Minato's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

地球の歩き方っぽい?

帰って参りました、9日間の旅。とても濃い旅行だったと思います。1ヶ月位行っていた気分。相変わらずのおサルさんぶりでしたが、今回は「別に言葉出来なくてもいいんじゃない」というのがあって、場面場面では困りながらも、それもいいかと。結果としてウィーンメインに、現地情報で鉄道で日帰りなら14ユーロ(3000円弱)で別の国に行けると聞き、オーストリアスロバキア、そしてアラブ首長国連邦の3カ国訪問となりました。現地でもう一カ所、悩んでいたんですよねー、国内都市にするか国境越えするか。ただガイドブックのエクスカーションとして載ってるプラハチェコ)もブダペストハンガリー)も治安がややよろしくない上にブダペストは政治的にも不安定になってきていたのでやめてこのままウィーンにいようかなと思っていたとこにスロバキアのお話が聞けたので、これは・・・・と思ったのですが、ガイドブックもパンフもなくて、行くのはいいけど途方にくれるよねと、直前まで悩んで。でも「鉄道での国境越え」のいい練習になるかなと思い、行く事にしました。実際着いた後暫くどうしようと思ってましたが、地図を頼りにどうにか歩いて旧市街まで、その風景に行って良かったと思いました。ヨーロッパの街並み、特に旧市街ってファイナルファンタジーっぽいとつねづね思ってたのですがスロバキアの首都、ブラチスラヴァは尚一層そんな感じでした。丁度音楽祭をやっていたし、ドナウ河がここでようやく見られたし、お泊まりで来れば良かったなと思いました。で、この都市、英語があまり通じないんですよ。英語圏からの旅行者らしい人が何人か「英語話せるか」と道行く人に尋ねていて、そんなのもあって、無理に自国言語以外の言葉を喋る必要がないのかな、そう感じました。

ウィーンは「完成された観光地」としての余裕すら感じる街でした。結局オペラとか芸術的な催しには一切参加しなかったのですが、メインの博物館には主要言語のオーディオガイドがあるので、私博物館や美術館は結構猛スピードで見るタイプなのに今回はゆっくり鑑賞。まだヨーロッパはサマータイムで観光客が多かったのでオフシーズンにゆっくりまた来たいなと思いました。こちらは旧市街といってもやはり大都市ですね。シュテファン寺院と中央墓地はお気に入りです。今回旅行にあたって「三姉妹探偵団」(赤川次郎)のウィーンを舞台にした時のものを持って行きました。つい何度も反芻して読んでしまいました。「三姉妹探偵団」では一番好きな話です。食事はそこそこでしたが量が多くてすぐ内臓が疲れるのであまりその点では楽しんでないです。いや~日本食屋さんが多くて笑いました。ガイドブックに載ってない店、結構ありました。ケーキは4箇所かな。甘いという噂のウィーンのケーキ、全然平気でして拍子抜け。店に入らずホテルにお持ち帰りしたインペリアルトルテが一番ぽいんじゃないかなーと思います。それと「KARAOKE」「MANGA」って輸出された言葉なんですね。特に「MANGA」はふらっと歩いていた店のディスプレイが画材屋っぽいなーと思ったら「萌え」系の女の子の絵がありまして、しかも結構いかがわしい絵があって、さすがに「違うぞ」とツッコミを入れてました。

で、今回カトリックの国に行ったかと思えば極端に違うイスラムの国アラブ首長国連邦、ドバイへ。率直な感想として、ここはリゾートで、ツアーで行くとこだと思いました。リゾートを楽しむなら結構安い値段で行けて、そこそこいい感じのホテルでリッチな気分を味わえると思います。ホテルの従業員もきちんと教育されてますし。実際私が泊まったとこも実はリゾートホテルでかなりゴージャスでした。ですが、一個人で旅をするには気のせいでなく差別というか結構はっきりした階級社会であるというのを覚悟して行かないとダメかな。空港のチェックインとかで既に差別が大きい。トランジットの時には気付きませんでしたが、チェックインエリアが使用人国としての需要の地域とそれ以外、さらにクラス別(これは当たり前ですが)空港案内図が上級クラス向けで非常にわかりにくいし、フードコートも数が少ない割りにどれも閑散としていて、理由は空港で飲み食いするお金すらない人達の利用が多いからだと思いました。帰りの空港の待ち時間改めてガイドブックを読んだらアラブの人が他国の人間を雇用する際、往復の航空券の支給も条件に入るそうです。だから待合室みたいなのも少ない(というかすぐ入れて貰えない)イスラムの戒律も考えれば考える程理解できないなと思いました。つーかダマラン中になっていたの気付かなくて軽く失敗(軽いか??)そうかといえば絶対タブーで有名な豚肉、ホテル内の朝食にはありましたからね。ちゃんと「豚肉使用」の表記はありましたけど、それこそ、わざわざ用意しなくても・・・と思いました。お金関係も結構いい加減でしたが(まず正しいお釣りは貰えなかった)逆を言えばアラブ人はそんな10円20円の事とやかく言わないんだろうな・・・。通貨も現地通貨の他に何故かドルとユーロは使えます(ユーロは例外的?)けど、日本円は限られたとこでしか両替出来ないし、順番も随分下にあるなーと思いました。順位はUSドル・ユーロ・カナダドル。中東という地域のほんの一端にすぎませんが、光と影を見た気がします。アラブ首長国連邦はあと20年で石油が枯渇するので外貨や観光産業、企業誘致などでの生き残りを模索しているそうです。将来的にはシンガポールが目標らしいですが、何か殿様商売なんじゃないかな。ガイドブックも自力で行ける観光地としていくつか挙げてましたが正直どこも大したことなかったです。本当、「つくりものの都」という感じです。

あ、ユーロは何故か観光場所ならスロバキアでも使えます(ここも独自通貨、でもEUに加盟したというからそろそろユーロに?)

前から感じていたのですがホテルひとつとっても分不相応だと感じるようになってまして、出来れば次回から現地調達したいな・・・と。ポーターのいるホテルにはもう泊まりたくないので(笑)いやポーターに嫌な思いをしたことないんですけど荷物いつも少ないんで・・・。そういう旅行のスタイルだけとっても次はガイドブックすら買わないような気がしてきました。

いやー9日間何の情報も得て無くて今帰って来てメールチェックしてネットで情報を見て喜んで(笑 これはいずれ)まだ買ってないものいっぱいなのでそれらもチェックして。秋冬、頑張りますよ~。身体がぐたぐたですが気力は回復してます。やっぱり全然違います。休むって大事ですね(笑)