Minato Sugisawa's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

君を見上げて

君を見上げて」はまだ原作本を探している最中ですので演出や脚色が原作に忠実だったのか未確認なのですが、凄い好きな作品でした。山田太一は大人のファンタジーが得意ですね。「飛ぶ夢をしばらく見ない」とか。勿論ストーリー的に「えっ?」と思う所が多かったとは思います。特に章二の親兄弟の扱いなんて本当そう感じた。このドラマは4回ではストーリーの掘り下げが足りく、その部分が矛盾になったのだと思いますが、そんな部分を超越する位、剛君の存在感が良かったです。役中2人の関係もかなりまだ恋愛ごっこの域ではあるとは思いましたけどね(笑)「月下の棋士」を見ていないので全部に当てはめるのは乱暴なのですが、剛君はあの見てくれですから、今までちょっと世間に背を向けた、でも実は誰よりも熱い情熱を持っているという感じの少年の役が多かったじゃないですか。それが今回はちょっと内に籠もる(というか章二君の居住空間のオーディオ類は個人的には非常に興味ありました 笑)でも仕事は職人気質を漂わせる真面目な青年(ここポイント)で不思議な役だったと思います。結構いい店知ってますしね。ウィスキー飲んで酔いつぶれるあたりはかなり似合わなかったですが(笑)仕事を持っている普通の青年という役が新鮮で、このドラマのキャスティングの妙にはただ脱帽です。この枠は前から気になっていて前田愛ちゃんの時のも見たかったので私のツボに合うのかもです。編集や演出、映像等が丁寧に作られていてそういう点はスケジュールに余裕のあるNHKらしい出来だったと思います。タイの風景は本当綺麗でした。自分の仕事をひっくるめてですが(苦笑)本当民放のスケジュールは何とかした方がいいよ。悪循環だと思います。スタートの緻密さも大事ですが私は「終わりよければ全て良し」なのでスケジュールの破綻した状態で撮られた最終回ではそういうものが出せないと思います。

剛君に関しては好きなシーンが沢山あるのでそれ語るには剛君ファン呼び出して飲みながらという気分です(笑)のでここでは控えますが、最終回の恋人を守ろうとする為にナイフを振りかざすシーンが剛君の強い目を持つ本人の個性と上手くシンクロして非常に格好良いいい絵になっていたと思います。相手役の未希ちゃんも背は高いですが妖精的な雰囲気。背の高い女性のコンプレックスといえば吉田秋生さんの「桜の園」(心情的にはこちらの方がもちろん感情移入出来ます)でもありましたが瑛子は背は高いけど女性的ですから怖がられるかしら?と思ったりはしました。脇で気になったのは恋敵(?)役で登場の北村一輝君。彼は怪優ですね。吉本多香美ちゃん目当てで見に行った「皆月」で主人公の妻の弟役で、やさぐれもので実は「姉」とデキてたというすんごい役で出ていたのですが存在感のある人でした。それが髪をおろしてちょっと可愛く登場していて、役者さんってすごい。まだ民放に出るには濃すぎるかもですけど(笑)

本当にNHKはスケートで非常にお世話になっている上に剛君のドラマは外さないのでちょっと足を向けて寝られないなぁと、今後も真面目に受信料払おうと心に誓った次第です。