Minato's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

2019年NHK杯フィギュア

会場で見ることがなくなっている大会であるNHK杯、そういや今年は北海道だったなーと、タイムスケジュールを見て観光がてら行っても・・・・と思いましたが「チケット取れない問題」がひとつ増えるだけか、とお茶の間アリーナで。その代わり2.5日、オンタイム観戦しました。語彙力のないスケオタな感想でしたw演技終わるたびに長文で感想あげる人、すごいよな。私はそれが無理なので普段は製氷時間のアップなのです。。。無理はしないということで。

羽生くんが久しぶりに怪我なくGPSを2戦終えたことが全てです。若いうちは多少の連戦でも筋肉の修復が早いのでしょうけど、羽生くんも12月で25歳、ベテラン選手の領域になります。ふと、もし彼に北京五輪を目指したいという気持ちが出てきているのであればGPSの参加は今季がラストではと。シーズン全体をみたとき、調整途中の試合は、特に特設リンクばかりのシニアの大会はエッジ系ジャンプに影響が出やすいので世界への道が規定通りなら全日本→五輪が試合数の少ないルートになるのかなと。現時点でも日本勢では圧倒的な力ですので問題ないと思います。一方、4Aを決めたいという希望なら試合はそこそここなす必要はあるわけで、どちらを目指すのかな。今回は彼のメンタルトレーニングや運動生理学的な視点を垣間見られた大会でもありました。普通に「へえ」と思うことも多かったです。一番納得がいったのが同じ動きばかりをすると本番での集中に繋がらないのでいいイメージの「バラード1番」を練習したという話。リハーサル系のスポーツ(by為末大さん)のフィギュアスケートでは同じことをコツコツやるのが大事と言われますが飽きっぽい子は案外他の技術をやらせた方がいいのかもですね。ジャンプが壊れたら1回転からやらせたり、逆回転飛ばせたりもそういう発想なのかな。

紀平さん、クワド持ちの選手には充分対抗できると思っています。各大会スコア制のフリした相対評価なので一同が揃ったとき少しスコアに調整が入ると思います。その点数は全てコストルナヤにいきそうですが。初めて見たけどコストルナヤの評価が高いのに納得しました。これから体型変化が起こるのかな。クワドの二人はどうだろう。すごいんだけど、すごさをあまり感じないというか・・・。しかしロシア勢はベテランと呼ぶにはまだ早い10代後半の選手たちに厳しいですね。コストナーの域になる選手、出て欲しいのですが。

紀平さんの話に戻ると、今の段階でマスコミ対策も上手ですね。変に誘導されず、自分のやりたいことも明確です。連戦を苦手にしているのでGPFより後の全日本がちょっと心配ですが、そのあたりも上手に立ち回るのかなとは思います。

ペアとダンスは久しぶりにちゃんと見ました。ダンスにブキン息子とポノマレンコ夫妻息子が揃うというすんごい大会でした。(放送で父親のことだけ出ましたがポノマレンコ夫妻ですよね)先日の鍵山くんといい、軽くノスタルジックな痛みを感じます。二人ともダンスを選んでいるのが本当に  エモい。ドミトリエフ息子がシングル選手にいますし、随分二世選手が増えたなという印象です。ステパノワ&ブキンは今の現役ダンスの中で一番お気に入りです。好きになったのは昨季ロシア杯のEXですがw競技はちょっと弱いかなと思ってましたが今季は圧倒的にゴージャスでしょう。ダンスはああでないとなーと思っています。親たちの話をしますとベステミアノワ&ブキン組はカルガリーの金メダリストで「濃い」という印象でしたwクリモア&ポノマレンコ夫妻はクリモアさん美人!アルベールビル五輪に向けて濃さが増してきたのですが上品さ漂う演技が好きでした。特にプロになってからの「ロミジュリ」好きすぎです。いずれにしてもあの頃のダンスの衣装はゴージャスで「ダンス」でした。技がアクロバテックになってきてペアっぽい衣装が増えてきて、仕方ないんですけど、ちょっと物足りないなーと。それが今季のリズムダンス、ステパノワ&ブキンのお衣装に往年の良さを見てました。

ペアはスイ・ハンが強くて美しい。語彙力なく格好いいなと思いますw北京五輪まで何事もありませんようにと祈っています。

特筆は三浦&木原組。東日本で見て、ペアとして必要な技術が備わっているなとは思いました。フリーが少し・・・と思ったら怪我があったんですね。ピークがうまく合ったのか、NHK杯は素晴らしい出来で、得点もミニマムを余裕でクリア。日本はダンスよりも「ペア」が育たない印象でダンスではよく「ギフト」と呼ばれる選手が出てきますが(髙橋くんもギフト??)木原くんも本来は「ギフト」に当たる選手です。体格もありますので、技術が追いつけば・・・とは思っていましたが、解散の報を聞くたび悲しくて。それがあんないい笑顔で大会を終えて、ワールドでのフリー進出、ひょっとしたら五輪団体のメダルが期待できるかもですね。個人競技の色合いが強いフィギュアスケートなのですがカナダの本気を見て、団体メダルも大事だなと、その夢が出てきました。元はデトロイトで練習していてその環境がどうにも・・・という点では有香ちゃんのところだっただけに残念ではありますが今の環境で才能が開花してくれればこんな素敵なことはありません。

日本勢、他の選手については全日本へ向けてのプレビュー記事で。女子は少し絞り込まれた印象ですが男子はさっぱりわからんwただ、昨季より刑事くん有利な印象と、実はミニマムを持っている鍵山くんワールド選出の可能性があるのか、検証記事を書きたくなりました。久しぶりにスコア比較をしたいと思います。一旦、GPS6戦比べたけど本当わからないです。

今年が羽生くんシニア10年目と知り、男子は10年に一人、すごい選手が出てくるんだなという点でも比較します。