Minato's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

世界フィギュア2020開催中止で改めて「やめるわけにはいかない」

先週の段階では楽観的でした。特にカナダのコロナ感染者が少なかったので。ところが今週に入ってからヨーロッパで爆発的にコロナ感染者が発生しているようで、現地時間3月11日に世界フィギュア選手権の開催が中止になりました。
世界フィギュアの中止は過去、1915年〜1921年の第一次世界対戦、1940年〜1945年の第二次世界大戦、1961年のアメリカ選手団が搭乗していた飛行機の墜落事故によるものがあります。

アメリカ選手団全員死亡という痛ましい結果となり、追悼を込めて1年延期となりました。この事故の後、リスク回避のために全員同じ飛行機で移動することはなくなったはずです。この時の日本の選手は恐らく佐藤信夫さんと福原美和さんでした。
そして延期は今のファン層なら記憶に新しい東日本大震災による日本開催返上、1ヵ月後にロシアモスクワでの代替開催となりました。
この難しい状況で安藤美姫さんが金メダル、小塚崇彦くんが銀メダル。特に小塚くんのフリーはちょっと凄すぎでした。予選からの勝ち上がりです。


Apr 2011 Takahiko Kozuka 小塚崇彦 FS [ピアノ協奏曲第1番 Franz Liszt ]

羽生くんはシニア1年目でまだ上の三人に届く選手ではなく、それでも四大陸選手権に初出場で銀メダル、でした。若手ホープといわれていたタイミングで震災が起こり、羽生くんのターニングポイントには違いない出来事となりました。当時の雑誌での羽生くんのコメントは本当痛々しいです。スケート靴のまま逃げたという記述がね。。。。

自分の座右の銘として「一期一会」と「いつかの期限は有限」をよく使います。今回開催がなくなり次の保証がないのがスポーツ選手、エンターテイメントの世界です、関係者共々、大事があってはいけないですが正直今回のコロナウイルス禍はもう少し初動がよければ良い状況で開催はできたのではと思えて仕方ないです。

仕事柄いくつかマーケッターと呼ばれる人のブログなども読んでいまして、東日本大震災時と比べても大きな閉塞感に対し(というよりIT推進のチャンスと捉えた?)東京オリンピックの延期または中止を唱える人が多いし、森さんの発言を「根性論」と切って捨ててしまうことに準備する側として、いくら著名な人でも時期尚早だろうと初めて違和感を覚えました。少なくても1月の段階では五輪、危ういだろうという雰囲気はなく、今の状況はここ2ヵ月の話であって、21世紀の医術の進歩、情報連携をこういうところで発揮せずにどうする??と私は思っています。マスクや衛生用品の買い占めや転売は流通を変えれば一発です(というより小売やメーカーばかり色々言われてますが「卸」の問題でもあるよね)消費行動のほか、クルーズ船騒動のあと海外のクルーズ船に乗船して病気をもらってきてしまう人の行動は「心理学」「バイアス」や「行動経済学」でいくらでも説明がつくのでその対処方法ももちろんあります。有事だから面倒な人はすっぱり「お客様扱いしない」のも手です。

そして同調圧力には正しい方法で対処する。宝塚歌劇団の公演再開はモデルケースになりますね。具合が悪かったら出かけない、「自分だけは大丈夫」という思い込みは捨てる、捨てさせる。テレワーク中でも散歩する(屋外は大丈夫なはず。閉じこもりはかなりやばいです!)あとはエンタメ関係者、スポーツ選手、サービス業の方々、有事で心配とは思いますが「ザ・自己中」となって目の前の目標を大事にしてください。そのことを明確に言語化した人はキングコング西野さんです。自身も直近で舞台があるのに、絶対心配だろうに、回答の明快さに本当すごいなと思っているうちの一人です。

私はスポーツやエンタメに長年救われてきました。五輪の価値、是非はともかく、選手にとっては大きな目標です。その先の人に少しでも伝わりますように。

タイトルは今日ちょうどWOWOWで映画「ボヘミアン・ラプソディー」のオンエアがありました、QUEENの「The Show Must Go On」から。ジャニーさんの死去から、この言葉が本当刺さります。


Queen - The Show Must Go On (Official Video)

映画「ムーラン・ルージュ!」でもヒロインが歌い上げる場面がありまして、その世界観を存分に再現した神演技、アシュリー・ワグナー2016年世界フィギュアFSもぜひ見てください。


アシュリー・ワグナー Ashley Wagner LP 2016 World Figure Skating Championships