Minato's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

10年の年月を越えて

ちょっと放心状態です。今季の世界フィギュア荒川静香ちゃんの優勝で締めくくりでした。J-SPORTSの方でライブで見ていたのですごいドキドキしちゃって。いつもなら会場で見られる時は人目があるせいか(笑)緊張はするけど、比較的冷静なのですが、TV観戦は結果を知るのが怖いという感じでね。結果を知ってからTVを見るという事を良くするんですが、今回はいい時間のライブ中継だったので結構決死の覚悟で見ていました。時間間違えて第一グループ見逃したとはいいませんが(苦)でも女子3選手は皆良かったです。章枝ちゃんも今季最高の出来でしたし(ステップからのトゥループが秀逸!)、あんみきちゃんミキティ呼ばわりはゆるさん!)は、演技はシンプルですが、足元は良く滑っていてスピンも線が綺麗でちゃんと得点を取れる構成になっていて、ジャンプのミスは4サルコウのパンクくらいという大物ぶりでした。でもやっぱり今年は静香ちゃんだったと。元々器用なでジャンプ能力の高い選手で、それに表現力が備わった感じでしたが、どうしても「実施」が弱かったんですよね。それは試合に向けてのモチベーションのつくりかたがあまり上手でないのか、狙った時に力の発揮の仕方を訓練出来ていなかった。それが五輪を逃した後、スケーターとしての自分を見つめ直してからは目覚ましいものがあったと思いますが、その能力をMAXまで発揮しての優勝ですから本当おめでとうといいたいです。フィギュアは演技する前から順位の読める種目ですが、静香ちゃんの実施の能力がコンスタントなら、アメリカ勢が立ち入る要素は少ないと思います。そして、章枝ちゃんもあんみきちゃんもアメリカ、ロシア勢は目標ではなく、越えられる存在になりつつあると感じた大会でした。来年の大会から新ジャッジシステムで回転不足になるジャンプはカウントされなくなるというのが心配ですが、またいい演技、期待します。

章枝ちゃんに関しては、予選が全てだったと思いますが、B組に入ったとこで結果はメダルに届かなかったと思います。ジャンプ強化、という事を長期戦で始めているそうですが、スピード感溢れる演技、また期待します。

アメリカ勢ですが、暫く主要大会はヨーロッパ開催が続くんですよね。クワンの世界大会にしか出てこないというのは北米ならともかく、ヨーロッパでは印象悪かったのでは?と感じました。予選、SPとあまり点伸びませんでしたからね。SPのタイムオーバーがなくてもこちらも結果は同じだったと思います。というより、ヨーロッパ勢は今若手が伸び盛りなのでスポーティな勢いを優先させているのかも知れないなと思いました。

静香ちゃんの事をすこし。そうかー私彼女が小学生の時から見てるのか。。。本当いい選手になりました。出始めのころはジャンプは飛んでしまうのですが、あまりジャンプに高さがなかったり、回転不足が多くて、後で苦労するなーと感じていました。スピンの回転も遅くて、スケートのスピードも無くて、ジャンプを飛んでるのに、点が伸び悩むというタイプだったんですよね。だから全日本Jrで優勝しても世界に出て行った時、章枝ちゃんの方が国際的に評価が良かったり。どうしたら良くなるのか、この2年で気付いたという印象です。なによりどん欲になりましたよね。このフリーでの最後のルッツを降りた後の表情が本当良くて、アイスドールと呼ばれていた女の子はすっかり感情表現も豊かな素敵な女性になって、この10年の年月を噛みしめていました。幕張大会からも10年で、今回たまたま静香ちゃんの今まで教わったコーチがほぼ全員会場に来ていて(久美子コーチが来ているのが珍しいと思った)不思議な感慨があります。

えーと今季は全日本チャンピオン、グランプリファイナル、世界大会、四大陸と、全部チャンピオンが違うという凄まじい状況になっています。選手には本当厳しい時代ですが、また来期切磋琢磨していい演技、期待しています。男子も高橋大輔君が良かったので楽しみが増えた、そんな感じがしました。