Minato's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

ファンタジーオンアイス

私「面白いもの」と「面白くないもの」に対して相当嗅覚があるみたいで(自分の趣味範囲ですが)何か今年の「ファンタジーオンアイス」は食指が動かなかったんですよね。予約しないでうだうだしていたら公演日になったという感じで。一応は行かないと、という事で当日券あるかなーと心配しつつ(確認の電話入れないとこが鉄砲玉ですが 笑)新横浜まで行ってきました。そうしたら、全席残っているそーで(苦笑)去年スーパーアリーナ真っ先に売り切れていたので嫌な予感更に増大、という事でS席での鑑賞としました。そうしたら開演時間近くなっても相当空席が目立ちまして‥結論として来年はないかなという気分でした。

という訳で「キャンデロロ・ファンタジーオンアイス」を見てきました。空席の多かった理由は発売開始時期に発表になっていたキャストが非常に少なかった事と、リピーターを呼べる内容でなかった事が大きいと思いました。演技そのものは素晴らしかったと思いますが、何しろ「新作」が少なかった。特に前半で昨年と同じ演目をやった人が多くて2部に行く時私が飽きていた位です(苦笑)「いい演技」って確かに何度も見たいのですが、でも常設公演ならともかく、1年待たされて昨年と同じじゃ「ええっ??」という気分。きっとV6内で坂本君に対する文句と同じかな(こんなとこで引き合いに出されてもですが)ロシア勢はプロになっても仕事がすごいある訳でもないので新しいプログラムを用意したり、演出を考えたりという余裕がないのかもですが、「プロ」としてやってゆく以上は客を呼ぶ努力も必要だと思います。もし、この演目でヨーロッパ各地回るなら今回は興業的に失敗に終わるかもと思いました。

そんなこんなですが、気にいった演技もあります。ペトレンコの演目です。これもひょっとしたら新作でないのかもですが、昨年怪我で来日にならなかったのでね。コメディ路線だった(?)ペトレンコが久々に貴公子路線で滑ってくれたのが嬉しかったです。着氷の時の姿勢の良さとか全く手抜きのないステップワークとか、スピンの優雅さとか、文句なし!でした。拍手もすごい大きかったです。あとクリロワ&オブシニアコフの「マラゲーニャ」は長野五輪の時のEXナンバーでまた見られると思わなかったのでちょっと嬉しかったです。ただ現役当時の「ハリ」というか鬼気迫る迫力というのはちょっと薄れてましたけどね。この組はもうひとつの方の「クレオパトラ」も日本初公開(プロになった年のプロ大会で披露)なのでクリロワの美貌が最大限に活かされた演目に見とれてしまいました。白い布に覆われた「クレオパトラ」が姿を現しただけで拍手でした。新作だったのですが、引いたのが(笑)ウルマノフの演技。いい男なのに‥何でボーズ頭(泣)キャンデロロの「オースチンパワーズ」もイマイチ良く分からなかったです。映画見てれば面白かったのかな?ボナリーは怪我明けでジャンプが無理になっているようでした。ジャンパーの末路を見るようでちょっと切なかったですし。ペイザラの怪我の為「シングル」の演技になったアニシナの演技は素晴らしかったです。ひとつはソルトレイクシティー五輪でのオリジナルダンスのナンバーをアレンジしたもので、これは元がフラメンコだから女性一人でも十分鑑賞に耐えられるますからかなり得した気分。もうひとつはぺトレンコとのユニゾンでそれでもアニシナの存在感の良く出た演技だったと思います。ペトレンコは優しいなー(惚れ直し)

やっぱりアイスショーが日本に根付くにはまだまだいろいろやらなくてはならない事が多いと実感した2時間でした。そいうえばヤグディンが引退する事になりましたが、スターズオンアイス専属契約かと思いきや、結構日本に来る予定があるのですね。ヤグディンは情緒不安定なとこがあるので(金メダリストだから品行方正ではないのだよ 笑)スターズオンアイスという長丁場公演はそう長く続けたくない気持ちなのかも知れません。まして仕事となるとやっぱりアメリカ・カナダ人と比べていろいろ厳しいところがあるようなのでね。そりゃ私は有香ちゃん追っかけてアメリカ行きたくなる訳だ(笑)それと今回女性シングルスケーターが1人(浅田真央ちゃんは連盟のねじ込みだから 苦笑)なのはプロとして滑れる女性スケーターが少ない事を表しているのかなーと心配になってみたりしました。