Minato Sugisawa's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

トリノ五輪(5)アイスダンス

勝負の鍵はオリジナルダンスに有り・・・これが今回の五輪ダンスのポイントかなとは思っていました。今季のGPF、そしてヨーロッパ選手権を見て、フリーダンスで上位にきても点差のあまりつなかいダンスでは逆転の見込みが低い、コンパスソリーとオリジナルでの上位進出が大事かとは思いました。そしてその逆転の望みを託した演技で皆転倒してしまいました・・・。

デュブイエル&ローゾン、ドロビアツコ&ヴァナガスは前哨戦の競技会でグルシナ&ゴンチャロフをいずれもフリーでの逆転に成功して表彰台に登りました。フランスのカップルもフリーでは追い上げを見せます。1位2位のカップルに届かないとしてもターゲットがこのウクライナカップルだったというのは容易に想像つきます。なので出遅れがちなコンパルとオリジナルダンスで差を詰める事が必要だった結果、演技スキルを上げたのではと思います。そして予想外だったのが地元イタリアのフーサル=ポリ&マガリオ。コンパルですし、実績のあるチームなので首位スタートは全然驚きませんが今回他の大会に出てないとこでいきなりの大きい大会で首位が取れるものなのだろうかと。リトアニアのカップルが8位スタートとあまりいい順位でなかった事を考えるとちょっと点出過ぎかな。でも1位は1位ですから。そしてこのカップルより怖いのがコンパル3位スタートとなったデンコワ&スタヴィスキーのブルガリアカップ。彼らは現役チームですが今季怪我で出遅れだったのでこれで3位に入ってくるとは思いませんでした。2組共リニュチュクコーチ。何か仕掛けてきそうでメダル戦線が分からない、それが他のチームに多大な影響を与えたと思います。

1位フーサル=ポリ&マルガリオ、2位ナフカ&コストマロフ、3位デンコワ&スタヴィスキー、4位ヂュヴリエル&ローゾン、5位グルシナ&ゴンチャロフ、6位ベルビン&アゴスト、7位デロベル&シェンフエルデール、8位ドロビアツコ&ヴァナガス。本来ならこの中に入ってくるであろうチャイト&サフノフスキーが転倒という波乱。びっくりしました。
そんな波乱の序章のコンパルダンス。衣装チェックは欠かしませんで、品が良いなーと思ったのは北米勢、個性的なのは(ワルツにはどうかと思ったけど)ブルガリアイスラエル、露出多すぎ(笑)はウクライナ、ワルツ?と思ったのはイタリアペア(苦笑)フランスの衣装も可愛らしい色使いで綺麗でした。
代わりましてラテンメドレーの為エロエロ衣装なオリジナルダンス。ベルビンちゃん腰のラインがかなりきわどい。大波乱すぎてVTR見返すの怖かったです。リトアニアカップルは公式練習でもミスしていたとの事なのである種賭けだったのかなと思いますが、カナダカップルは予期しないとこでの転倒になってしまって。予定通りウクライナペアの上にいってたのでチャンスだったのですが・・・転倒の仕方がかなり危なかったです。結果カナダカップルは棄権。非常に良いフリーを持っていたので残念ですがこの後の世界選手権は地元開催ですので是非メダルを奪取して欲しいなと思います。
そしてイタリアペア。この組も練習で転んでいたんじゃないかな。前回五輪でも転倒しましたが、それがよぎったというより、引退年は2人のコンビが合わなくなって評価を落としまくっていた筈。それがここで急に復活して上位を伺おうという方が甘いですよ。結果「世紀の醜態」を晒す事になりました。その前のカナダペアの転倒が本当に痛々しくてそれでも懸命に歓声に答えるマリーさんや、チャレンジした上での失敗だったリトアニアに比べてもみっともない光景で、いくら地元でもそりゃ無理という事で圏外へ。一応私この組昔は好きだったので、本当残念です。1度のチャンピオンシップがいらない慢心を生んだような気がします。
以降のカップルは慎重でしたが、ラスト滑走のベルビン&アゴストは素晴らしいエネルギーで滑りきりました。アゴストのサポートが見事。慎重さが目立ったロシアペアより勢いがありました。ここまででいつも通りの順位となりました。
フリーは正直見所が・・・・順位だけならカナダペアが逆転が可能だったので棄権した事で興味がそがれ、また期待していたリトアニアカップルの演技がユーロと比べて元気がなかったのが・・・。なまじユーロで上位に入ってしまったのがいけなかったのでしょうか?上位3組が盤石でフランスが追い上げたんですけど、いつも通りで逆転出来ず。アメリカのダンスは結構好きですがナフカ達のカルメンはあんまり響いてこないなーというのがあって。ウクライナカップルもフリーは誰の解説でもラストのスピードダウンが気になると言われていたし、実際生で見てそう感じたのでちょっと納得がいかないというのが正直なとこです。まぁ決定打がいないから・・・。フランスのカップルの追い上げは凄かったですが、衣装はどうかと・・・(笑)そんな普段は衣装良くないなと思って無かったのでこの五輪でやっちゃった感がありました。ODもちょっとでしたからね。
チャイト&サフノフスキーの「ボレロ」はやっぱり迫力というか、越えたいという意志は感じましたがまだダンスで使うには尚早って気がしました。

日本の渡辺&木戸組。五輪だと裏話が出て面白いです。出光興産の娘がスポンサーになっていて頑張っていたんですね。衣装とメーク、それと演技力はあれですが、滑りは頑張っていました。上位の濃さには劣りますけど、足元の確かさも大事な要素ですからね。それとコンパルから順位を落とす傾向があったのですが、1歩ずつ上位に上がっていったのがかなり愉快でした。15位、過去日本チーム最高位です。おめでとう、ですよね。せっかく培った素養ですので是非今後役立てて欲しいなと思います。世界選手権は10位、狙います?