Minato's memo

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見どころ&有力選手紹介 ペア

競技日程
3月20日(火)SP  
3月21日(水)フリー

トリノ五輪金メダリストが抜けただけで銀・銅、そして世界選手権金のメンバーが揃います。本格的な中国3強時代の幕開けとなるのですが、それに待ったをかける北米ゾーンとドイツチームという図式になります。また日本人が結構エントリーしてます。カナダの若松選手は残念ながら代表入りになりませんでしたがロシアで大抜擢がありました。エントリー23組でフリーに20組進出。

Dan ZHANG / Hao ZHANG(CHN)
2006年トリノ五輪銀メダル
2006年世界選手権2位
2005年GPF2位

SP:Spanish Caravan Hello I Love you by The Doors
FP:The Offspring of Dragons by Hou De Jian
PB:190.97(2006年スケート・カナダ)
RK:1位

技巧的な点では世界最高峰を誇る2人です。特にツイストリフトが素晴らしい。今季序盤は出遅れが目立ちました。ユニゾンなどももう少し整理されればいいと思うのですが昨季のレベルまで演技が戻れは当然優勝候補になります。

 Aliona SAVCHENKO /Robin SZOLKOWY(GER)
2006年GPF2位
2006年世界選手権6位
2007年欧州選手権1位

SP:Once Upon a Time in Mexico by Brian Setzer
FP:The Mission (soundtrack) by Ennio Morricone
PB:199.39(2007年欧州選手権
RK:2位

シーズン序盤怪我で出遅れていましたが徐々に演技の精度が増し、他を寄せ付けない圧倒的な出来でユーロチャンピオンに。洗練された演技に美しさを増したユニゾンで初王座を狙える絶好の位置にいるといえます。

 Xue SHEN / Hongbo ZHAO(CHN)
2006年トリノ五輪銅メダル
2006年GFP1位
2007年四大陸選手権1位

SP:Romanza by Bacarisse
FP:Meditation from Thais by Jules Massenet
PB:206.54(2004年GPF)
RK:3位

ここ2年怪我に悩まされ続け、今季で引退の報道もありましたがバンクーバーを目指すという嬉しいコメントを出してくれました。今季は負け無し。世界選手権3度目の優勝最有力候補です。元は技巧的ペアでしたが今ではすっかり美しいと称されるペアに成長。難があるとすればペアスピンが少し苦手かなと思います。

 Maria PETROVA / Alexei TIKHONOV(RUS)
2006年世界選手権3位
2007年欧州選手権2位

SP:Sarabande by G. F. Haendel (modern arrangement)
FP:Moonlight Sonata by L. v. Beethoven
PB:188.21(2005年世界選手権)
RK:4位

次世代が育っていないとのことで現役続行を連盟より打診されて今季も競技会に出場。ユニゾンなどは完成の域で美しいペアのひとつですがマリアの足の怪我とティフォノフのスタミナが毎回課題です。今季でラストとの話。ティフォノフにとっては初出場の世界大会も日本開催。日本で始まり日本でいい終わりを迎えて欲しいです。

Qing PANG / Jian TONG(CHN)

2006年世界選手権1位
2007年四大陸選手権2位

SP:O Doux Printemps d' Autrefois by Jules Massenet
FP:Phantom of the Opera by Andrew Lloyd Webber
PB:189.20(2006年世界選手権)
RK:5位

昨季はチーム内のバランスを崩したところを立て直して五輪、世界選手権と調子を上げてゆきました。今季は女性の方が体調不良で今のところベストな演技を出せていません。チャンピオンチームとしてどこまで戻してこれるでしょうか?

 Rena INOUE/John BALDWIN(USA)

2006年世界選手権4位
2007年四大陸選手権3位

SP:The Soul of Spain
FP:Selection by G. Puccini
PB:183.17(2006年世界選手権)
RK:6位

チームの成否はジョンの出来如何という(笑)毎度男性もっと頑張れよといいたいとこですが上手くいった時の井上選手への猫可愛がりっぷりも微笑ましいのでついつい楽しみに。井上選手も初世界選手権が1994年幕張大会。今度はペアとしてですがまた伝説を作ってほしいです。 

Valerie MARCOUX/Craig BUNTIN(CAN)
2006年世界選手権5位
SP:Cherry Pink and Apple Blossom White
FP:L'Amour by Osvaldo Montes
PB:181.09(2006年世界選手権)
RK:7位

一見アイスダンスカップルのような華のある印象のカップル。見栄えのよい演技という点では1、2を争います。やや技発揮力が弱いのか、カナダ国内ではチャンピオンの座を明け渡しています。昨季の世界選手権以上の出来であれば上位進出の可能性を秘めています。

Dorota SIUDEK/ Mariusz SIUDEK(POL)
2007年欧州選手権3位

SP:Nidgy W Zyciu (soundtrack) by Maciej Zielinski
FP:Music Selection by Frederic Chopin
PB:177.24(2004年NHK杯
RK:10位

自国ポーランド開催であった今季のユーロを目標にしていたそうなので一部ユーロで引退と言われてましたが無事エントリーしてくれました。そうなると演技に集中してくれるか心配ですが、派手ではないけど温かで大人の円熟味を増した、いぶし銀のような演技を期待します。

Jessica DUBE/Bryce DAVISON(CAN)
2007年カナダ選手権1位

SP:Galicia Flamenco by Gino D'Auri
FP:Blower's Daughter by Damien Rice
PB:169.72(2006年世界選手権)
RK:18位

カナダチームの中で若手になりますが実力的にはマルコー&ブンタンに肉薄していて五輪ではカナダチーム最上位、07年国内選手権優勝しています。こちらのチームも発揮力次第です。

 Yuko KAWAGUCHI / Alexander SMIRNOV(RUS)
2006年ロシア選手権3位
SP:序曲とロンド・カプリチオーソ
FP:-
PB:168.50(2006年ロシアカップ
RK:76位

2006年よりチームを結成。川口選手の方は世界ジュニア銀の実績があります。初試合となったロシアカップでいきなり3位。怪我で国内大会を欠場しましたが欧州選手権終了時点で他のロシアペアの出来が良くなかったので(オベルタス&スラフノフがかなり状態が良くない)代表に抜擢となりました。コーチがタマラさんというのも大きいですがロシア大会での出来がひょっとしたらと思わせる内容であったのが一番。是非旋風を巻き起こして欲しいです。