Minato Sugisawa's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

トリノ五輪(4)男子シングルフリー

寝坊しました(懺悔)


録画タイマーをセットした後、TVを消すの忘れていまして、夜中3時に大音響で目を覚ましました。ならそのまま起きてみてればいいんでしょうけど私、一応勤め人なので、目覚ましの5時半まで寝ようとして、実際に起きたのは7時過ぎ(がっくり)恐る恐るTVをつけたら大ちゃんの得点が出るシーン。
構成点59点って・・・・
一体何したんだ!?

という訳でその後めぼしい選手をだーっと見ましたが寝起きで頭に入らず休みに改めて演技を見ました。
第1グループから私比で豪華な印象。安いです。2番、リンデマン。ドイツワールドでうっかりメダルを取ってしまった事がいけなかったのでしょうか?GPS初戦ではそう悪い印象でなかったのにN杯、ユーロと非常に出来が悪く、そのまま五輪の舞台となりました。新採点への対応が遅れたのかどこか故障しているのか、いずれにしても本来の出来ではありませんでした。残念。
3番チェンジャン・リー君。彼もいくらスケーティングが悪いっていったって本来この位置にいる選手ではないと思います。怪我でイマイチらしいですね。本日は4T+3Tと4S、3A2回と果敢に挑んでました。特にやや苦手としているアクセルを2回入れてきたのはすごい。曲も「LOVERS」からで本来の個性が出た演技だと思いました。
6番ダンビエ。えーとその衣装は・・・・・。身体のラインの出るスタイルにピンクの切り返し、そしてドピンクのハート。フランス人、センスはいいんじゃないのか?演技的には4Sにトライしましたがミス。演技全体としても精彩を欠いていたような気がします。

第2グループ、怪我から復活クリムキンから。曲は「マトリックス」編集部分が良く使われる部分と違うとこが個性ですね。弾丸よけでクリムキンイーグルやるのか?とワクワクしたり(間違い)4Tにトライし、成功。演技としての精度はイマイチでしたがなかなか面白いプロでした。点の出ない逆回転スピンやったりしてね。そしてクリムキンイーグルで転倒しちゃうとこが五輪ですね。
10番ベルギーのケビン・ヴァン・デルヘレン。曲は「パイレーツ・オブ・カリビアン」中世の海賊というよりは宇宙海賊みたいですが(ってハーロック?それとは違うよな・・・)プログラムの密度はやや物足りないですが、ジャンプはノーミス!大舞台では強いみたいですね。フリーだけならこの日8位に入る大健闘でした。SPとフリー揃えられるようになると怖い存在のような気がします。会場ヒートアップ!

本日のリンク、非常に氷が柔らかくて結果として選手の演技が全体的に良くないようです。リンクと客席が比較的近いから温度の影響受けやすいのとたぶん男子は脚力でジャンプする人が多いからはじく強さのより大きい堅い氷の方が好きな人が多いんだろうなと思いました。という訳で製氷直後の第3グループ一番滑走、13番目のライサチェク。本日唯一に近いノーミス演技でフリーを終了。何とフリーでは3位で総合でも4位という会心の出来でした。ニフティのブログによると体調を崩していたそうで、それでもあのフリーだったようです。どちらかというと心因的な方が大きいのかな?でもステップも力が入っていて良かったと思います。SPの出来は残念でしたがやはりコーチの力が大きいのか、トータルではきちんと纏めてきました。我ながらいい読みです(笑)
14番サボイ。今回のアメリカチームは男性的な演技をする選手が入っていない印象ですがサボイは更に線が細い。演技はトータルでまとめてきましたけどまだ上位選手の出す凄みはないなーという気がします。フリーでは5位でした。
15番サンデュ。期待していたんですよ~、脅威の末足(笑)出来はここ数試合で一番悪いかもって、昨季の世界大会の演技見ていないので何ともいえないのですが、気分的にムラの多いとこがあるように感じます。才能があっても本番で力が出せないのなら才能がないのと同じ。タイプ的にはプロ向きなんでしょう。競技者であるなら練習はもう少しきちんとした方がいいかと思います。
16番民君。4T+3Tと4S挑戦。特に4Sは非常に綺麗に降りて今競技唯一の成功でした。それでもフリー11位。課題がいっぱいあるんですね。演技好きなんですけど。

