Minato Sugisawa's memo

旅・エンタメ・日々の覚書

新ジャッジシステム(1)

新採点システムとは?
6.0満点採点の「相対評価」→順位点による「主観的」な評価から、個々の技を数値化、なるべく客観的にした「絶対評価」による採点方式で獲得得点の多いものが上位となります。技それぞれの難易度も数値化されているので感覚としては体操競技に近くなったのかな。他の採点競技と違うのはフィギュアスケートは今のところ点数に上限があり、TESとPCSの組み合わせで採点されるということがあります。
【TES(総要素点)】


こなした技に対する「基礎点」とその技術に対する「評価点」(GOE)で構成されています。「基礎点」が点数化された技に対しての完全絶対評価となるのに対し、その技の熟練度による「評価点」は多少主観によります。ジャンプの場合は基礎点より-3~+3点まで差が出ますが、完全無欠と思われるジャンプでも+1というところが採点の相場のようです。
またフリープログラム後半にジャンプを決める得点がアップします。
技の認定は技術役員によって行われ、それぞれ
「テクニカル・スペシャリスト」
「アシスタント・テクニカル・スペシャリスト」
「テクニカル・コントローラー」の3人が必ずつきます。
不確定な技はビデオで確認をし、意見の食い違いはこの3人による多数決にて決まります。
テクニカルスペシャリストは講習を受けた後に試験を受けて資格取得となります。
【PCS(総構成点)】

「Skating Skill」(滑りの質)
「Transitions」(技と技のつなぎ)
「Performance Execution」(演技力)
「Choreography」(振付・ウエルバランス)
「interpretarion」(音楽の解釈)
以上の5つの項目で採点されるので「5コンポーネンツ」と呼ばれています。旧採点を色濃く残した制度で正直被っている項目があるように感じますが、大まかな芸術点から更に細分化されて
各10点、計50点満点で採点されます。います。この部分はやはりベテラン選手の方が有利かな。
現時点では8点代が出ればトップクラスです。
これらの合計に違反や転倒などがあれば1回につき1点ずつマイナスされて、最終の得点となります。
大会毎に10人の審判団が構成され、競技直前にコンピューターによる抽選で7人選出され、更に最大点と最小点をカットした5つの採点の平均で得点が決まります。
これら審判の採点を誰が行っているのかを非公開にする事で公平性を保っています。
新採点で重要なのは個々の技術スキルを正確に上げる事に尽きます。特にジャンプは回転不足に対しての規定が厳しく、回転の足りないジャンプは1回転低くコールされる上にそこから評価点が出るので難しいジャンプに挑まなくなる傾向に拍車をかけています。五輪終了後にこのあたりの規定は変わるような気がします。
またスピン、ステップも点数化されたために今まで以上に凝った構成になってきています。ジャンプスキルは、特に男子は10年位後退しましたがその分スピンとステップはかなり面白いものに。ただ、レベルをとる為の難しいもの=見栄えともならず、この辺もやや玄人よりになっているかな。
今はまだ過渡期なのでまた新しい創造性が出ると思っています。
いずれにしても「スケートが上手な人」に有利なシステムといえます。
アイスダンスは得点の計算方法は他の競技と同じとしてコンパスソリーダンスにて「タイミング」という項目が更に入ります。
今季のコンパルソリーダンスは
・ラベンスバーガーワルツ
・ヤンキーポルカ
・タンゴロマンチカ
の中から抽選され、五輪では「ラベンスバーガーワルツ」になりました。
オリジナルダンスは
「ラテンコンビネーション」
・チャチャ
・ルンバ
・サンバ
・「マンボ・メレンゲサルサから1つ」
のうち、2つか3つを選んで演技構成します。今季のODは露出度大です(苦笑)