Minato's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

2012GPF

何と言うか、来季が思いやられる展開となりました。ソチは開催地に決まったはいいけど、アクセスも悪ければソ連時代の陰も引きずっているのかなと思いました。トルコ側からの方が近いんですが、それでもトラブゾンからフェリーで一日。あと、グルジアが隣国、それはそれでロシアとの関係悪化のせいで国交がどうなってるやら。ゲテちゃん、出たかったろうな。

高橋君がモロゾフと組むメリットは「ロシア」という特有の国事情以外の何者でもないと思います。元々高橋君はロシア開催の競技会を鬼門にしていたところもあるので、今回「優勝」という形で結果を出した事でその効果はあったんだなと思います。技術的にはほぼ戻ってきているようなので、スタミナとリンク特性による演技の精査だなと感じました。

逆に羽生君の、まだ国際経験が浅いのにリンク特性をもとのもしない演技には驚くばかりです。今回はみんなエッジが食い込みすぎて身体がものすごい傾き方をして転ぶというパターンか、ジャンプに高さが出ないで着氷で支える、ジャンプを高く飛ぼうと力が入り後半失速という形が多かったんですが、羽生君だけあんまりその影響のない演技をしていました。後半は結構スピードが落ちていたんでしょうが、そうは感じさせないところが末恐ろしい子です。

真央ちゃんの4年ぶりの優勝と同時に今に至るまでの深刻な状況が少しずつ露呈してきて、ちょっと気の毒に思いました。私、彼女がジュニア時代の時にも書いた気がしますが、いずれスケートに苦しむ時がくるけどそれを乗り越えた時に素晴らしいスケーターになるだろう、それがもうすぐそこまで来ている段階ですが、まだ突き抜けてない気もします。日本女子は22〜23歳が結構身体的にもしんどい時期で24歳くらいになると逆に良くなる傾向があるのでもう少しの我慢です。

悪氷でアシュリーやあっこちゃんの転倒の仕方が怖くて、ペアやダンスは大丈夫なんだろうか、と思いましたが、どうにか無事終了したようです。五輪までに会場環境が良くなる事も祈りつつ、男女アベックVを祝福したいと思います。