Minato's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

女子シングル 結果

終わってみたら点差は大差ですが、壮絶で実力をぶつけ合った試合だったなと思います。ラスト滑走のミライちゃんの可愛らしさに救われました。常々感じるのですが、五輪って通常の競技会でいろいろ厳しいジャッジが続いて、高難度の技を外したりという選択の中、若手がガンガン+3のコンビネーションを飛んで成功させているというところもあって、やっぱり大きい舞台ほどジャッジが甘くなるなと思いました。ミライ選手こそ、それでずーっと今季点が出なかったのにこの舞台でダウンなし。ついでにエラーなし。それは鈴木選手も一緒なんですが。今迄は何だったんだと思わなくはないですが、五輪という、ライトユーザーの目のある時の戦い方というのを戦略としても考えた方がいいのかなと思いました。

今日、5年前の「World Figure Skating」を会社に持って行ってネタにしようと思ったのですが(まだジュニアの真央ちゃん、ヨナ、ヴァーチュ&モア、織田君等々お宝満載)そのチャンスがなくて、で、帰りに電車の中で読み返して、浅田選手の「今後の目標」の部分にあっ、と思うような記述がありました。「迫力がないのでもっと迫力をつけること、アイスダンスの人のように大人っぽく滑ること」とありました。彼女のスケートの目標は3Aや4Tはもちろん、演技の強さも重要な要素だったんですね。そうなるとコーチがタラソワなのも、「鐘」を選んだのも必然だったんだと思いました。ミスは残念ですが、スケートは非常に滑っていましたし、アスリートとしての強さが出たフリーでした。最後は力尽きた、そんな印象でした。銀でも悔しいと泣く真央ちゃん、男子と競争して負けて泣いて帰ったというエピソードを彷彿させるアスリート魂を感じました。ハートは少し弱いんですが、でも五輪でここまで出来るんですからね。次の目標は弱点になってしまった「精度」を上げる事ですね。

キム・ヨナ、こちらはwebの記事からですが浅田選手の存在が大きな目標だったんだなと思いました。技術スキルの差は認めないといけないところですから、「精度」に活路を見いだした事が新ジャッジシステムに合致したという結果だと思います。女性らしい華やかなガーシュイン(でも私は小塚君がジュニアワールドを取った時を思い出すんですが)パーフェクトでした。同じくWeb記事でのオーサーの事、「金と銀の違いを痛感している」というのは痛いですね。オーサーはカルガリーで確か「2Aと3Aの差」で銀だったんです。演技はノーミスだったんですが相手がボイタノなので・・・。完璧な計画・目標による勝利でした。

ロシェットはラスト滑りが重くなってましたね。ちゃんと眠れていなかったろうし、違う意味で過酷でした。銅メダルおめでとう。

安藤選手、良かったんですが、今回は周囲が良すぎました。身体が細くなって体調はどうだったんだろうな。安藤選手はフリーでのスピードが課題だったんですよね。10代選手がすごいスピードで滑っていて、やや霞んだ感じがしなくもないです。安藤選手日本勢最上位説が外れた形ですが、良い方に外れたとします。

驚いたのがレピスト。早い!キレキレで滑っていて、ユーロの点全部彼女の方に行ったんでは?彼女は滑りもスピンも良いので欧州の星になりそうです。やや出来に不安定なとこがあったんですが、大舞台に強いなぁと改めて実感しました。鈴木選手は後半はスタミナ切れですね。前半は素晴らしい出来でした。ジャンプの加点が安藤選手よりいいです。ノーミスだったら130点出たのかしら??PCSは課題ですがフリーでの強さを見せつけた演技だったと思います。もう一年早くワールドの舞台に出ていたら結果は違っていたのかなとも思いました。フラットは姿勢に癖がありますね。アメリカ女子には珍しい。今後伸び悩むのかな?ロシア女子2名、怖いですね〜。可愛い系と奇麗系。ソチまでにどのように成長するのかな。

トリノより、気分的にはすっきりした五輪でした。良い演技沢山見られて幸せでした。ありがとうございました。