誰が出るか全くチェックしていなかったので出場者の豪華さに感動した男子ショートでした。
髙橋選手、直前練習からかなり調子が良さそうで、詰めて練習してきたんだろうなと思いました。髙橋選手の演技のすごいところは「劇場型」というか、会場全体を圧倒する空気を作り出すところにもあるんですが、この日はそんな真骨頂というか、ジャンプを全て決め、スピンに入ったあたりから会場の熱がすごくて、終わったあとのカタルシス感がすごかったです。でも当の大ちゃんは表情が怖いまま。負けず嫌いだなと思ったり、でも勝負の世界に生きるいい表情だったなと思います。
織田選手、完全にノーミス演技のようでしたので点が出た時の会場の落胆ぶりが気の毒でした。ジャンプの方は分からなかったですが、スピンはレベルを取りこぼしているかもというスピードの遅さがちょっと気になってました。ダウン判定になった4Tですけど、微妙ですね。ダウンになるかどうかの見極めとして着氷時のエッジの角度が着氷の向きに1/4以内であればOKでそっちは恐らく問題はないのですが、テイクオフ時にエッジがかなり回った状態に見えるのは確かです。ただそれがテイクオフとエッジの回転と身体の流れ、どれが先だったかというと微妙ですね。点が出るのが非常に遅かったのもみるとジャッジでも見解が分かれる微妙な判定だったのではと思います。後に大ちゃんというより、フェルナンデスが控えていたのでユーロ系の審判が厳しめ判定であったかも。
フェルナンデス選手はリンクカバーがやや狭いですが、技術的には隙のない演技をしました。スピンのレベルは問題なし。4Sがちょっと残念でしたが後はソツなく、ゆとりをもって演技をしていたと思います。衣装がスペインカラー。今回、五輪時の勢力争いとして、ヨーロッパの審判がどういった点数を出すのかというのをポイントにしています。スペイン国内では無敵でしょうから調子はこれからとして、他のユーロ圏の有力選手とどういった争いになるのかも注目です。
アボットは本人比で少しウェイトオーバーかな?滑りは本当きれいでいい演技なんですけどね。スピンのポジションなんかこれでご飯いけます(笑)無良選手は6分練習かなり不安を残す内容でしたが本番は力でもってゆきました。いい時はびっくりするような大きなジャンプになるのでまだまだその迫力にほど遠いですが復調の兆し、とみました。