Minato Sugisawa's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

2019年東日本選手権【2】

ジュニア男子、今季は関東のトリオが強くて久しぶりの東日本からジュニアチャンピオンが出る可能性が高いカテゴリーです。(と、辿ってみたら2010-2011年シーズンの中村健人くんまで遡りますし、その前年が羽生結弦くんです。まさに10年に一人)なのでファンの熱というものを一番感じています。その中心である鍵山優真くんの演技になりますが、3Aこそちょっと不安が残るなと思いましたがジャンプ、スピン、ステップ、音楽表現全く非の打ち所がなく、得点も85点を叩き出します。鍵山くんは二世選手でもあり注目度合いが以前から違ったものがありますが高校1年という学年で父親の能力は軽く超え、感覚として羽生くんや宇野くんのジュニア時代と比べてもちょっと違う天才性を感じます。すごいという言葉以上の才能。ずーっと見てきているのもあるのですが、他の選手は段階を踏むように一つずつ課題を克服して頂上に登り詰めていった印象があります。羽生くんもノービスで全日本ジュニア3位という伝説はありますが、どちらかというと先輩スケーターが実力を発揮できなかったり運の方が強くて「勝っちゃった」という感じですし、宇野くんの方は今のジャンプが揃ったのはジュニア最終年度だったりするし。もちろん鍵山くんも昨季は全日本ジュニアSPでミスで出遅れたりとそれなりにはありますが今季は全てを一足飛びに飛び越えシニアスケーターに勝てそうな雰囲気すらあります。佐藤駿くんがノーミスで対峙しても品質が違いすぎる、というのが今季の鍵山くんです。天性の膝と足首の柔らかさが父親譲りで遺伝子がものをいうなら、努力では超えられない能力だよなと。佐藤くんも対抗しましたが、鍵山くんに比べるとジャンプの飛び方がシンプルで、PCSで差がついてしまうんですよね。ここからクワド3発という発想になるので本当、いいライバル関係だなと思います。

その中に入ってきた後輩になる三浦佳生くん、彼は昨季ちょっと荒っぽいなというか演技途中で力を使い果たす印象があったのですが今季、佐藤組に移って(これにはかなりびっくりしましたが)随分洗練されてきています。こういう形でスケーターって育つんだなと逆に面白いなと思いました。

他、昨季全休だった長谷川一輝くん。腰の疲労骨折からの復帰でよく戻ってきてきました。3Lzのジャンプがとても雄大で好きだなと思っていたところに3A実装という、ジュニアの成長は早いですね。

東日本ジュニア女子は川畑さん中心の戦いと思ったら全体的にフリーはみんな元気がありませんでした。寒くはなかったのですが氷が滑りすぎて標高のある長野開催だからでしょうか?川畑さんのフリーはまー難しいなと思ったらランビエール。色々要素が決まれば映えるプログラムと思いますが滑りこなせる?という印象を受けました。指導環境が変わったことがどう影響するのか、由希奈さん仕込みのリリカルさが出てくればまた楽しみが増えます。吉岡詩果さん、アクアリンク閉鎖の影響はさほどは感じませんでした。柔らかな表現は東日本勢ではあまり見ない良さで滑りもシンプルに綺麗です。ジャンプが決めきれないところがややありますので全日本までに修正してくればいいなと思います。なんでもないところでの転倒で-1点は勿体無い。

有力選手を破っての東日本チャンピオンは千葉百音さん、仙台FSCの選手で昨季も元気いっぱいなところを見せてましたがフリーは唯一のクリーンプログラムで勢いに乗った感のある優勝となりました。まだジャンプだけが目立つ、スケーティングが少しという部分もありますけど、仙台から選手が出てくるというのがまたいいなと、やはり10年は必要なんだなと感慨深かったです。同じ仙台の鈴木なつさん、滑りの大きさが魅力です。

印象に残った選手として平金さん、ポーズをとった瞬間、凜とした美しさがありました。スコアも結構とってますので全日本ジュニアでも楽しみの一つとなりました。

軽井沢開催のリンク、ホテル難民でちょっと大変でした。同じ長野ならやっぱり長野市だと楽ですが、まだスケートリンクにならない時期ですかね。軽井沢まではまあまあ近いのですが、リンクまでの交通も大変だし、鉄道もないし、そもそも台風で路線の不通区間が出て間引き運転という状況でした。台風禍の大変な中、無事開催できただけでもありがたいのかな。長野スケ連の皆様ありがとうございました。