Minato's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

旅の距離感

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事の発端は宿を移動した後の散歩道でのチャイ売りのおじさんにつかまったところからです。

海沿いはいいロケーションで、いろんなものを売りに来ているのですがそのうちの一軒に無理やり席につかされ、チャイをすすめられました。ちょうど休憩したいタイミングでもあったので、頂いて。飲み終わってさあ、行こうかと思ったらもう1杯(苦笑)さすがに暑い中2杯は無理だな、と思ってちょっともて余していたんですよね。その時、20代くらいのトルコ人男子2人が10メートル先くらいの席にいてこちらをチラチラ見ているなと気づきました。途中で「タバコいるか?」とすすめられますが、私は嫌煙家なので断りました。強引にチャイをすすめてしっかりお代は頂くという手口にちょっと付け入られちゃったかな、と反省しつつ、(実はその前に他のとこでチャイをごちそうになっていた 笑)宿に戻ろうと信号待ちしていたら押しボタン式の信号で、押した方がいいのか悩みながら長く待っていました。と、そこにさっきのトルコ人2人がやってきてボタンを押して。お礼だけ言ってホテルへ戻ろうとすると「そっちは歩道がない、こっちから行け、案内する」という感じのトルコ語で、しゃべられました。実は2日前に通った場所でそんなはずないけどな・・・と思いつつ従うことにしたんですが、ホテルへ帰るとするにはあぶないかなと思い、「トラムまで送ってくれ」とお願い。まだ明るかったので、海からまっすぐトラムに向かえばどこに出ても帰れるという自信があったのでそういう風にしました。そうしたら途中自分の知り合いのケハブ屋に寄ったり、モバイル屋に寄ったり、何だか良く分からない空き室に寄ったり(爆笑)私がそんなとこホイホイ入って行くタマか!?と思いつつ「ト・ラ・ム!」と何度もいいまして、軌道修正を図りました。その後もようやくトラムの軌道線に出たと思ったらモスクに寄ったり、バザールに寄ったり途中でコーラなんかもすすめてくれましたが、私は炭酸も嫌いなので(笑)にカモにするには運がなかったと思います。出たトラム駅はアクサライで、実に目標の駅の3つくらい隣でした・・・。

英語が全くしゃべれなかったですし途中でモスクをバックに写真撮ってくれとかわいいこと言い出したり(笑 素顔さらずぞ)、純粋なナンパか、でも事はチャイ屋でのスキもあったからだと思うのでお金目当てだったかもですが、おかげで海沿いの散歩は出来なくなってしまいました。これは男の人なら付いてゆく例でしょうかね?大丈夫だったかは結果論なので何ともいえないですが。

その前にいい感じのおじいさんにトルコ語で「ベトナム人か?」と聞かれて、「いや日本人です」というとニコニコしてくれて、そういうことも多いので、人懐っこいのは確かです。現地の人との触れ合い、を期待したい部分もありますが私はヘビーなバックパッカーでもないので、自分からはやっぱり近づかないようにして。それでもイスタンブールではちょっと通用しないな・・・と絨毯屋も含めて思いました。アジアは向こうから事件がやってくる、ということで夜はあまり出歩かないようにしています。でも、その絨毯屋もメイン通りで声がかからなくなったけど(笑)

私の愛読書でもある「深夜特急」シリーズでも出てくる内容ですが、自分を素でさらして、でも元の場所に帰ってこられる距離・力量を図る、それが人の家なのか、通りなのか。ちょっと思い知らされた出来事でした。

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こちらのチャイはアップルティー。メイン通りのレストランの呼び込みにいきなり「折り紙を折ってくれ」とレシートを渡され。鶴を折ったお礼にごちそうになりました。鶴に名前かかされて、「また通ったら声かけてくれ、優遇するよ」みたいな事を言われましたが、あの鶴が客引きのダシに使われたりするの嫌だなとネガティブにとっちゃいました。これ同じ日の出来事です。飽きないといえば飽きないけど、大変(苦笑)