Minato's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

カルガリー五輪の思い出

1988年開催だったカルガリー五輪は高校生だったせいか、それまで何となく見ていたフィギュアスケートが自分のライフワークになるほど好きになるきっかけとなった非常に印象の強いオリンピックです。「She is a Flying Woman」という現地アナウンサーの紹介が象徴のように、伊藤みどりさんの演技が女子フィギュアの革命を起こせば、カタリナ・ビットとデビ・トーマスの「カルメン対決」、そして地元のエリザベス・マンリーのフリー1位となる素晴らしい演技など、女子シングルはいくつもの名場面を提供、男子は「ブライアン対決」としてブライアン・ボイタノとブライアン・オーサーが名勝負を繰り広げ、二人ともほぼノーミスで僅差ながらボイタノが勝利しています。アメリカ男子はこれ以降五輪での優勝はありません。ダンスはベステミノワ&ブキン、ペアはまだジュニアのあどけなさが残るゴルデーワ&グリンコフの優勝と今も尚、名を残すスケーター達が多数。冷戦構造もありながら、いい時代のフィギュアスケートだったなと思います。22年を経て、オーサーが自国開催の五輪で自身のなし得なかった夢、金メダルの期待を背負った選手をコーチしているのが感慨深いです。そして、カナダ主体として進められた「新ジャッジシステム」での2度目の五輪、本来の目的の完成形になる五輪になるかと思います。各競技で・・・ペアは残念ながら育成に間に合わなかったのですが金メダルを狙える選手・チームを編成しています。ソルトレイクシティでのカナダの主張を具現化した選手達だと思います。