Minato Sugisawa's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

2022北京五輪(11)ペア

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ペア終わりました。

ペア好きなんですよね。4カテゴリ一番熱い、ドラマ性の強い競技と思います。
ペアは伝統的にロシアが強くて、近年は中国が、という勢力図。この4年はスイ・ハンvsロシアという図式でした。スイ・ハンは前回五輪が銀メダル。サフチェンコ&マッソー組の金が悲願の金で感動的ではありましたが一方でSP1位通過だったのが逆転されての「銀」であったので悔しい結末。スイ・ハンもまた、忘れ物を取り返す試合となりました。

SPは上位4組全く揺るぎない演技でロシアのバレエ表現に裏打ちされた伝統的な「美しい」演技。本当明確なポジション、流れるような滑り、正確な技術と持ち味を存分に出しながらの演技に対し、スイ・ハンはいい意味で野性味溢れる迫力満点な演技でした。

2位とは1点差ない形でフリーとなりました。

フリー、Twitterで勝負の鍵は「サイドバイサイドの3S」とありました。で、実際そこも勝負の鍵でしたが、一番の武器を惜しみなくぶつけるという勝負で、本当にスリリングな痺れるような展開となりました。スイ・ハンは平昌でも実施した4ツイストリフトを4年ぶりに実施。3Sのミスを帳消しにする形で金メダルを手繰り寄せました。3Sは少し不安があったんですね。2Aができれば2Aにするという手もあったのかな。ノーミスではありませんで、スコア出るまでギリギリわからない展開でしたが、最終滑走と自国開催の地の利で金にたどり着きました。おめでとうございます。

タラソワ&モロゾフはこれまた平昌SP2位からメダルなし。思うところが大きかったのはこの組も同じでした。SPがまたも2位スタートで、いろんなことがよぎったとは思いますが、見事なクリーンプログラムでした。1位とは1点も差がなく、これは正直中国以外の開催だったら・・・とは思いますが、勝敗は水物という結果としかいえません。

3S+1Eu+3Sという痺れるコンビのミシーナ&ガリャモフ。TESはトップでした。点数1.5点差。前年世界チャンピオン&今シーズンのユーロチャンプ。これは経験の差としか言えません。でもタマラコーチは本当素晴らしいチームを養成しますね。

三浦&木原組。団体戦からと長丁場で疲れていたと思います。三浦選手がちょっと細くなっているようにみえました。団体戦ではSP FSほぼノーミスでしたが個人戦SPはソロジャンプが2Tのカウントで自己ベストならず。でもフリーは本当素晴らしくてフリーだけのスコアは全体5位です。滑りのスピーディーさは既にトップのものを持っています。上位の牙城はかなりですが、チームが入れ替わる次の4年は表彰台を目指すという、本当に夢のような領域になります。素晴らしいことです。今後も期待します。

ただ・・・これだけはどうしても言いたい。日本人ペア同士のチーム、日本チームとしては確かにりくりゅうは五輪最高順位です。でもそのコメントは歴代の選手たちに対して、あまりにも敬意がなさすぎます。日本国籍だった選手が自身の活路を求めて国籍を変更していくことになったのは日本に力がなかったことだし、彼女達は素晴らしい実績を作った。特に川口組は本当にメダルに近くその時の戦い方が「あ、やっぱ日本人だな」というファイターぶりでした。

今回、ペア解説に高橋成美さんや川口悠子さんにお願いしなかったのはコロナ禍の問題もあったし、成美ちゃんはJOC委員というのもあったのかもですが、そういうペアの歴史を考えた時にお願いしにくい部分もあったのでは?と思います。五輪で日本人が関わった最上位は川口さんだし、世界選手権は川口さん高橋さんが最上位になります。「日本人最上位!」と連呼しにくいですからね。りくりゅうの活躍は素晴らしいのは違いないですが、もう少し、過去の選手に思いを馳せても・・・と以下のTweetもしたし、事前にこの記事を書きました。

多様化の時代、個人の、先人の頑張りをもう少し評価して欲しいなと思ったペア競技でした。