
今年リニューアルオープンした東京辰巳アイスアリーナで開催された全日本ジュニアフィギュアスケート選手権に行ってきました。
自転車で。

これが絶妙な距離なのと会場に駐輪場がないとの前情報だったので電車と迷ったのですが、天気も良さそうなので頑張るかと。初日は近隣の施設の駐輪場に置いたのですが、アイスアリーナまできたら、自転車置き場があったので、2日目はこちらに。究極のドアツードアです。目的地が駅近の場合、自転車を使う恩恵はさほど受けないのですが、気分的にちょっと楽。ただ、三つ目通りを始め湾岸エリアは大型車両も多くアップダウンが激しいのでかなり慎重に移動しました。夜道をこれだけ長く走ったのも初めてです。

閑話休題。
会場は観客席片面配置。東京開催だから〜とチケット取りを頑張ったのですが、杞憂でした。熱心なファンはそれなりですが、連覇のかかったジュニアチャンプがいる大会としては少々寂しいかな。ま、FODで見れば、ですけどね。現地だと演技の奥行き感がよくわかるので受け取る情報量が5倍くらい違うのです。また、2日目には新しい眼鏡が間に合って久しぶりに0.8程度の視力でみることができました。残念ながら複視があるのでちょっと疲れるとすぐ選手が双子になりますが、ちゃんと見えるのはありがたいな。
初日はE列で会場入り口からやや離れてましたが、2日目はA席でこれがガチ選手出入り口前。おかげで中庭先生の一挙一動がよく見えました。GPS5連戦ののち、全日本ジュニア。・・・お疲れさまです・・・が、疲れを微塵も感じさせない挙動の数々でした。古巣の福岡アカデミーと合わせて何人選手きていた?というくらい。女子は変わらず木下が強いですが、男女のバランスがいいし、皆とにかく演技の感じがいいので楽しかったです。一方、かつての雄、新横浜勢が寂しい。横浜の佐藤操先生のお弟子さんが台乗りしたりと、勢力図がかなり変わりました。中野園子先生がいたりオーサーがいたり、会場にはケイトリンがいたらしいなとジュニア大会とは思えない豪華さ。
男子は有言実行、他を寄せ付けない出来で中田璃士選手が連覇。クワド3本3A2本。去年も書きましたがMFは女子より先に男子のシニアチャンピオンを輩出しそうです。全日本だけでなく世界も含めて。世界を獲るにはクワドがあと1本は必要ですが、トータルパッケージが素晴らしくいいので、期待していますが、怪我ね・・・。気をつけて。
男子は演技が後半の選手が皆出来が良かったので非常に締まった大会となりました。西野太翔選手に蛯原大弥選手。何か槇村さとるさんの漫画に出てきそうなお名前の二人。それぞれ持ち味を発揮したように思いますし、クワド成功させていますからね。みんな足が長くてスリムで今どきな感じの選手が多い中、クワドレスで4位に入った周藤集選手がね・・・!音に対する演技の乗せ方、手の残し方、滑り、エッジワークなども含めて五十嵐文男さんを彷彿とさせるんですよね。これ、テレビでやってほしい、残したい。冒頭の3Aはショートサイドを軌道に使う難しいものです。
女子は逆にSPが良くてフリーで崩れた選手、SPがイマイチでフリーで巻き返した選手とやや悔いが残りそうな試合運びになっていました。島田麻央選手、5連覇ですが苦い5連覇なのかな。木下はシニアで伸び悩む選手が多いのでもう少しどうにかならないのかな。今季の状態ではクワドはまだ無理でしょうし、昨季もクワドの成功率は高くなかったので。紀平選手も結局練習のしすぎ(というか不要な練習のしすぎ)で島田選手も今季は怪我。来季ようやくシニアに上がりますが、今季で既に不調が見えるのでメンタルケアも含めて調整を緩めた方がいいように思います。岡選手は逆にフリーで3Aを決めて2位奪取。滑りに滑らかさがでてくるといいなと思います。櫛田育良選手、昨年くらいから演技が不安定なところにダンスの負荷があったのかなという印象です。
尚、直前までGPSフィンランド杯に帯同していた濱田先生、女子フリーには間に合ったようでどこからか声掛けをしていました。
MF勢はノービスA優勝で推薦出場の宮﨑花凛選手、めちゃダンサーでびっくりしました。タレント多いな。逆に順位を落としてしまった高木謠選手、結構好きなんですがちょっと緊張しいなのかな。宮﨑選手の次が高木選手で宮﨑選手の踊りをリンクサイドで真似してると思いきや、次の場面では高木選手の緊張をほぐそうと一緒になって腕を回していた中庭先生。強心臓揃いのMFの中で高木選手、周藤選手、青木祐奈選手は繊細さが魅力、でも力は発揮して欲しいなとよく思います。シニア全日本は滑り込みでいけるようです。
宮本琉花選手、武田奈也さんのお弟子さんで所属が青梅フィギュア・・・って名義貸し?青梅は私が初めてスケートを滑った場所です。今はリンクがないはずなので練習拠点は別なのかな。演技が武田さん似てます。今後も楽しみに・・・と思いながらこの青梅フィギュア、畑崎李果さんのお名前も出てきて、怪我によって消えた有望選手にちょっとノスタルジックになっていました。和田薫子選手も怪我によるのか、去年目の当たりにした目が覚めるようなスピード感のある演技が影を潜めてました。フリーは復調した?という印象でしたが昨季のプログラムです。それでも再上昇のきっかけとなりますように。
2週間後はGPF、そして全日本です。来週プレビューを書こうと思います。