2/24(水)SP 9:20(日本時間)
2/26(金)FS 9:30(日本時間)
神様は残酷ですよね。どちらも女子シングルの歴史において間違いなく「天才」と呼ばれる2人を同時期に競わせる事になるのですから。今回の五輪はライバル対決として見るなら女子シングルが一番面白いと思います。バンクーバー五輪の女神は誰にキスをするのでしょうか。カナダ勢はノーミスならひとつゲット出来ると思います。トリノ五輪に続いて日本女子は最強の布陣。全員最終グループとかになったらすごいよな。
Yu-Na KIM KOR
世界ランキング1位
09年世界選手権1位 09年GPF1位
Personal Best 210.03(2009年GPSフランス大会)
Personal Best SP 76.28(2009年GPアメリカ大会)
Personal Best FS 133.95(2009年GPSフランス大会)
【SP】James Bond Medley
【FS】Concerto in F by George Gershwin
2007年シーズンにシニアに上がってから常にワールド表彰台です。その強さは4年前のプルシェンコを彷彿させます。腰痛が不安要素でしたが最近はコントロールが出来ているのか調子に波がなくなりました。浅田選手との直接対決(GPSフランス大会)で圧勝し、金メダル最右翼との声が高くなりましたが、その後の競技会はやや、精彩に欠いてます。それが何によるものなのか、調整の途上のものなら問題ないのですが。伸びやかなスケーティングに大きな3+3、コケテッシュな魅力全開の「007」SPでの点の出方が見どころです。
Carolina KOSTNER ITA
世界ランキング2位
10年欧州選手権1位
Personal Best 184.68(2008年世界選手権)
Personal Best 67.15(2007年世界選手権)
Personal Best 120.40(2008年世界選手権)
【SP】Nocturne No. 20 by Frederic Chopin Violin Concerto by Peter I. Tchaikovski
【FS】Air by Bach Cello Concerto by Antonio Vivaldi
能力の素晴らしさは常に語られるのですが、とにかく発揮力が弱い。素敵な選手なんですけどね。今季はアメリカに渡りフランク・キャロル氏に師事していますが今のとこ結果には結びついていません。もう一年決断が早かったら結果が違っていたかも。奮起に期待します。
Mao ASADA JPN
世界ランキング3位
08年世界選手権1位 08年GPF1位 07年世界選手権2位
Personal Best 201.87(2009年World Team Trophy)
Personal Best SP 75.84(2009年World Team Trophy)
Personal Best FS 133.13(2007年世界選手権)
【SP】Waltz Masquerade by Aram Khatchaturian
【FS】Prelude No. 3 op. 2 ("Bells of Moscow") by Sergei Rachmaninov
こうやって選手紹介を書くと歴然、彼女は国内開催大会は圧倒的に強いんだな。それが仇になっている気がします。負けず嫌いで運動能力が高くて練習も熱心。それに競技に向かう際の「大胆さ」や「おおらかさ」があれば無敵だと思うのですがやや神経質な一面があるなと感じます。新ジャッジシステム下で他の選手が技術精度に重きを移した中あくまでも「難度」にこだわったアスリート型の選手です。回転不足はジュニア時代からの癖なので上手くコントロール出来ますように。「鐘」は歴代の中でも異色のプログラムです。
Laura LEPISTÖ FIN
世界ランキング4位
10年欧州選手権2位
Personal Best 170.07(2009年世界選手権)
Personal Best SP 62.96(2010年欧州選手権)
Personal Best FS 110.70(2009年欧州選手権)
【SP】Imagined Oceans by Karl Jenkins
【FS】Adios Nonino performed by Gary Burton Fuga y Misterio performed by Gary Burton
出てきた時はジュニアっぽさの方が目立っていたのでいい選手になったなと思います。3+3のクオリティは素晴らしい。滑りも奇麗でフィンランド女子共通の品の良さがあります。どこまで上位に迫れるか見物です。
Joannie ROCHETTE CAN
世界ランキング5位
09年世界選手権2位
Personal Best 191.29(2009年世界選手権)
Personal Best SP 70.00(2009年GPSカナダ大会)
Personal Best FS 124.15 (2008年GPSカナダ大会)
【SP】La Cumparsita by Gerardo Hernando Matos Rodriguez
【FS】Samson and Delilah by Camille Saint-Saens
トリノ五輪経験者。3+3がないのでジャンプスキルで差がつきますが滑りの奇麗さやトータルのまとめかたが上手な選手です。彼女も国内での点がベストスコアなのが気になりますが、「勝ちプロ」を用意してきているので地の利を活かして欲しいものです。
Akiko SUZUKI JPN
世界ランキング6位
09年GPF3位
Personal Best 176.66(2009年GPS中国大会)
Personal Best SP 59.52(2009年GPS中国大会)
Personal Best FS 117.14(2009年GPS中国大会)
【SP】Andalucia by Bill Whelan Fire Dance by Bill Whelan
【FS】West Side Story by Leonard Bernstein
「コンスタント」は彼女のためにある言葉です。真面目で真摯に競技に取り組んできた姿勢と音楽表現を超えた空気を変える表現力が魅力です。SSにちょっと差があるのでSPで出遅れる可能性がありますが、FSは逆にスピードが落ちないので点が出てきます(普通の選手はSPとFSのスピードに差が出ます)SPでどこまで正確に丁寧にスピード感いっぱいで出来るかが鍵。
Miki ANDO JPN
世界ランキング7位
09年GPF2位 07年世界選手権1位 09年世界選手権3位
