Minato's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

2020年全日本フィギュアへの道

先週が西日本、今週末が東日本とありまして全日本出場者が続々と決まっております。近年は西高東低で東が超激戦だったんですけど少し枠の偏りが解消された感じで西も東もほぼ同数の選出でした。ただ、去年までジュニアだった選手が結構シニアに上がってきたのでボーダーの選手には激戦は変わらなかったのかなと思います。

男子は田中刑事くんがブロックから出場するのがものすごい久しぶりで結構な厚みとなった中国四国九州→西日本で優勝は山本草太くん、2位が友野一希くん、3位が田中刑事くん。順当ですがスタミナ勝負な感じの男子フリー、全体的に滑り込み不足かなという、東もですが四回転三発のリスクの方が出ている印象です。東日本は優勝佐藤駿くん、2位に鍵山優真くん、3位が山隈太一朗くんと順当ですが鍵山くんがシニアの壁というか「ローリー・ニコルの壁」にぶち当たってます。演技的な幅という意味では今までやったことない振付師にお願いするのはありなのですが、ローリーは技術よりは演技の方に力点があり選手の癖を無視する傾向がある気がします。まして今回はリモートだけとのことでこの後昇華できるのかどうか。鍵山くんはDOIの時点で4回転三発にも苦しんでいたのでやらなきゃいけないこと多いんでしょうね。試練のとき、ですね。佐藤くんはジャンプ特化なのでちょっとPCSが出ないです。

東日本、小林健斗くんのフリーが印象的でした(どちらも金曜の滑りは見ていないので・・・・仕事仕事)法政で、四年生でというと、先輩の服部瑛貴くんと宮田大地くんを思い出すのですが、明暗という感じで、服部くんは病を克服して全日本で有終、宮田くんは怪我を再発させて東日本で終了、どちらも精一杯の結果、ですがやっぱり全日本で最後というのが美しいですよね。小林くんは昨季ちょっと精彩を欠いていたので宮田くんコースの心配をしていたのですが、見事なフリーで素敵すぎました。全日本でのフリーを楽しみにしておきます。また、男子は佐藤組から2名が全日本で佐藤信夫先生の全日本行き記録が更新されました。今季が最後かな・・・という雰囲気が漂っているので(女子の井上さん次第)是非、良い演技を期待します。

ジュニア男子は西が混戦、東は圧勝。西の片伊勢くん、全力応援でw本田ルーカスくんが棄権とちょっと心配。逆に怪我からの復帰、壷井達也くん、イケメン度が上がってSPは文句なしの滑りでした。FSはまだまだ改善余地ありますが、全日本ジュニア2年ぶりの優勝も視野に入ってきそうですね。木科くんも悲願の世界ジュニアを目指します。東は三浦佳生くんの別ステージぶりにびっくりしました。まだ中3という年齢もびっくりですし、クワド3発飛んでしまうパワーは健在のままスピンがものすごく上達しています。新横浜へ移籍した効果が最大限出ていると思います。今季はJGPSがなかったのですが、大会があったら一気に名前が売れましたね。巡り合わせ的にも強い星を持っていそうな感じがします。SPが我慢と思いますが爆発力のあるフリーでどこまで詰められるかな。

女子は西は坂本花織さん優勝、2位に復活の三原舞依さん(フリー1位)、3位に新田谷凛さん(こちらも怪我あけ)舞依ちゃんはね・・・フィギュアスケートという過酷なスポーツに対して、選手権クラスで復活してくるというのがどういう境地なのかなと。彼女はジュニア時代にも病気で棒に振った年があるので病を抱えながら対峙する精神性が神様のような領域だよなと思いますし、実際醸し出す雰囲気が巫女のようですよね。タンゴのような泥臭さが合わなかったのに今更納得です。演技の幅を広げることを時々求められますが、一番合うものを極めるのも、短い競技人生では大事と思います。坂本さんは同じコーチに付いているだけあり、違う意味で難しいところですね。持っているポテンシャルが高いだけに上のステージに行くための試練の時なのかもしれません。

西のご贔屓パピオ勢、今季は竹野比奈さんだけが全日本となりました。仁奈ちゃんは惜しかった。パピオは中庭コーチの南船橋移籍が今後どう影響するのか。実は竹野姉妹は沖縄のクラブ出身で福岡がすでに越境です(過去の大会プログラムを見てたまげました。。。)全ては全日本後何でしょうね。コロナ禍でパピオ存続問題もどうなっているのかさっぱりわからなくなりました。パピオは石原美和コーチの力が大きく、定期的に良い選手が出るのでそのメソッドがあるコーチ陣がいれば中庭くんの後継者の心配はないと思うんですけど、今このチームの生徒さんは皆ムーブメントやスピンが上手なのは中庭くんのコーチ力が大きいのかなとは感じています。

本郷さんの復活、西はドラマチックですね。ジャンプが飛べなくなりつつある苦しさに折り合いをつけて、ゴージャスな理華ちゃんが帰ってきました。アピールする力が本当素晴らしいです。

ちょっと心配になった横井ゆは菜さん、ブロックからあまり調子が上がっていないですね。滑りの速さがジャンプコントロールを難しくしているのかしら??

東は樋口新葉さん優勝、2位吉岡詩果さん、3位渡辺倫果さんとジュニアからの移行組が表彰台確保でした。樋口さんはかなり調子が良さそう。連戦があまり得意でないので国内調整がちょうど良いのかもです。「ポエタ」が美人すぎ。醸し出す雰囲気が本当大人になりました。吉岡さんは滑りのエッジが本当なめらかで、技術的にも安定していました。渡辺さんは今季、ちょっと違いますね。かつての天才少女が覚醒するのかな。

全日本に進む選手、順当とは思いますが、本田さんといい、永井さんといい、青木さんといいヒヤヒヤでした。枠広がった恩恵をもう少し・・・とも思います。

ジュニア女子は西、見そびれたんですよね。江川マリアさんはどこかで補完します。東は逆に結構見ていました。西に比べるとちょっと弱いのかな。今季のジュニア女子は世界に持って行くだけのインパクトのある選手が不足な印象です。松生さんと吉田さん二人にかかっているのかな。

ダンスは開催があってペアはなし。ダンス、すごくカップルが増えて見応えがでてきました。これで髙橋&村元組がいるのかと思うと別の国にいるような印象です。

配信、初めて見ましたが女子で毎回受難。また、カメラ位置がジャッジ反対側で、無観客なんだからジャッジ側からか入れるかドローンでも飛ばして欲しいな。ほとんどボランティアみたいな運営費とは思いますが、配信を定着させる機会と思います。とはいえ、予選は場所によりますが、1000人くらいが現地で配信閲覧の実数も多くて2000人かなと思うと今後定着するかはよくわからないですね。それよりも取材人数を絞っているのが本当気の毒です。記事に最新の写真がこないの戦前に戻った気分ですよね。

次は全日本ジュニアと全日本の前哨戦的なNHK杯。有人開催です。TVの前で応援します。(今はどこにも行く気になれずにいます・・・)