フィギュアスケート 2025-2026(1)ミラノ・コルティナ冬季オリンピック最終予選

今季は五輪シーズンですのでフィギュアスケートについては統一付番で記事にしようと思います。今週末は東京ブロック、中部ブロックと全日本の国内予選もスタートしていますが、ニュースとして大きいのは中国、北京での五輪出場をかけた最終予選が開催されたことです。これまではヨーロッパのチャレンジャーシリーズの任意の大会が五輪最終予選を兼ねていたのですが、今季は「ミラノ・コルティナ冬季オリンピック最終予選」として独立開催となりました。CSとはいえテレビで生中継されましたからね〜。注目度が高かった理由として今シーズンからロシア、ベラルーシの選手が帰ってくることがあります。停戦やらドーピング問題が解決していたらいいんですけどね。

フィギュアスケートの五輪国別出場枠は先シーズンの世界フィギュアでほとんど決定されます。日本は現時点で男女シングルが最大枠3を確保、ペア1+保留1。団体戦は12月のGPFのワールドスタンディングで決定となります。今回の競技会ではペアで保留分の1とダンスの個人戦枠の獲得を目指しての出場となりました。

ペアは「ゆなすみ」こと長岡柚奈&森口澄士組、非常にいいチームなんですけどちょっと大きい試合では気持ちで負けているところがあります。この間のワールドも力を出せれば予選落ちはなかったと思うので。今回は表彰台確保が条件だったのでそれはそれは厳しいところを狙っての演技でした。SP4位からのフリー、ドラマ性を感じる内容でした。次のチームの結果で表彰台が確定し、無事五輪出場枠を得ることができました。ペアは今回の五輪では日本勢で一番金メダルが近いという、過去を思うと夢のような状況で、そこにもう一組出場できるということがこれまで全く考えられないことでした。とても「映える」組で演技ひとつひとつ、印象の残り方が美しい。今季のFS衣装も素敵で報道写真で手を止めるくらいです。順当なら2番手で選出されると思います。

ペアと明暗を分ける形になったアイスダンス「うたまさ」こと吉田唄菜&森田真沙也組。リズムダンスは3位スタートでアイスダンスの獲得枠は「4」なのでこれは結構余裕?と思ったのですが、フリーダンスでクリティカルなミスがあったようです。ダンスは仕上げるのが大変なのと国際大会経験がまだ浅いので場での集中のかけ方にもうひとふんばり必要だったのかもです。でもRD3位がまずすごいでしょ?技術は確かだということ。個人戦は残念な結果となりましたが、五輪団体戦には出場できると思いますので、また次の大会を目標に精進してほしいと思います。

保留1での注目は昨季怪我、手術を経ての復帰戦となった、ベルギーのルナ・ヘンドリックス。同国選手のピンザローネがかんばってワールドで7位入賞したので最終予選の出場枠確保となりました。ロシア、ベラルーシ勢と争うというシビアさの中で3位に入り復活の狼煙をあげたことになります。よかったです。また、こちらはもうひとりグバノワもワールドでまさかのSP落ちからの大会出場。順当に2位に入っています。
ペトロシャンは噂先行でこの大会は凡庸な気がしましたが、エテリのとこの選手ですからね・・・。

女子は旧ロシアが固め打ちとなりましたが、男子はバラエティに富んでます。ロシア、韓国、メキシコ、ウクライナ、台湾。なんというか、国際情勢を思うと重たいというか、でも頑張ってほしいです。キム・ヒョンギョムも昨季のワールドでSP落ちからの予選で2位はグバノワとシンクロしている。韓国はこれで2枠になります。韓国男子のエース、チャ・ジュンファは今季調子良さそうです。

今回の記事用に生成AIを使ってみましたが、やっぱりそのままだとどうにも・・・。今回は色をワントーンにしてみました。