Personal Best 195.09(2007年世界選手権)
Personal Best SP 67.98(2007年世界選手権)
Personal Best FS 127.11(2007年世界選手権)
【SP】Requiem by Wolfgang Amadeus Mozart
【FS】Rome (soundtrack)
Marco Polo (soundtrack) by Ennio Morricone
Mission Cleopatra from Asterix and Obelix (soundtrack) by Philippe Chany
ベストスコアが古い(笑)本番に強い選手です。女性らしい奇麗なラインの肢体が印象的な選手になりました。芸術家肌の個性が伸びて、演技に貫禄があり今の女子フィギュアの中では異色です。女王という称号がとても似合います。成績が伴うでしょうか?私は日本最上位は彼女だと思っているのですけどね。スケーティング次第。
Alena LEONOVA RUS
世界ランキング8位
09年世界Jr.選手権1位
Personal Best 168.91(2009年世界選手権)
Personal Best SP 61.60(2009年GPF)
Personal Best FP 110.73 (2009年世界選手権)
【SP】Barynia (Russian Folk music)
【FS】Chicago (soundtrack)
お待たせしました、のロシア女子です。スルツカヤ、ソコロワ系譜の明るい演技が魅力です。演技能力がまだ未知数なので五輪という舞台では非常に怖い存在です。大舞台にも強いタイプのようですね。
Julia SEBESTYEN HUN
世界ランキング9位
10年欧州選手権6位
Personal Best 165.22(2003年GPSカナダ大会)
Personal Best SP 61.28(2005年欧州選手権)
Personal Best FP 107.60(2003年GPSカナダ大会)
【SP】Song from a Secret Garden by Secret Garden Libertango他
【FS】Selection of Music by Raul di Blasio
選手紹介飛ばそうかと思ったのですが、SPは上位にくる可能性が捨てきれないので。その位ジャンプの質が良い選手です。エッジ系がいまいちでフリーで落ちるのがパターンになってしまっているのが残念です。長野五輪から4大会連続出場!
Rachael FLATT USA
世界ランキング10位
10年国内選手権1位 08年世界Jr.選手権1位 09年世界選手権5位
Personal Best 174.91(2009年GPSアメリカ大会)
Personal Best SP 60.16(2008年世界Jr.選手権)
Personal Best FS 116.11(2009年GPSアメリカ大会)
【SP】Sing Sing Sing by Louis Prima
【FS】Rhapsody on a theme of Paganini by Sergei Rachmaninov他
アメリカ女子がようやく登場、寂しいですね。トータルの力と発揮力が優れているので五輪という舞台での点の出方は期待出来ると思いますが、やや荒いかもです。でも上り調子の印象もあるし、未知数です。
Kiira KORPI FIN
世界ランキング11位
10年欧州選手権4位
Personal Best 163.68(2010年欧州選手権)
Personal Best SP 64.26(2010年欧州選手権)
Personal Best FS 103.62(2008年欧州選手権)
【SP】Caravan by Ikuko Kawai
【FS】Crooked Room by Kerkko Koskinen Passenger to Copenhagen by Kerkko Koskinen
ここ2年怪我で苦しんでいたのですが復調したらユーロで好成績を残しました。美人選手であるのと衣装のギャップが(笑)フリーでどこまでふんばれるかが鍵です。
世界ランキング13位
10年欧州選手権3位
Personal Best 164.54(2010年欧州選手権)
Personal Best SP 60.82(2010年欧州選手権)
Personal BestFS 103.72(2010年欧州選手権)
【SP】Fever by Davenport
【FS】Carmen by Georges Bizet
2006年トリノ五輪での最終グループ入りが物語るように、能力のある選手なのですが、その後伸び悩みました。でも五輪シーズンに復活するあたり大物です。滑りのスピードが早く柔軟性もあります。あとは練習あるのみ。
Sarah MEIER SUI
世界ランキング18位
Personal Best 171.88(2008年世界選手権)
Personal Best 60.87(2006年欧州選手権)
Personal Best FS 113.00(2008年世界選手権)
【SP】Samba by Steve Stevens Brazilliance by Steve Stevens
【FS】Romeo and Juliet (soundtrack) by Nino Rota Romeo and Juliet by Sergei Prokofiev
ユーロ圏では常に安定した成績を残していましたがここ2年は怪我に苦しんでいます。品の良さと清涼感のある名選手。プログラムと衣装の工夫がいつも楽しみです。今季はSPがサンバ、FSが「ロミジュリ」と、王道路線に近いかも。
Mirai NAGASU USA
世界ランキング27位
10年全米選手権2位
Personal Best 163.84(2007年世界Jr.選手権)
Personal Best SP 65.07(2008年世界Jr.選手権)
Personal Best FS 106.62(2007年世界Jr.選手権)
【SP】Pirates of the Caribbean - Dead Man's Chest (soundtrack) by Hans Zimmer
【FS】Carmen Fantaisie by Franz Waxman
スタミナに難がありますがSP次第では最終グループに残る潜在能力があります。柔軟性に富み表現力もあるという、日本人離れした身体能力の持ち主です。ベストスコアがジュニア時代のままなのは気になりますが、演技の華やかさを楽しみたいです。