Minato's memo

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2023年夏 不思議の国ブルネイへの旅(4)ブルネイの休日編

現地、日曜日の朝、ホテルで朝ごはんを食べていますと、日本からのツアー参加者と思しき方が結構いまして、それらの方を率いていたツアーコンダクターの方による「今日、これからブルネイ国王がいらっしゃるようですよ」という発言が耳に入りました。

普段は車社会のブルネイですが、毎週日曜日は歩行者天国を実施、時々国王が降臨するというのは事前にネットの記事で読んでました。国王がいらっやるかはさておき、今回の旅行で最後まで悩んだことのひとつに「自転車飛行機輪行」やるかどうかがありました。公共バス便がイマイチであるのでそれなら自転車移動したいなとは考えてみたのですが、まず「電動アシスト自転車」は飛行機への持ち込みはNG。長期滞在なら別送するという手段がありますが、1週間もいない旅行ではそれは現実的でなく、現地で自転車を買うか(結構安かった)レンタルができるか、電動アシストではない折りたたみ自転車を買って持ち込むかを検討してみました。現地で買う、が結構いいなと。宿泊費用を考えると自転車代ってそんなに高くないので移動が自由になるのであれば乗り捨てになっても現地調達はいいなと。デメリットは電動アシストに慣れてしまい、普通の自転車はきついかもということ。レンタルがあれば良かったのですが、日常使い用のレンタルはないようです。考えた末やめたのですが、この歩行者天国の様子に「あーやっぱり自転車・・・・」と思わずにはいられませんでした。

車社会のブルネイ、普段は街中を「歩いている人」はそんなにいないのですが、この歩行者天国実施時は「ブルネイ市民ってこんなにいるんだー!」というくらい人が溢れかえってました。サンデーマーケットも出て、何やら怪しい動物販売もいたり、広場では空手、テコンドーなど武道のチームが多数デモンストレーションを実施していたり、サイクリストのチームも多数。市民の休日の中を歩く楽しさ。一人旅の寂しさも感じる場面でもありますが、それを上回る高揚感でした。

そして何やら人だかりが・・・・。

近寄ってみると、王族メンバーが市民とコミュニケーションをとってました。推測するに王子がふたり。国王陛下はどうかな・・・ともうひとつの人だかりの方に行ったら・・・

いらっしゃいました。

日本人で、天皇家の方を肉眼でみる機会って都内では一般参賀くらいですし、私個人ではフィギュアスケートの競技会で皇太子時代の現天皇ご夫妻を何度かと秋篠宮妃殿下とお嬢様方おふたり(注 佳子さまがジュニア時代までフィギュアスケーターだったのは結構有名な話ですよね?)をみたことがありますが、いずれも結構な距離がありました。それなのに異国で国王に至近距離2mくらいで目撃するなんて、本当びっくりです。国内40万人の人口がなせる技なのでしょうか?SPも付いてますが警備も仰々しくなくて、市民と順番に写真撮影に応じてました。列に入れば国王とのツーショットも可能だった?流石にやめましたが、地元民の撮影した写真のどこかに私が映り込んでいるかもですね。

人々が本当穏やかで、休日の様子も垣間見れて素敵な国だなと思う一方、女性の一人旅ってどう思われているんだろうなと思いながらの滞在でした。ブルネイの事実上の国教であるイスラム教、見かける女性は若年層でも長袖、ヒジャブ着用。イスラム教の戒律は国によって違いますが、ブルネイは比較的厳格な印象です。

シャリア刑法の施行 | 在ブルネイ日本国大使館

不倫・姦通・同性愛禁止(これらを行うと執行はされていませんが死刑と明文化されています)、女性は肌の露出を控える、飲酒の禁止、異性装の禁止などなど。「人間は欲に弱い」という考え方のもと、性による役割も厳格化されています。例えばイスラム教の女性は異教徒との結婚はできません。ブルネイの学校は男女共学ではありません。昨今の日本での各種ジェンダー系の騒ぎをみていて自由主義社会特有の問題なのかなと思う一方、子孫繁栄の視点でいえば原始的な性別の優先度は維持すべきで、功罪はさておき、イスラム教は色々理屈にかなっています。公共バスに乗っていた人で女性はほとんどいませんでしたし、居てもほぼ中華系でした。自由に移動できる権利を享受できる国に生まれてきたことに感謝しつつ、個人的には実は今後女性の権利は後退するのではという気がしています。最近の中東情勢やアフガニスタンを見てもそう感じます・・・。

資本主義と共産主義、民主主義と専制主義、自由主義と民主主義・・・。「永遠に平和な国」という意味のある「Brunei Darussalam」は40万人の人口に対し、世界でも5位に入る富裕層による専制主義、絶対君主制国家です。自由とは何か?と自問自答していた1週間でした。

歩行者天国のスタート地点に警備員。


サイクリストがその中を自転車で走る図。

お買い物的には微妙ですが、屋台も出ていて楽しそう。


謎のキャラクターも。


スネークカモーン!金色ですね。

広場も開放されています。スタンド入り口では無料でお水も配布。


ローラーブレードのチーム

ルチアノさんとカタカナでw中央にいる人は・・・?

恐らくこの方↓
アルムタデー・ビラ - Wikipedia

こちらは恐らく・・・、 アブドゥル・マリク王子。最近の写真探したけどわからず。

【追悼・アジム王子】アジム&マティーン王子たちブルネイ王室の一族とは?

真打ち、国王陛下。
アップして大丈夫だろうか・・・。危うかったら削除します。いやお若いです。在位55年だそうです。

お付きの方。この服装、暑そうです。

市井の方々の活気をお裾分けいただいた、希少な時間でした。