Minato's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

永遠の0

記事にしていないのを察していただければ・・・ですが、岡田君主演の映画はほとんど見ていません(苦笑)劇場で見たの、「木更津キャッツアイ」くらいで・・・。私は自分の勘を大事にしたいので何となーく、避けていました。が、「永遠の0」は面白そうだなという予感があったので、行こうと思っていました。ただ、行こうと思って2週間引っ張るのは仕様で(汗)今週で1位記録「V6」になるそうなので狙ったということで。有楽町の16:00くらいの回ですが満員でした。

戦争映画って苦手なんですよね。学習映画としての強制的に見せられた内容がトラウマというか、悲惨なのはわかるから勘弁して・・・というのが正直なところでしたが、最近になって「戦争」というものの意味を考えるようになっています。悲惨な思いをするのは所詮「庶民」です。その庶民の描き方が正しいのかなという視点で戦争ものを見るようになりました。「永遠の0」は叩き上げとはいえ、比較的マシな環境の人たちのお話だなと思いました。戦争末期の招集で戦死した人はもっと悲惨。だからこそ、それら世代の話を聞いておくべきなんだなと思います。

今回はとにかく脚本の勝利だと思います。原作を読まないで行って正解でしたが、脚本を監督が作っている、しかも黒沢明監督的に絵コンテがきっちりしていてアニメーションや特撮的な撮り方をした作品なのですね。表現の統一がしやすい手法だと思います。また、語り部の元零戦乗りの方々が秀逸でした。主役は岡田君である必然性はあまり感じませんでしたけど、「美しく泣く」のでビジュアル担当なのかな。企画がアミューズで、主題歌(サザン)と聞き手(三浦春馬君)がアミューズさんのタレント、むしろそこが邪魔なくらい、映画は素晴らしく良かったです。

なのでNo.1でいたい他の監督業の人が口撃しているようですが・・・・。私はどちらの監督も嫌いなので(笑 日本で数少ないアンチ)ひがみだと思って聞くべきかな。あの映画の主題は「体験を聞く姿勢」です。強いて挙げれば戦中生まれ役の吹雪ジュンが若すぎることかな。親戚に映画と同じように父親が戦死し、父親の顔を知らないという方がいますが、今年70歳です。戦争体験者があと10年でほとんどいなくなる・・・それは幸せなことであり、歴史は繰り返すことなのかなとも思います。