Minato's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

トリノ五輪(2) ペアFS

はぁ~初回のペアからこんな壮絶な闘いをされては、あと3種目私もつのだろうか・・・・。朝起きられませんで全部録画確認ですが、朝からあんなすごいもの見せられて涙目になりながら出勤しました。仕事中も思い出してしまうし。仕事終わるまで競技見るの禁止、にすればいいんでしょうけどそれが出来れば苦労しないです。

まず結論から
今回の採点も妥当です!
金メダルのトトニアミナ&マリニンは上位陣ではほぼノーミスの出来でした。あちこち地味やら派手な大技がないとありますが、3T+2Tのソロジャンプを入れてこられるペアチームはそうはいません!ある程度難度のある技をとにかく正確に実施します。今日のフリーはさすがに終盤でのスピードダウンが目立ちましてラストのステップで鉄壁のユニゾンがややばらけていました。なので本来の演技のラストポーズは取れなかったですがそんな事はどうでもいいでしょ。金メダルおめでとう、そしてロシア12連覇・・・おめでとうございます。

銀メダルのジャン&ジャン組。スタート30秒でのスロー4Sの大転倒・・・ジャンプ系の転倒はお尻から転ぶからすぐ次にいけるのでああいう前のめりで膝からの転び方をすると痛みも強いだろうし、その後の演技も相当ダメージだと思います。先のGPFの安藤選手も膝から転んでましたけど、あの後の演技ひどかったですからね。動けなくなって、泣く程の痛みだったろうに、少し時間をおいて、「やる」という決意に闘志を感じました。終わってみたら殆どノーミス。元々この組の構成点は全選手中トップで大過失になったのってスロー4Sだけ。他の細かいミスもきちんと得点に反映されています。フリーのあの曲の壮大さと今日の演技が合わなくなってしまったのは残念ですが、気迫のこもった演技だったと思います。思えばGPFですごい「きた」のはトトミアニア&マリニン組とジャン&ジャン組だけでした。いろいろ相乗効果があったのでしょう。
銅メダルのシェン&ツァオ組。正直フリーもたないと思っていたんですよ。そうしたらミスといえばシングルアクセルになったソロジャンプくらいで、非常に密度の濃いプログラムを演じていたと思います。「マダム・バタフライ」の衣装な何ですが(苦笑)あれだけの怪我であれだけの密度の演技が出来る底力、本当見くびっていました。万全の状態でロシアチームと戦えなかったのは非常に残念です。この4年、直接対決ってあったけど結構どちらかの自滅なんですよね。もの凄い精神力だったと思います。

4位のパン&トン組はミスの内容がシェン&ツァオ組と同じで、そうなると5コンポーネンツで差がつけられてしまいますね。もう少し点が出てもと有香ちゃんは言ってましたが、結果としては妥当かなと思います。東洋人の「オペラ座の怪人」も悪くないですけど何かもう少し表現にファンシーさが欲しい気もします。
5位、サフチェンコ&ゾルコーヴィ組はメダル取るんじゃないかなとふんでいたんですよ。だから本当初日は出遅れ。フリーは結構挽回したのかな?3+3のシークエンスなんてシングルの選手だって出来ないって。もう少しペアとしてのユニゾンが良くなれば楽に点が出てくると思います。それとコーチ問題であまりもめないようにしてください(願)
6位のペトロワ&ティフォノフは予想通りの結果となりました。もう少しやれるかなーと思いましたがああいう場では少しの弱点が大きく拡大されますね。怪我による滑り込み不足が全てでした。リフト系はさすがにすごいし、スロージャンプの後の流れ方は本当綺麗。でも後半でがくっとスピードが落ちてリフトしてても落とすんじゃないのかなと心配になりました。それが熟練度とか完成度の差としてとられてしまうんですよね・・・・・。
7位怜奈ちゃん&ボールドウィン組。スロージャンプのミス残念でした。でもその前にジョン、ジャンプ成功させてくれっつーの!!(苦笑)本当トリプルジャンプ成功したことないじゃん。練習嫌い?ペアスピンの合い方は上位陣と遜色がないのではやりここは精度を詰めて次の世界選手権で更に上の演技を期待したいです。怜奈ちゃんペア、正直10位前後と予想していたので入賞は本当頑張ったなと思いました。
8位ザゴロスカ&シュデックはSPの時書きませんでしたがそれこそ派手な大技はないけどリフトのポジションが独創的できれい、怪我の影響で難度を稼げる技が出来なくなっていますが、上位陣にない暖かさの感じられる演技をします。本日のフリー「ミッション」曲に衣装の色が合ってないような気がしますが(笑)入りのポーズからインパクト大で、終始ほわーっと演技していて非常に出来が良かったです。順位挽回して良かったなと思います。
9位のオベルタス&スラフノフ組、タマラコーチ付きとしては不満の残る結果になったと思います。ロシアチーム、必ず2番手が4位に入るようなとこがあったので今回の金以外の2組はそういった点では物足りない結果となりました。

演技の華とかそういう点では今回比較的無機質なチームが多かったと思いますが、スポーツとして勝負の気迫に圧倒されました。金メダルと2位以下の差がつきすぎてしまったのが残念ではありますが、どういうペアがいいペアなのか、いい試金石になったのではないでしょうか。