックから予選が厳しい上に5名のみが全日本・・・。堅いのは西野友毬選手くらいだよな・・と思って見ていました。特に東京ブロックで絶不調の鈴木春奈選手、庄司理紗選手までもボーダー、当日の出来次第というところでした。結果は西野選手は順当、3位に北海道・東北ブロック2位通過の高橋美葉(うるは)選手が飛び込んでくるという快挙でした。昨年の東日本では枠6人に対して9位だった選手。北海道は山本真由選手がいて、ブロックでのスコアも普通だったので東日本で5点も底上げしてきたのには驚きました。とても滑りの早い選手でジャンプへのアプローチがせっかちな印象でしたのでちょっと心配な部分もありますが、SPの3T+3T&フィニッシュでの2Aを決める度胸の良さにびっくり。フリーでは気負いから冒頭の2Aがすっぽ抜け、どうなるかなと思いましたが後は落ち着いてジャンプを決め、そしてまたもラストに2A+3Tを飛んでくるという暴挙(苦笑)男子の服部選手、女子の高橋選手と見ていたい選手が増えてしまいました。

鈴木春奈選手は新横浜勢という感じの滑りの質の高さで2位になりました。ルッツまで戻るとまた高い次元での戦いができると思うんですがひとまず、復調して良かったです。4位には石川翔子選手、5位に松嶋那奈選手が入りました。結果、新横浜勢強し、です(元、も含めて)基礎力が大事なんだなぁと思います。

今女子は東の選手は2名しかベストテンに入れない状況が続いています。せめて3名になればなぁとも思いますし、自力がつけば自分でもぎ取る強さにも繋がるし、奥が深いなと今更ながら思いました。

TVに出てくるような選手にとっては全日本は世界に出て行くための選考会でしょうけど、ほとんどの選手にとっては全日本が一番大きな目標です。その喜怒哀楽をまた享受できればと思います。

次の観戦は全日本ジュニア、初めての開催地で遠征も楽しみにしています。