いよいよ最終滑走。髙橋大輔君、小つぶだ・・・。今回の大ちゃんの立場、最終組で最終滑走って、幕張の世界選手権で最終滑走に入ってしまったタタウロフ君を思いだしました(古)実績が一番ない選手が入りやすい順番ですね・・・。
19番、帝王プルシェンコ様。初回の4+3+2と3A+2Tで勝負が決まりましたね。演技としては体調不良だったはずのユーロの方が迫力がありました。でも勝負のかかった大舞台でトータルでまとめる重要性を良く分かったコントロールだと思います。2回転になったフリップはステップ終了直後のジャンプでミスしやすい位置。で、その後間合いを慎重に3Sを成功させてます。ユーロはサルコウの方を2回転にしていました。いくら帝王様といっても4分半をノーミスで終える難しさがあるのが感じ取れました。演技終了時は安堵の方が大きかったのでしょうかね。
20番、ランビエール。最初に今季初4+3+2を成功!越えられない壁があっても、それでも果敢に挑んでゆく姿勢に感動。アクセルは怪我の悪化で練習出来ずに入れられませんでした。3Lzでも転倒していましたが、テイクオフが後方に流れて回転がうまくつかなかったですね。ループも着氷があぶなかった。フリーは4位と下げてしまいまいましたが、得点以上に演技としては訴えてくるものがあったような気がします。銀メダル。
21番、ウィアー君。ノーミスなら逃げ切りだったんですよね。3A+3Tも飛べるんですから。なのに今日は着氷のタイミングがどれもあぶなくてコンビネーションを入れられる感じがしませんでした。それと迷いの感じた2A。4Tとどうするか考えていたようですが、それは氷に降りる前に決めておかなかったのが今日の全てです。成功確率が良くないとジャンプの飛びすぎ減点が待ってるし、新採点故の選択の難しさだったと思います。フリーは6位まで下げてしまいました。
22番、バトル君。全体としたらミスのカウントは多いので起き抜けに見た時は銅メダル??、と思ったのですが、改めて見てミスの出し方が得点としては最小限だった事がこの人の強さだと思いました。4Tも降りる感じ全然しませんでしたが(笑)4回転回ってからの転倒、その後のリカバーの早さがとにかくすごい、そして初回のお手つき3Aの後に再び挑んでコンビネーションとして成功。何気ないスケーティングも本当上手くて、フリー2位にも納得。まさに新採点の申し子の名に相応の出来でした。銅メダル。
23番、ジュベール。五輪では衣装替えると思ったのですがそのままでしたね(苦笑)ステップとスピンに難のある彼、そうなるとジャンプをしっかり決めない事には勝ち目がないのですが、こういう大舞台ではやっぱりミスが出てしまうんですね。アクセルもトライしてましたがジャンプが低い。氷の柔らかさがモロ影響した、そんな演技でした。フリー7位。
24番、髙橋大輔君。彼は前5人の演技の出来を知っていたのでしょうかね。確かにここで高橋君がノーミスで演技出来たら4位には留まれたと思うのですがメダルは厳しいかなというのが正直なとこでした。それと、上位陣に比べてフリーレッグの扱いが良くない。いくらスケートが良くてもトランジッションやパフォーマンスの部分で印象を下げると思います。また上位陣の結果を知っていて欲が出たならそれもいらない緊張を生んだような気がします。結果はNHK杯よりはマシかなというフリー9位。今季散々な目に遭ったジャンプの飛びすぎによる後半のルッツの0点が痛かったというのがありますが、高橋君自身は今季2度目で、しかもあの全日本の騒ぎの後でと、新採点ではジャンプの跳び直しはやめた方がいいのではと思いました。跳び直すなら2回転にするという意識の徹底が必要。それと、4回転の精度が今季どれくらいだったのかな。回転が足らずに降りてきてますのでバトルとの差がそこで大きくつきますよね。
つくづく思ったのですが、新採点は大技のチャレンジがリスキーでという声があります。でも、フィギュアだからリスキーと言われる技に挑戦して失敗しても足の大怪我くらいで済むのであって、体操で確率の低い大技やって失敗したら命に関わる事を考えると、完成していない技術を一か八かでやるなという意味の得点計算だと思います。完成していればミスしても怪我しない仕方のミス、そして減点幅の少ないミスになる訳なので、新採点、旧採点、いろいろ言い分はあるかと思いますが、「ルールはルール」としてきちんと対応してゆく努力が必要ではと、男子のフリーを見て感じました。
髙橋大輔君は今季本当に大きく成長しました。昨季のGPでのジャンプ全ミスを思うと普通の3回転ではミスしなくなりましたから。ただ、五輪の最終グループで戦うには3Aと4Tの精度を上げて、それに自信を持って望めるようにならないとな。そういう意味で8位は妥当という結果だと思います。世間でいう「ガラスの心臓」はあんまり関係ないでしょう。普段飛べてるものがプレッシャーで飛べないというのなら別ですが、飛べるジャンプはちゃんと飛んでいたのでね。

表彰式、落ち着いたプルシェンコ、涙涙のランビエール、ニコニコのバトルと3者3様でした。ランビエールは怪我からフリーでは持たないと自分では分かっていたのかな。演技の完成度という点では少々物足りない今回の男子でしたが、それでも選手からみたら力を尽くした結果であるのだし、メダルを取った3人は取るべくして取ったんだなーと思える選手達でした。